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ツンとした独特の香りがする「木酢液(もくさくえき)」は、植物に与えるとよいものとされています。ここでは、この木酢液とは何なのか、どんな効果や用途があるのか、基本的な使い方や作り方などについてまとめました。
木酢液とは、炭をつくる際に出る水蒸気を冷やしてできた液体で、色は赤茶色をしています。
木酢液には、独特の香りがあり、煙のようなニオイがするため、苦手な方も少なくはありません。しかし、植物にとても良い効果があるので、園芸で使用することも多いです。
成分は酢酸、木タール、アセトン、メタノールなどの、多くのものから構成されています。
木酢液を植物の葉に散布することで、植物が健康的になります。丈夫になるため、病気や害虫に負けない状態に近づけることができます。
木酢液は土に使用することもできますが、土壌にまくことで、微生物の活動がよくなり、土壌改善に役立ちます。
木酢液は独特な香りがあるため、害虫がよりつきにくいとされています。野良猫や害鳥に荒らされることが多い場合にも役立つでしょう。
果実や野菜の味をよりよくする効果が期待されています。過去の研究では、木酢液を使用したことでトマトの糖度があがったというデータがあります。
木酢液はあらゆる植物に使用ができます。花であればバラ、野菜であればネギ全般、葉物野菜、実物野菜、豆類、根菜などです。
木酢液は基本的に希釈をして使用します。希釈濃度は、市販の木酢液であれば説明書きに書いてあるので確認しましょう。一般的な目安としては、500倍希釈で1リットルあたり小さじ1杯分の木酢液とされていますので参考にしてみてください。
一度にすべての木酢液を希釈するのではなく、必要な分だけ希釈して使うようにしてください。
木酢液は希釈して葉の表面に散布することができます。葉の裏側にもまきましょう。少し多いくらいに散布することをおすすめします。スプレーボトルに入れて使用すると使いやすいですよ。
希釈した木酢液を土に散布することで土壌が改善します。土には均等にまきましょう。
木酢液は、ホームセンター、園芸店で売られています。インターネットには種類が豊富ですので、ネットでもよく見てみましょう。また100円ショップでも木酢液が売られていることがありますので、探してみてください。
木酢液は、市販のものを買うほか、自分でつくることもできます。ただし、ご家庭でつくるには、やや難しいでしょう。
もし自作したい場合は、広葉樹の原木を用意してください。広葉樹からつくられる木酢液は高品質であるとされているためです。中でもブナやナラ、樫の木などがおすすめです。
これらの木を燃やして、集煙装置を使って水蒸気を集めて、ガラス製の容器にできた液体を保存します。このとき火や煙がでますので、作業は十分に気をつけてください。
溜まった液体を密閉し、3〜6ヶ月ほど暗くて涼しい場所で保管します。その後液体が分離したら、透明な部分だけを抽出して、完成です。
木酢液はホームセンターや園芸店で市販されていますので、1つ持っておくと便利ですよ。肥料のような感覚で葉に使用すると植物がイキイキします。
土壌改善にも役立ちますので土にも使ってみてください。バラに使用すると丈夫できれいな花を咲かせてくれますので、ぜひお試しください。
GreenSnap編集部