よく、オススメのディッキアは何かという質問をいただきます。
初心者の方であれば鉢入りの無名の株(ハイブリッド)をオススメしています。
何故かというと、無名の株は恐らく生産者さんが量産しやすいタイプだと思うので、丈夫で環境の変化に強く、育てやすいと考えているからです。また、価格も抑えめで流通量も多く、手に入れやすいからです。
ただ、その次のステップは好み次第なので、ものすごく難しい質問です。種類も、ものすごく多いですし。気に入ったものをどうぞ!というカンジになってしまいます(笑)
というわけで、さらに次のステップとして、ちょっと高価だけど、ディッキアの魅力に気づいたら、一度は育ててみてほしい高級品種を、独断と偏見でピックアップしてみることにしました。
【YouTubeチャンネル】
「Dyckia Maniax ディッキア・マニアックス」(※プロフィールにリンクあります)
【WEBサイト】
http://dyckia-maniax.com/
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/ninninbgc/
①Dyckia ‘Heaven & Hell
高級品種の代名詞のような品種です。ディッキア・ハイブリッドの父と言われる故ビル・ベイカー氏の作出による、最も有名な品種の一つです。
赤紫の葉に白く大きく連なるトゲが特長です。パターンはシンプルですが、コントラストのはっきりした色合いに迫力のあるトゲが組み合わさり、とても美しい姿になります。
鉢サイズに合わせてかなり大型化します。大きな株はさらに見ごたえがあります。子株、分頭で増え、とても丈夫です。実際には2タイプあると言われており、がっしりまとまるタイプと、葉が長く伸び、大型化するタイプに分けられると言われています。
キレイな色を出すためには、かなりの光量が必要なので、実力を試すにもちょうどいいかもしれません。
かなり古い園芸品種にも関わらず、今でも大人気なので、価格はなかなか落ちません。いわゆる怪しい株も出回っていますので、信用できる方からの購入をオススメします。
国際ブロメリア協会(BSI)登録品種です。
②Dyckia ‘Jaws’
作出者不明ながら、ディッキアの中でもトップを争うほどの人気種です。比較的新しく、この数年間で一気にメジャーになりました。
緑色の鮮やかな葉に、真っ白でヒゲのようなトゲが隙間が無いほどぎっしり並び、圧倒的な存在感があります。(写真は僕が育てている、まだ成長途中の株です)
この品種も鉢サイズに合わせてかなり大型化します。子株、分頭で増え、とても丈夫です。
子株から成株になるまでには、かなり見た目も変化するので、成長も楽しめます。
現在も大人気ですが、子株で増えやすいので、価格高騰のピークは過ぎており、かなり価格は下がってきていると思います。この品種もよく売れるので、怪しい株が出回っており、注意が必要です。
2018年に、国際ブロメリア協会(BSI)の登録品種となりました。
③Dyckia ‘Mercury’
故ビル・ベイカー氏の最高傑作といわれる‘Brittle Star’のF2選抜だと言われています。この品種もかなり以前からありますが、現在も根強い人気を誇ります。
若干細身の葉に、西洋の剣のようにトゲが並び、グレーから銀色に近い色合いがとても美しい品種です。噴水状にカーブせずに、円盤状に横に平行に葉が広がるため、他の品種とはまた違った迫力があります。とても気品を感じる品種です。
この株も鉢サイズに合わせてかなり大型化します。基本的に分頭で増えます。子株も出しますが、あまり多く増える印象がありません。
そのためか、流通量が少なく、価格もあまり落ちません。本物かどうか、という話になると、個人的な見解ですが、米国ルートの株(オリジナル・クローン)が安心できる印象があります。
ハイブリッドの親としてもよく使われており、この品種の掛け合わせはかなり良い特長が出ることが多いように感じます。オリジナルが難しければ、ハイブリッドを探してみるのもいいかもしれません。
これだけ有名にも関わらず国際登録されていない、珍しい品種です。
④Dyckia dawsonii
dawsoniiの中でも、Bill Baker's clone(ダウソニー ビルベイカーズクローン)と呼ばれる品種です。この品種は、正確には原種なのですが、幻の原種と言われているそうで、現在でも詳細がわかっていないようなので、園芸品種(選抜種)のカテゴリーとして扱いたいと思います。
dawsoniiダウソニー自体は原種ですが、このビルベイカーズクローンと呼ばれる株は、かなり特長が異なっており、極限まで絞った筋肉のような細く鋭い葉に、厳ついトゲが並び、とても個性的な見た目をしています。
故ビル・ベイカー氏が‘Brittle Star’の作出にも使用したと言われており、ベイカーハイブリッドの原点とも言える株かもしれません。
かなり大型化することで知られています。大型株は、鞭のような細い葉が放射状に並び、ディッキアに興味が無い人でも気づくほど、恐ろしいほどの存在感と迫力があります。
基本的に分頭で増えます。子株も出しますが、株や環境によって差があるようです。
dawsoniiは安価で流通量も多いですが、このビルベイカーズクローンは流通量が少なく、価格もあまり落ちません。タイミングが合わないと、なかなか手に入らない品種です。
個人的には、細葉のディッキアの中では最高峰ではないかと思います。
以上、僕も育てているオススメ4種をご紹介させていただきました。オススメ自体はまだまだたくさんありますが、また違う切り口でご紹介できたらと思います。
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