花言葉や別名が多く存在しているオキナグサ。絶滅危惧種に指定されていて、大切にしなければならない貴重な花です。

今回は、オキナグサの花言葉や由来、特徴を紹介していきます。

オキナグサの花言葉

Photo by ちよみん＊さん@GreenSnap

まずは、「何も求めない」「奉仕」です。何も求めないという意味には、花が咲いた跡にできる綿毛を飛ばす様子からつけられています。

次に「裏切りの恋」、「告げられぬ恋」、「背信の愛」、「背徳の恋」です。これらは、オキナグサの花が、下から上を向くことからつけられています。

さらに、「清純な心」、「華麗」、「心の闇は内に隠して」という花言葉もあります。

オキナグサの基本情報

学名

Pulsatilla cernua

科・属

キンポウゲ科オキナグサ属

原産国

日本、中国、朝鮮半島

別名

善界草（ゼガイソウ

オキナグサの由来

オキナグサの学名はPulsatilla cernua（プルサティア・カヌア）です。Pulsatillaは属名でラテン語のPulsoという「打つ」や「鳴る」という語源から由来しています。cernuaは「前かがみの」という花の姿から因んでいるとされます。

また、オキナグサは花が咲いたときと咲いた後での姿が違い、白髪のような綿毛をつけることから、多くの別名がつけられています。別名には、ウバガシラ・オジノヒゲ・カワラノオバサン・ユーレイバナなどがあります。

ウバガシラは、姥頭つまりおばあさんの頭という意味です。オジノヒゲはもちろんおじさんの髭です。

カワラノオバサンは河原のおばさん、ユーレイバナが幽霊花になります。綿毛の見た目からつけられたと考えられます。

オキナグサの花の特徴

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花は下に俯いているようにしてから、上向きに毒々しい様子の赤紫色の花が咲きます。

色の付いた花びらのように見える部分は、実際には花弁ではなくがく片と呼ばれる本来は花弁の付け根のところについている小さい葉っぱに見えるもののことを指します。

オキナグサの花が咲き終わると、たんぽぽのように白い綿毛へと変わっていきます。長い毛のようなものを付けて果実もつけます。そこから種を採取することができます。

オキナグサの花の種類、品種

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日本においては、九州や四国を始めとする日当たりの良い草原などに自生し、山野草として園芸分類される、絶滅危惧種となっています。

オキナグサはそのほかにも、北半球の寒帯や温帯、中国や朝鮮半島などにも分布し、世界中に約45種ほどのオキナグサが存在しています。

日本ではオキナグサの仲間も「ツクモグサ」も自生して育っています。西洋種であれば、「ブルガリス」という品種でセイヨウオキナグサと呼ばれるものや「ウェルナリス」なども有名です。

オキナグサは絶滅危惧種に指定されている

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花後は年をとったかのようにシワシワになってしまうオキナグサを大切にしましょう。