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悪代官
No.1072 ナシ(梨) バラ科ナシ属 その2 ナシの花です🎵 梨の花弁は5枚が基本らしいですが、数は変異があるみたいで、5~10枚の間かな😅 いろいろ掛け合わせてるから、同じ品種でも違いが出るんじゃないかな☺️ 一花叢中の花数は8~11でやや多いです🎵 開花の順序は、リンゴ🍎とは逆で、基部から順次咲いていきます🎵 雄しべは多く32~35本で、花粉は大量にある🎵 この梨は、栽培品種の中では一番栽培されている「幸水」です🎵 幸水は、赤梨系の早生種で、8月中旬頃に出回りますね🙄 幸水は、「菊水」と「早生幸蔵」から農研機構果樹研究所で作られ、昭和34(1959)年3月1日に命名登録されました🎵 親から一文字ずついただいて、「幸水」です🎵 登録番号は、「なし農林3号」です🎵 独特の香味は「早生幸蔵」のものを引き継いでます☺️ 私は幸水が一番好きです💕 📕📕📕📚️📚️📚️📖📖📖 今昔物語にある梨の木の話を紹介します🎵 聖武天皇(701~756)の御代に、上総国武射郡の高僧 広達が吉野の金峰山に入り、修行をしておりました🎵 ある日、里に出て秋河を渡ろうとすると、橋の下から声が聞こえてきた🎵 「あ~痛い、そんなにひどく踏まないでくれ」 広達は不思議に思い、あたりを見回したが誰もいない🎵 それで橋の下に降りて見上げると、仏像が彫りかけのままの梨の木が、川の橋としてかけられておりました🎵 驚いた広達は、早速その梨の木を別の場所に移し、合掌して誓いました🎵 「御縁があってお会いしました。私が必ずお造りします」 やがて、広達は、阿弥陀仏、弥勒仏、観音菩薩の三像を彫り上げ、越部村の岡堂に安置しました🎵 大いなる月の暈(かさ)あり梨の花 高浜虚子
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悪代官
No.1062 アメリカヤマボウシ(亜米利加山法師) 別名:ハナミズキ(花水木) ミズキ科ミズキ属 その2 過去picですが、東日本大震災から10年が経過し、ハナミズキに関係する話なので、登場いただきました🎵 東北(青森県・岩手県・宮城県)には、 明治三陸地震津波(明治29(1896)6月15日) 昭和三陸地震津波(昭和8(1933)3月3日) チリ地震津波(昭和35(1960)5月24日) の三大津波で残された石碑が三県で約300基あります🙄 そのうち碑文が刻印された石碑は198基あります🧐 その61%は、津波の予兆、避難、居住場所に関する教訓が刻まれています☺️ 有名なところでは、宮古市重茂の「此処より下に 家を建てるな」かな🈲 東日本大震災でも、教訓とするため、いろいろなところに石碑などが設置されました☺️ 岩手県陸前高田市では、奇跡の一本松のほかにも、このような話があります🎵 津波で息子を亡くしたお母さんが、息子が好きだったハナミズキの樹を植える話しです☺️ 息子さんは、その日、消防団員として避難誘導にあたっていました☺️ しかし、避難場所だった市民会館にも津波が押し寄せ、息子さんは命を落としてしまいました😢 ある時、息子さんの無念さや悔しさを思い、この教訓を子どもたちに伝えるために、絵本を作ることを思い付きます☺️ それは息子さんが好きだったハナミズキを植え、そのハナミズキがまた津波が来たときに、みんなが安全なところに逃げるための目印になるように、一目で避難路とわかるように、そんな願いを込めた物語となりました☺️ 絵本は、黒井健さんの絵に、浅沼ミキ子さんの文章により、『ハナミズキのみち』として金の星社から2013年5月に刊行されました🎵 ハナミズキの花言葉は「私の思いを受けてください」🎵 今年、オンラインで実現した岩手県の御視察で、作者の浅沼ミキ子さんに、天皇陛下は「ご長男を亡くされたことは本当に残念でしたね」と語られ、皇后陛下からは「後世のために動き出されたのはお強かったと思います」と労いのお言葉がありました🎵 教訓を未来の子どもたちのために語り継ぐ、これが私たちの使命だと、せめて3.11がくるたびに思い出したい🙋 一つづつ花の夜明けの花みずき 加藤楸邨
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悪代官
No.1038 サザンカ(山茶花) ツバキ科ツバキ属 その7 今日は阪神・淡路大震災から26年です🐗 もう26年❔まだ26年❔ 「阪神・淡路大震災25年 神戸が生んだ奇跡の歌の物語」を見終わって書いてます☺️ 「しあわせ運べるように」が歌い次がれて、25年🎵 これからこの歌をどう歌っていくのか🎵 ある子は震災と向き合うために歌い、ある子は未来を夢見て🎵 放送の中で、同情されると、よけいに傷つくと女の子がいいます🌳 それに対して、小学校の先生が「被災者の涙の色まで分かるようにならないと、その人を救ったことにはならない」という🙄 子どもたちは、その女の子の涙の色を考えます😺 一人の女の子は、「オレンジだと思う、自分の心の底からの涙だから、温かさを感じる」といい、もう一人の女の子は「心のそこにある一番の思いを伝えてくれた正直な気持ちだから、透明」だといいました😺 小学生のときに、何かに心が動かされて感動したり、涙を流すことができれば、災害を経験していなくても、何か感じるところがあるんだろうね🙄 優しさや人の痛みがわかる子、目に見えないものの美しさがわかる子、何気ない日常が一番幸せなんだとわかる子になって欲しいと災害を経験したからではなく、今のコロナ禍でも思います☺️ 災害が大きければ大きいほど、ふるさとを離れて過ごす日が多くなる人もいる☺️ でも、あの日の前にあった思い出を胸に、新しい土地で生きていって欲しいと願わずにはいられない☺️ そんなことを考えさせられました☺️ サザンカは寒さが強まる初冬から咲き始めるので、花言葉は、「困難に打ち克つ」です🎵 冬にいる庭かげにして山茶花のはな動かしてゐる小鳥あり 中村憲吉
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悪代官
No.1011 サンショウ(山椒) 古名:ハジカミ ミカン科サンショウ属 その2 サンショウの実です🎵 一つは黒い実が弾けてなくなってます🎵 平安時代の末期、安寿と厨子王という姉弟がいました🎵 二人の父は岩城判官でした🎵 ある時、その父が讒言により筑紫の国に流されました🌊 母と姉弟は父を慕って、筑紫に向かいます☺️ しかし、旅の途中で、人買に騙され、母は佐渡に、姉弟は丹後の山椒太夫に売り飛ばされてしまいました🎵 姉弟はそれからというもの、奴隷のように働かせられました🎵 安寿はせめて弟だけでも助けたいと思い、山椒太夫の目を盗んで弟を逃がしました🎵 しかし、それを知った山椒太夫は安寿を責め、安寿は耐えきれず沼に身を投げ亡くなりました😿 都に逃れた厨子王は立派に成人し、のちに丹後の領主になり、山椒太夫を成敗しました🎵 厨子王は生き別れの母を探して訪ね歩き、佐渡で母と再開を果たしました🎵 山椒の実は房ながらや黄ばみ秋づくものをあはれなくも久し 土屋文明
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悪代官
No.1009 アカバナソバ(赤花蕎麦) タデ科ソバ属 その2 アカバナソバは初めて見ました💓 蕎麦好きなので、食べてみたいですね☺️ 普通の蕎麦より少しクセがあり、コシが強いみたいです☺️ 昔、「そば」と「むぎ」の姉妹がおりました🎵 ある冬の寒い日、一人の老婆が二人に「私を向こう岸まで渡してくれ」と頼みました🎵 むぎは即座に断りましたが、優しいそばは引き受けました🎵 川に橋はありませんから、むぎは老婆を背負って、川を渡りました🎵 そばの足は冷たい川の水で真っ赤になりました🎵 そのため蕎麦の茎は赤くなりました🎵 これを見ていた神様は、そばを夏の暖かいときに育つようにしましたが、むぎは冬の寒い日に育ち、更に冬に踏まれて育つようにしました🎵 落る日のくゞりて染る蕎麦の茎 蕪村
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悪代官
No.1006 ソバ(蕎麦) タデ科ソバ属 その2 今年は新蕎麦祭りにいけませんでした🥴 その代わりに、蕎麦屋巡りをして新蕎麦を楽しみました🍶 戦国時代に、甲斐の武田信玄と小田原の北条氏康が三増峠で戦いました🎵 戦いは信玄の勝ちであったが、甲斐に引き揚げるときに、北条方からの追撃にあいました🎵 武田方の殿(しんがり)を務めた三島一族は追い迫る北条方を打ち払い、甲斐の国境まで落ち延びてきました🎵 ひたすら夜の山道を歩いていると、突然ひとりがぎょっとして低い叫び声を上げました🎵 「海じゃ、道を間違え、小田原の海に出てしまった」🌊 落武者たちは、その声によろめきながらも駆け寄って、指差す方を眺めました🌊 そこには、青い月の光に照らされて、白い波が煌めいていました🎵 「我々は敵の本陣へにげこんだのか」🌊 落武者たちは甲斐までもうすぐと、心が弛んだだけに、もはや足を踏み出す力はありませんでした☹️ 「もはやこれまで」、敵の手にかかるよりはと次々と自刃していきました😿 しかし、落武者たちが見たものは、海ではありませんでした🌊 そこには月の光を浴びて揺れている蕎麦の花がありました☺️ 落武者は蕎麦の花を海と間違えていました🙁 わずかに生き残った落武者からこのことを聞いた村人たちは、あまりの痛ましさに声もでませんでした😧 そして、それからというもの、この村では蕎麦をつくらないという😕 いざよひは闇の間もなしそばの花 猿雖
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悪代官
No.996 シオン(紫苑) 別名:鬼の醜草(しこくさ) 古名:しをに キク科シオン属 その2 シオンには「鬼の醜草」の別名もあります🎵 それは今昔物語のこんな話に由来します🎵 👹🍙👹🍙👹🍙👹🍙👹🍙 今は昔、あるところに、兄弟が暮らしておりました🎵 兄弟には父親がいましたが、亡くなってしまいます🎵 兄弟は毎日墓参りをしていましたが、ある時、朝廷に仕えることとなりました🎵 兄は忙しく、なかなか墓参りに行くことも出来なくなるからと、墓の回りに萱草(ワスレグサ)を植えました🎵 弟は相変わらず墓参りに行き、兄を誘うこともありましたが、兄が一緒に行くことはありませんでした🎵 弟は、自分は親を忘れないようにと紫苑を植えました🎵 月日は流れ、弟は墓参りに行き、いつものように父親の墓に話し掛けていると、墓の中から声が聞こえてきました🎵 「わしはお前の父親の屍を守る鬼じゃ👹 そなたの父親を思う心根に感心した🎵 わしは鬼だが、慈悲もあれば、哀悼心もある🎵 そして、その日に起こることを予知できる🎵 だから、その日に起こることを夢で知らせよう」といい、声は途絶えました🎵 それからは鬼のいう通りになりました🎵 されば、 嬉しきことあらむ人は紫苑を植えて常にみるべし🎵 憂いあらむ人は萱草を植えて常にみるべし、となりました🎵 白雲のかかりしをにも秋霧の立てばや山は空に見ゆらん 順集
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悪代官
No.981 ノリウツギ 和名:糊空木 アジサイ科アジサイ属 その2 ノリウツギの果実です🎵 花期は7~9月です🎵 枝の先に白く小さな両性花を円錐状に付け、回りにがく片が3~5個の装飾花が付きます🎵 果実の先端に花柱が残ります☺️ 花が見たい人は、昨年違うところで撮影(2019.9.8、No.579)したものがあります🎵 🍡🍶🍡🍶🍡 伊勢の国に一人の若者がおりました☺️ 若者は同じ村の娘に恋をしました💓 ある時、若者は娘に恋心を訴えました💓 娘は、「このニベシ(伊勢の方言でノリウツギのこと)が散るときが来たら」と、花を指差しました☺️ 娘は、ニベシが散ることなく残るのを知っていました☺️ そんなことを知らない若者は、来る日も来る日も山にニベシを見に行きました☺️ しかし、ニベシは花は枯れても散ることなく残ったままでした🎵 若者の恋も実らずに終わりました🥴
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悪代官
No.967 オヤマリンドウ(御山竜胆) リンドウ科リンドウ属 その2 オヤマリンドウの花は茎頂に集まり、1~7個の花を付けます🎵 花はあまり開きません☺️ 専門用語では「平開しない」といいます🎵 日光には竜胆にまつわる伝説が残ってます☺️ 昔、役小角(エンノオヅネ)という修験者がおりました🎵 日光の山奥を歩いていると、一匹の兎🐇が雪の中から草を掘り出しては舐めていました🎵 側に行って何をしているのか尋ねると、兎は自分の主人が病気だから、この草を探していたと答え、葉を咥えて走り去りました🎵 役小角は早速兎が持っていった草を雪の中から掘り出し、土地の者にそのことを教えてやりました🎵 確かにその草は病気によく効きました🎵 そこで役小角は「二荒神」のお告げであると考え、霊草としました🎵 この霊草が竜胆でした💓 すがれたる芒のかげの龍胆は花にひらき切るちから早や無し 半田良平
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悪代官
No.949 サルスベリ(猿滑) 別名:百日紅 ミソハギ科サルスベリ属 その2 うちにあるもう1本の百日紅です🎵 昔、あるところの漁村には、水難を防ぐため、龍神に村の娘を捧げる習わしがありました🐲 ある年この村の長者の娘が選ばれました🐲 娘が龍神を待っていると、この国の王子の船が着岸し、娘から事情を聞きました🐲 王子は龍神と戦い、龍神を成敗してしまいました🐲 これが縁で二人は恋仲になりましたが、王子には別のところにいく用事がありました🎵 王子は百日後に戻ってくることを約束し旅に出ます🎵 しかし、残った娘は百日を待たず死んでしまいました☺️ 百日目に戻った王子は、このことを聞き、娘の亡骸を懇ろに埋葬しました☺️ やがてその墓の回りから、木が生え、花を付けました🎵 この木の花は、百日の間花をつけたことから、百日紅と呼ばれました☺️ 足引のやまのかけぢの猿滑りすべらかにても世をわたらばや 藤原為家 夫木和歌抄
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悪代官
No.938 シキミ(樒) マツブサ科シキミ属 その2 シキミの若い果実です😙 トウシキミの果実(八角)に似ています☺️ シキミは猛毒なので、時々八角と間違って食べ事故になります🥴 インフルエンザの薬の一つにタミフルがありますが、シキミ酸が使われています☺️ しかしあまり採れないので、トウシキミの方が使われるみたいです☺️ 瀬戸内海に浮かぶ小さな島「豊島(てしま)」ではシキミが育たないと言われています☺️ 昔、源平の戦いで、敗れた平家の落人はこの島のシキミの林の中に隠れていました🦋 ある時、平家の残党を探して、源氏方がこの島にやって来ました🦋 平家方は息を潜めシキミの林に隠れます🦋 すると、その林から雉が飛び立ち、平家の落人は源氏方に見つかってしまいます🦋 そのため平家の落人は源氏方に討ち取られてしまいます🦋 この時、平家の落人は「シキミ育つな、キジ立つな」と、シキミとキジを呪いながら死んでいきました🦋 このため、豊島にはシキミが育たないとか🦋 ほととぎすかくれる程のしきみの木 土芳
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悪代官
No.928 ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属 その2 ヤマハギの3出複葉の葉です☺️ 葉先は丸いかやや凹みます☺️ 📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️ 南北朝時代、京に中納言の万里小路藤房(までのこうじふじふさ)という公卿がおり、「萩姫」という美しい一人娘がおりました🎵 藤房は、後醍醐天皇のブレーンの三人の公卿の一人で、三人とも「房」の文字が入っていることから、「後三房」と呼ばれていました🎵 あとの二人は、内大臣の吉田定房、大納言の北畠親房です🎵 この萩姫はのちに北畠親房の子どもの顕家に嫁ぎます🎵 藤房の娘は不治の病に苦しんでおりました🤮 萩姫の乳母はこれは悪霊の仕業に違いないと思い、比叡山で一か月の護摩祈祷を行っていました🎵 満願の日、不動明王から「都から東北の方向に向かって、五百本目の川岸にある霊泉に一年浸かれば、病は完治する」とのお告げがありました🎵 萩姫は京から東北の方向に、五百番目の川を求めて旅立ちました🎵 この時、陸奥国に向かう道は三つありました🎵 東海道、東山道、北陸道です🎵 萩姫たち一行は、一番安全な東山道路を辿りました🎵 白河の関を過ぎ、ようやく、五百番目の川に着き、里の者に尋ねると、「五百川」とのこと🎵 これには萩姫たち一行も驚きました🎵 早速、湧き出る湯に浸かると、やがて病は完治しました🎵 萩咲る山辺の石は心ありと人や見るらむかりに置しを 田安宗武
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悪代官
No.925 ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科ハギ属 その2 萩の中ではこの垂れる宮城野萩が一番好きです☺️ 昔、出羽国に小野良実という郡司がいました🎵 小野氏には三人の子どもがいましたが、上の二人は前妻の子でした🎵 このため後妻は何かにつけて二人を虐待していました☺️ ある時、小野氏は京に上りました🎵 屋敷に残っていた後妻は、庭の大きな池に萩で橋を架け、前妻の二人の幼子を渡らせ、池に落として殺してしまいます☺️ 都から帰った良実は二人がいないことに気づき後妻に尋ねます☺️ 後妻は「出迎えに行ってまだかえりません」と答えました☺️ それで良実は探しに出掛けました☺️ すると、白い鳥が飛んできて、「萩の橋渡るとて ザンブラのコブラ」と告げました☺️ それで良実は二人が後妻に殺されたことを悟ります🤔 屋敷に戻った良実は後妻を責め、追放します☺️ それでも一人残った後妻の子どもを大事に育てました☺️ この子が成長して、小野小町になりました🎵 萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く 読み人知らず 万葉集巻10-2231
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悪代官
No.862 ナデシコ(撫子) 古名:常夏 別名:形見草 ナデシコ科ナデシコ属 その3 これはカワラナデシコの園芸種かな☺️ 可憐な花ですよね🎵 秋の七種の一つです☺️ 昔、大和の国にそれは仲の良い親子がありました🎵 子どもは撫子が好きで、庭一面に撫子を植えていました🎵 ある時、子どもは病を得て死んでしまいます🎵 親は非常に悲しみました🎵 その時親は撫子が風に揺れているのに気づきます🎵 そして撫子は毎年咲きます🎵 親は子どもが植え育ていた頃を懐かしみ、思い出となっていきました🎵 その親にとっては、撫子が我が子の唯一の形見となりました🎵 「形見草」の別名はここからきています🎵 来て見れば亡き世の人のかたみ草いくたび我は袖ぬらすらん 莫伝抄
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悪代官
No.846 エノキ 和名:榎 アサ科エノキ属 その1 和名は、枝(エ)の多い木であることからなど、諸説色々あります🎵 📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️📕📚️ 織田信長が、ある時、部下から一里塚にはどんな木を植えたらいいか相談された🎵 部下が言うには、一里塚には松を植えているが、蛾の害で直ぐに枯れてしまうとのこと🎵 すると性急な信長は「然らば、余の木を植えよ」とお命じになった🎵 それを部下は榎と間違え、一里塚に榎が植えられた🎵 この話は、信長以外にも、家康や秀忠が命じたという説もあります🎵 このpicはエノキにできる「エノキハコブフシ」という虫こぶです☺️ エノキコブタマバエの仕業です☺️ わが門の榎の実もり喫む百千鳥千鳥は来れど君そ来まさぬ 読み人知らず 万葉集巻16-3872
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悪代官
No.839 クリ(栗) ブナ科クリ属 その2 栗は雌雄同株です☺️ 新枝の葉の脇から長さ15cmくらいの尾状花序を出し、花序はほとんどがpicのように雄花です☺️ 全国に伝わる「三度栗伝説」の一つの越後の孝順寺の話です☺️ 親鸞上人がこの地へ布教に訪れたとき、村人が上人に焼き栗を差しだしました🌰 食べ終えた上人は、その殻を地面を掘って植えました🌰 すると、焼き栗から芽が出て、年に3回花が咲き実を付けました🌰 また、不思議なことに、その栗の葉は、先を二つに分かれて茂るそうな🌰 三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそこに妻もが 高橋虫麿 万葉集巻9-1745
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悪代官
No.831 バラ(薔薇🌹) バラ科バラ属 その5 薔薇は品種がありすぎてわかりませんが、この子は美人さんです☺️ 昔は牡丹が百花の王でしたが、今は薔薇が百花の王といわれます🎵 美の女神アフロディーテは、ある時、寵愛していたアドニスが猪の牙に刺された悲鳴を聞きました🌹 アフロディーテは、林をかけ、茨を分け、鋭い岩を踏みながら駆け付けます🌹 その道に咲いていた白薔薇を踏んで、白薔薇はアフロディーテの鮮血に紅く染まりました🌹 それ以来、その木は、紅薔薇になったといわれています🌹 瓶にさす燕脂紅ばら朱紅のばら見るに心のときめきおぼゆ 木下利玄
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悪代官
No.825 フジ(藤) マメ科フジ属 その2 白藤は山藤の園芸品種です🎵 京都府綾部市の藤波神社には、白藤伝説が伝わります🎵 藤波神社にはまだ寒い正月から白い花を咲かせる藤がありました🎵 この評判は時の天皇の耳にも聞こえ、毎年初藤が箱に入れ献上されました🎵 ある時、毎年献上藤を運んでいた若者が病気になり、別の若者が向かいました🎵 この若者には箱の中身が知らされておらず、中身が気になった若者は途中で箱を開けてしまいます🎵 すると、白藤は一羽の白鷺になって、飛び去ってしまいました🎵 若者は戻りますが、届けたと嘘をついてしまいます🎵 以後、藤波神社の白藤は二度と花を付けなくなりました🎵 今も藤波神社の境内には、この白藤の子孫という藤があります🎵 藤若葉をぐらきまでにさし覆ひふた房咲けり白藤の花 宇津野研
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悪代官
No.810 キリ 和名:桐 キリ科キリ属 その1 和名は、材質が軟らかく加工しやすいことから、切り又は伐りの意味から🎵 また木目が美しいことから、木理から🎵 昔は女の子が産まれると、桐の苗を3本植えたと言われています🎵 1本はお嫁入りに持参する箪笥にしました🎵 あとの2本は娘に持たせる持参金のために売り渡しました🎵 桐は成長が早いので、生まれた女の子がお嫁入りするまでに十分な太さになりました🎵 この桐も7mくらいあります🎵 桐の花香は、甘い😻 みどりなる広葉隠れの花ちりてすずしくかをる桐の下風 小沢蘆庵
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悪代官
No.800 ダイコン(大根) アブラナ科ダイコン属 その2 牛蒡と人参は今でこそ色がありますが、昔は大根と同じ白色の野菜でした🎵 ある時、三人?は山に登りました🎵 てっぺんに着いた三人は自分達がいた畑を見おろして満足していました🎵 しかし、太っていた大根は登りですでに疲れ、山を下ることになり、げんなりしていました🥴 人参は下りは登りよりずっと楽だと思い、牛蒡はノッポだったので、下りに不安を抱いていました🎵 そんな時、木こりが通りかかりました🎵 三人は木こりに三人を背負って山を下ることを頼みますが、木こりは一番疲れていそうな大根だけ背負って山を下ることにしました🎵 それに怒った人参は真っ赤になって怒り、牛蒡は悔しくて地面を転げ曲がって真っ黒になり、大根だけが真っ白なままだったんだってさ😙 大根の花紫野大徳寺 高浜虚子
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悪代官
No.766 ヤマブキ(山吹) 別名:面影草、鏡草 バラ科ヤマブキ属 その6 山吹には「面影草」の別名があります🎵 それはこんな話からです🎵 昔、若い男女がありました🎵 二人は愛し合っていました💕 しかし、どうしても別れなければならないときがやって来ました🎵 そこで二人は、互いに自分の顔を鏡に写しあい、その鏡を庭に埋めました🎵 二人が別れてからしばらくすると、鏡を埋めた地面から芽が出てきました🎵 やがて、芽は育ち花を付けました🎵 その花が山吹だったということです🎵 互いに自分の面影を鏡に写したことから、山吹を「面影草」とか「鏡草」というようになったそうです👏👏👏 山吹の花の盛りにかくの如君を見まくは千年(ちとせ)にもがも 大伴家持 万葉集 巻20-4304
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悪代官
No.696 ボタン(牡丹) 別名:深見草 ボタン科ボタン属 その2 牡丹【No.418(2019.5.25)】の花芽です🎵 昔、信州の豪農にお清という娘がおりました🎵 ある日、父の帰りを待っていると、手傷を負った若い武士をつれて帰ってきました🎵 娘の手厚い看護で、若武者の傷が癒えるとともに、二人は恋に落ちていきました🎵 元気を取り戻した若武者は、一度帰ってまた戻ってくると約束して帰っていきました🎵 二人の間柄を知らない父親は、娘に何度も結婚を進めました🎵 父親の申し出を断りきれなくなった娘は、淵の崖の上にある牡丹の花をとってきたら、夫婦になることを承諾します🎵 男が登っていくと、そこに件の若武者が帰ってきました🎵 その話を聞いた若武者は淵へとかけ上がっていきます🎵 男を追い抜いた若武者は、花を見つけて掴もうとしますが、風が吹いて掴もうとした若武者は真っ逆さまに落ちていきました🌼 それを見たお清もあとを追って淵に飛び込みます🎵 そして、二人は淵の中に消えていきました🌼 それから牡丹の花が散るころには、花びらが淵に漂ってなかなか流れていかないそうな🎵 咲かねばならず待たねばならず牡丹の芽 加藤楸邨
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悪代官
No.684 コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属 その2 辛夷は、「木筆」とも書きます🎵 春の嵐で、ボサボサの筆になってますが😅 昔、壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人は熊本の山奥に逃れました🛑 早春の朝、目を覚ますと、周囲の山々に無数の源氏の白旗🏳️がはためいている姿を目の当たりにします🏳️ これを見た平家の落人は、もはやこれまでと、自刃して果てました🏳️ しかし、村人たちが目にしたのは、辛夷の花でした🏳️ 平家の落人は、辛夷の花を源氏の白旗と見間違えたのでした🏳️ 村人は、落人を丁重に葬ったそうです📿 🌠🌠🌠🌠🌠🌠🌠 話は変わりますが、オリオン座は鼓星ともいいます🌟 オリオン座の一等星に、ベテルギウスとリゲルがあります🌟 ベテルギウスは赤く見えるので、平家星🌟、リゲルは白く見えるので、源氏星🌟ともいいます🎵 平家の落人伝説があるところで、オリオン座の一等星をこう呼びますね🎵 ベテルギウスの超新星爆発💥はまだなくていいよ👌 山ざくらこぶしの花と咲きまじる谷村の家の小さき鯉のぼり🎏 佐佐木信綱
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悪代官
No.661 ミスミソウ(三角草) 別名:雪割草 キンポウゲ科ミスミソウ属 その2 早春に咲く花は小さいものが多いですね🎵 ミスミソウの花の大きさは2cmくらいで、背丈も10cmくらいです🎵 和名の由来はNo.435をみてね☺️ 戦国武将の佐々成政が、「さらさら越え」といわれる冬の立山越えを行ったことがあります🎵 富山を治めていた佐々成政が、四面楚歌になり、雪が降って敵が攻めてこない冬の間に、浜松の徳川家康に援助を求めるために行った雪中行軍のことです🎵 重い武具を身に付けての山越えは、並大抵の苦労ではありませんでした🎵 そのような時、佐々成政はその雪に覆われた頂上付近の岩と岩の間に、可憐な花が咲いているのを見つけ、部下を励ましたと言われており、その花こそ雪割草の花でした🎵 息止め見る雪割草に雪降るを 加藤知世子
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