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シダ植物は日本や中国に多く分布していますが、世界にもたくさんの種類があるとされています。シダにはどんな種類のものがあるのでしょうか。
今回はシダの種類について解説しています。シダを育てたいけど、どんなものがあるかよくわからない、好みのシダが見つからないという方はぜひ参考にしてみてください。
シダは非種子植物という種子をつけない植物です。種子を作らないことから、花を咲かせることもありません。これがシダの最大の特徴といえます。
種類によって外見の特徴は異なりますが、基本的には小さな葉を規則正しくつける特徴があります。この様子が羊の歯のようだから羊歯(シダ)と漢字があてられました。
葉の裏には胞子嚢と呼ばれる器官があり、ここで胞子をつくります。種子を作らない代わりに胞子で繁殖します。
シダの種類は日本国内でだいたい700種類あるとされていて、世界には1万種類のシダがあります。
タマシダはツルシダ科・タマシダ属の植物で鑑賞用としてよく見かけ、細長い葉をたくさんつけるのが特徴です。タマシダの葉の長さはだいたい30cmから40cmですが、長いものでは80cmを超えることもあるほどです。
葉は100対つけることもあり、規則正しく並ぶ葉の様子は見事です。このことから観賞価値の高いシダと言われています。
タマシダは乾いた地面や樹上に自生します。樹上についたものは葉が垂れ下がり美しいのが特徴です。葉が長くなるため、地面についてしまうこともあるでしょう。横にも広がりやすいので栽培スペースを確保してからお迎えするのがおすすめです。
イノモトソウは世界にもたくさん分布していて、観葉植物として人気が高いです。漢字で書くと「井の元草」で、これは井戸の近くに自生していることが多いためつけられました。
イノモトソウの葉柄は細くて硬いため針金のようで色が濃くなっていて、羽片が少ないのが特徴です。上にあまり伸びないことからハンギングで楽しむこともできます。
シノブ科・シノブ属のトキワシノブは、根茎が渦を巻いて生長するのが特徴でまるでとぐろを巻いたヘビのような見た目をしています。着生植物で他の植物にくっつく特徴があり、コケを土台にして盆栽感覚で楽しむ方が多い植物です。
トキワシノブは石にも着生できるため、楽しみ方はいろいろあります。アレンジのやりがいがあるシダと言えるでしょう。
アジアンタムは薄く繊細な葉に細かな切れ込みが入っていてまるでレースのようです。さわやかな印象のあるシダと言えます。
多湿環境を好むため、乾燥させないように注意が必要です。
クジャクシダは「アジアンタム・ペダツム」という名を持つアジアンタムの一種で、日本にも自生します。アジアンタムほどの繊細さはないものの、規則正しくついた葉は見事です。
この葉の様子がクジャクの羽のように見えることから、クジャクシダという名前になりました。
アジアンタム同様、葉には細かな切れ込みがあり、やわらかい印象があります。
イノモトソウ科に属するハートファンは観賞価値が高いかわいらしいシダです。シダというと細かな葉がつくのが特徴ですが、ハートファンは細かな葉をつけません。葉はハート形をしていることからこのような名前になりました。
葉の大きさは5cmほどで大きいと10cmになることもあります。サイズ的にも育てやすく、デスクの上でも栽培できるでしょう。
乾燥した環境を好まず、水切れすると葉の形が悪くなりハート形ではなくなるため、水やりには注意をしてください。
シマワタリはアスプレニウムという名前でも呼ばれていて、世界には700種類はあるとされています。国内でも30種類があり、個性的な見た目が特徴です。その個性というのは、波打つ葉。まるで海藻のわかめのような見た目をしている個性的なシダです。
細かな葉を持つシダではなく大きな葉の種類を探している方におすすめします。シマワタリのなかでもとくにエメラルドウェーブという品種は人気があり、美しい葉を持ちます。
シダにはさまざまな種類があることがわかりました。細かな葉をびっしりつける典型的なシダもあれば、大きな葉をつけるものもあり、個性はさまざまです。好みのシダを見つけてご自宅で栽培しませんか。
GreenSnap編集部