板付けが上手な人達から教えて貰ったことを自分なりに文書にしてみました。
ビカクシダの板付けについては僕なんかより上手な方々が沢山居て詳しくまとめてくださっているので釈迦に説法ですね(*´∀`)>💦
今回は僕が初めてビカクシダの板付けをするときに悩んだ"上下の判断の仕方"をまとめてみました。
これからビカクシダと暮らし始める方々、
鉢で育ったビカクシダを野生の姿に近付けたいとお考えの方々、
そろそろ板に着けないと水遣りが大変になってきたよヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワな方々のお役に立てば幸いです。
では早速!
ヘッダーにも使ったこちらはハワイのマノア渓谷(保護区)に自生していたオセアニア系のビカクシダです。
オセアニアからは離れているので、帰化植物かもしれませんが、人間の手が加えられない環境でビカクの姿を見た時の感動は今でも覚えています。
20〜30mの樹上に着生していた株で、人の手は届かないでしょう。胞子から生育した可能性がとても高いので、此方を観察してみましょう。
・地面に対して垂直になるように張り付いている
・新芽は正面から見て時計の12時の方向から生えている = 成長点の位置が12時の方向(上)。
・親株は上を目指して立ち上がるように成長している。
・貯水葉(シールド)は左右対称に展開し、繋ぎ目が垂直🕧になっている。
・胞子葉は日照を効率良く得られるように地面に対して水平に伸びている。
こんなところでしょうか。
そんな事分かっている、
とは言っても上手くいかないこともあります
こちらは鉢で育ったであろうとあるビカクです。(特徴的なのでモロバレですけど)
成長点が隠れてしまって見えない
貯水葉は片方しか出ていない
胞子葉は日照を追いかけたためか、全て正面右方向に地面と垂直に伸びている
ビカクを始めて数ヶ月の僕は見事90°ズレた形で貼り付けてしまったのでした。
ビカクはさぞ遺憾だったでしょう。
(師匠から指摘されてスグ直しました。)
こんなことはザラで、
胞子葉が放射状に伸びている
貯水葉がそもそもない
なんてことも結構ありますよね。
こちらはあくまで私のやり方で正解ではないと思いますが、
いつも次の優先度で決めています。
①成長点が正面から見て12時(上)の方向になるように
②貯水葉が左右対称(正面から見て繋ぎ目が縦)になるように
③胞子葉に日が当たりやすいように
前述しましたが胞子葉は日照を追い掛けるように伸びるので上下左右の基準にはなりません。
一方貯水葉は左右から成長点を包み込むように展開します。
そして成長点は貯水葉を足場に上を目指して伸びていきます。
リゾームが上を目指すので、
多少の角度のズレはビカク自身が補正してくれます。
それでも最短コースを爆速キメて疾らせてあげたい…のであればこの優先度かな、と考えています。
話題はちょっと逸れて、、、
こちらが板付け直後。
鉢で育ったので葉の表面が放射状にのびています。
このまま板付けしたら日が効率良く当たらないのでは…と心配はしましたが…
こちらが板付けから半年後。
作り方はさておき、
僕には特に問題は無さそうに見えます。
あとは個人的に気を付けているのは
・紐は腐らない材質のものを使用する
・成長点が複数ある場合は大きい株の角度を優先する
・吊り下げ部分は針金など強度の高い材質を使用する
・一度貼り付けたら余程問題がない限り、成長が安定するまで弄らない
・貯水葉は傷ついてしまう事が多いので、茶色に枯れてから板付けしたほうが精神的によろしい
・可能な限り根を残してあげる
・タグは忘れてしまう前に速やかに付ける
・お酒を飲んだ直後に板付けはしない(重要
といったところでしょうか。
落下事故だけは起きないように気を付けています。
如何だったでしょうか。
着生材、板の材質、紐の材質、通気性を高める工夫、子株取り優先の仕立て…間違いなんて無いと思います。
勿論、プロにお願いするのも正解なのでしょう。
方法も正解も理想も人の数だけありますが…
試行錯誤して板に着けて育てたビカクはその愛情も一入であることは共通なのではないでしょうか?
このまとめがキッカケで1人でも多くの人がその楽しさを味わうきっかけになったら嬉しいです。
お役に立ちましたら💕お願いします。
「板に付ける時は〜工夫をしています!」、「自生地の写真見て気付いたんだけど〜は〜すべきでは!?」
などなど、お気付きの点是非教えてください!
以上です。
ありがとぉございますッ(’-’*)♪💞