アデニウムの画像

アデニウムの育て方

  • キョウチクトウ科
  • アデニウム属

アデニウムの基本情報

ジャンル

多肉植物

形態

多年草

学名

Adenium

別名

砂漠のバラ

原産地

アフリカ

アデニウムの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

弱い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
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肥料

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開花

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アデニウムの育て方の画像

アデニウムの育て方

アデニウムは砂漠のバラと呼ばれる植物です。

株元がぷっくりと肥大し、女性がガードルを履いた姿に見えるものや、

八方へ伸びた根元など、ユーモラスあるフォルムから、盆栽のように仕立てる方が増えています。

個性的なアデニウムを育ててみましょう。

基礎情報

日当たり

デザートローズ、もとい和名を砂漠のバラという植物は、

東アフリカからナミビア、そして紅海を越したアラビア半島の砂漠地帯を中心に、多く自生しています。

そのため、日本で育てるならば日光を多く浴びさせてあげます。

梅雨の時期は雨が当たらないように、雨除けをシートを被せるなり、室内に避難させるなりしましょう。

日当たりのいい屋外で育て、原産国に近づけるため、なるべく乾燥した環境を作ってあげることがベストです。

また、アデニウムは寒さに弱いため、冬の時期は気温の低下に注意しましょう。

室内でも温かく日当たりのよい場所で越冬させてあげるか、

自宅で使える、コンパクトサイズの園芸用の保温シートが売っているので、

常に一定の温度を保ってあげると、日照時間の少ない冬であっても屋外で育てることができます。

 

置き場所

水はけがよい土を鉢に満たし、日当たりのよい場所に置いてあげましょう。

風通しをよくすることで、土が乾燥気味になるため、アデニウムが過ごしやすい環境になります。

4月から10月頃まで、屋外に置いてあげ、日光を十分に浴びさせます。

寒くなり始める11月から本腰の冬場にかけては、室内でも日が当たる温かい窓辺に避難させるか、

屋外ならば鉢が並んだラックごと、園芸用の保温シートに包み、温度を一定に保つことが重要になります。

保温シートで包んで野外に出しておけば、冬の日照不足は解消されます。

アデニウムは気温が8℃を切ると落葉し、休眠状態に入ります。

5℃ぐらいの気温であれば、なんとか越冬できますが、連日の0℃を切る気温になれば、

休眠状態であっても、再び春に返り咲くことは難しくなり、その命を散らしてしまいます。

来年も花を咲かせたいのであれば、冬の管理場所には十分に注意しましょう。

 

水やり

原産国が砂漠となり、乾燥に強い植物なので、夏場の水のやりすぎには逆に注意が必要です。

春から秋の生長期は、土が乾いたらたっぷりあげる、乾いたらたっぷりあげるを繰り返しましょう。

アデニウムは多肉植物という種類の植物に分類されるため、体内に水を蓄えられる柔組織を持っています。

なので、少々水やりがおろそかになってもかまいません。

乾燥気味にさせることを常に心がけましょう。

晩秋から冬にかけて徐々に水やりの回数を減らしていき、寒い冬に備えさせます。

 

11月から3月下旬頃まで冬の時期になり、アデニウムにとっては辛い期間になります。

寒さが苦手なため、秋半ばの涼しい時期頃から、活動がだんだんと緩慢になっていきます。

アデニウムの吸水量が減っていき、土の乾き具合が遅くなります。

気温が8℃を切ると、落葉して休眠状態に入ります。

休眠状態になれば、一切水やりはせずに断水しましょう。

あげたところで、水を吸い上げないため、根腐れを起こしたり、カビが繁殖しやすくなります。

気温が上がり、春に近づくにつれて、アデニウムは休眠から目覚めるとまた活動し始めます。

徐々に水やりを再開させましょう。

ただし、15℃以上が保たれる室内に避難させているのであれば、

冬であっても、夏場と同じように乾燥しら水をたっぷり与えてください。

こうすることで、美しいあでやかな花が冬でもみられます。

 

 

肥料・追肥

年間を通して、肥料をあまり過度に与える必要はありません。

アデニウムの生長期になる春から秋にかけて、緩効性の化成肥料を少量あたえるか、

液体肥料ならば、月1、2回の頻度で、稀釈したものを定期的に与えてください。

冬は施さないでください。養分が吸収できずに、枯れてしまう原因になりえます。

また、植え替え後であれば、肥料を多めに与えてかまいません。

植え替え用の土があらかじめ、肥料が含まれている用土であればよいですが、

そうでない場合は、元肥として、緩効性の肥料を混ぜ込んでおきます。

 

用土

アデニウムは水はけのよい土を好みます。

ネット、ホームセンター、植木屋で売っている、一般の観葉植物用の培養土や、

またはサボテンや多肉植物専用の培養土を使用しましょう。

オリジナルで作るならば、赤玉土に腐葉土、プラス鹿沼土を混ぜたものを使用しましょう。

赤玉土(中粒)と腐葉土のみならば、7:3の割合で、鹿沼土を足すならば、3:4:3の割合で作ってみましょう。

水はけをよくするために、鉢底石をあらかじめ仕込んでおくと、さらに水はけがよくなります。

鉢底ネットを仕込んでから、鉢底石を入れましょう。

 

 

植え替え・植え付け・種蒔

アデニウムの種まきをするなら、花火大会が始まる夏本場が始まる前の、爽やかな初夏の時期にまきます。

この時期にまいておくことで、本格的な冬を迎える前に株を大きくさせ、

越冬に負担がかからないよう少しでも生長を促しておきます。

まず、土の粒子が細かい用土を準備します。土に人指し指をうずめ、第一関節ほどの深さの穴を開けます。

一定の間隔に穴を開けたら、そこに種をまきます。

発芽するまでは、乾燥を防ぐためにラップをかけたり、ビニールで覆ったりして、蒸発をなるべく防ぎます。

発芽したら、今度は覆いに穴を開けて、植物が呼吸できるように空気の通り道をつくってあげましょう。

ある程度の大きさまで育ってくれたら、定植します。

生長の度合いによって、鉢の大きさはその都度変えていくのがよいです。

膨らんだ株元が窮屈そうだったり、鉢の底から根が出ていたりしたら、植え替えのタイミングになります。

アデニウムが環境の変化に少しでも耐えうるよう、植え替えは、できるだけ4月〜8月の間に済ませます。

 

増やし方

アデニウムを増やしたい時は、種まきと挿し木の2つの方法があります。

わざわざ種を買ってきて、最初から育てるのが面倒だと感じる方は、挿し木で手軽に増やせます。

まず元株の生長した枝を切り落とし、下葉を取り除きます。

枝をカットする際は、消毒したハサミを使いましょう。

切り口から細菌が侵入する確率が格段に減ります。

切口を3日ほど乾かし、挿し木用の土に挿します。

水やりはすぐにせず、一週間ほど経った後にしましょう。

挿し木は春から夏に行うと、根の生えるスピードが早いです。

秋や冬に行うことは控えてください。根が生えたら、新しい鉢に植えましょう。

挿し木は手軽に行なえるメリットがありますが、一つ残念な点があります。

挿し木をすると、確かに時間短縮になりますが、アデニウムの個性とも呼ばれる株元があまり膨らんでくれません。

株元がぷっくり膨らんだ、ユニークな姿に育生するには、やはり種まきから行うことをおすすめします。

 

病気・害虫

アデニウムがかかりやすい病気は特にありません。

気を付ける点は害虫です。

アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、赤ダニなど、放っておくと養分が奪われて、生命力が低下していきます。

特にハダニは弱った植物につきやすく、光合成ができなくなり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

アブラムシは春の時期に多く発生し、新芽や新葉にくっついて弱らせます。

カイガラムシは約400種類以上も存在が確認されている害虫で、葉の裏にひっつき養分を奪います。

ダニ類も葉の裏から吸汁すると植物を弱らせていきます。見つけ次第駆除しましょう。

 

 

薬用や用途

「粘着くん」と呼ばれる薬剤は、でんぷんが主成分になる駆除剤です。

住友化学が開発した天然由来のものなので、おすすめします。

アブラムシ、ダニ類の両方の害虫を窒息死させ、駆除することができます。

厄介なカイガラムシは薬剤を散布するよりも、歯ブラシで発生箇所をこすり落と方が早いです。

一番植物に良い駆除方法は、天敵であるてんとう虫を放ち、護衛役であるアリを退治することです。

これなら薬剤を使わずに、自然淘汰で駆除できます。

 

管理温度

春から秋までの温かい気候がアデニウムに適しています。

耐寒温度は、最低でも5℃なるので、常に日当たりのよく、乾燥気味の温かい場所で管理してあげてください。

 

 

種類・品種

アデニウムは塊根植物です。

一般的に日本で「砂漠のバラ」として流通しているのが、「アデニウム・オベスム」という種類です。

原産国はアフリカのケニアや、タンザニアになります。

赤やピンクのあでやかな花をさかせ、個体によって花の形状や色が様々に異なります。

アデニウム・ソコトラナム」は中東イエメンの、ソコトラ島が原産になるものです。

ソコトラ島は神秘の島といわれ、その独特の生態系が乱されないよう、海外への持ち出し規制など、

検閲が厳しく管理されています。

ソコトラムを横からみると、王冠のような形をしています。

アデニウム・アラビカム」はアラビア半島に自生し、丸々と株元が太りやすのが特徴です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ヘラ状に別れた枝の先に、5つの花弁を開かせます。

ピンクや紫寄りの赤といった、鮮やかな花を咲かせ、種類によって薄ピンクや、真っ赤な花色を咲かせます。

開花時期は4〜9月です。気温管理が適切であれば、周年単位で咲いてくれます。

 

 

トリビア

花言葉

アデニウムの花言葉は、ロマンスのある「一目惚れ」です。

一目惚れをして結ばれたカップルは、離婚率が低くなるといった、外国の調査結果があるように、

一度目につくと、ユニークな株元の形状と、艶やかな花の印象は、なかなか忘れることができないですね。

 

由来伝承

アデニウムの原産国であるイエメン共和国には、古くから「アデン」という港湾都市があり、

アデニウムの由来はその都市の名前からきたという説が有力です。

余談ですが、旧約聖書に登場するエデンの地は、もともと「エデン」がなまって、

後に「アデン」と発音されるようになったと言われ、幻とされていたエデンの地は、ここではないかといわれています。

エデンに咲いていた花は、アデニウムかもしれない?と、考えると、とてもロマンが拡がります。

また、アデニウムは樹液に毒があるため、「腺」というギリシャ語の「aden」から来たとも言われています。

 

 

まとめ

砂漠のバラと呼ばれ、ユニークな形状をさせるアデニウムの育て方を紹介しました。

冬の時期は気温管理が難しいかもしれませんが、

大事に育ててあげると、周年で花を咲かせてくれるので、育てがいのある植物かもしれません。

数多く育てて、個々にどんな株元の形状に生長するか、コレクションしてみると面白くなりますね。

 

 

※トップ画像はPhoto by まだがすかるさん@GreenSnap

ELLY

ELLY

旅と緑が大好きなグリーンライター。 旅先では観光より現地の植物を見るのが好き。

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