橡／杤／栃木（とちのき）
クリトチ／ウマグリ
Horse chestnut

花弁は乳白色で、蜜と花粉がある3日間は黄色の斑点が出るが、4日目以降は赤色に変化する。
赤い点がある花は、蜜だけを盗む虫に対する目くらましのための装飾花の役目で、花色の変化は、赤い点と黄色い点の違いが識別可能な受粉を促す昆虫へのメッセージと考えられている

両性花と雄花があり、ほとんど雄花で両性花は花序の下部につく
花は蜜を多量に出し、ミツバチ等が集まる「蜜源」

「栃の実」種子は、デンプンやタンパク質を多く含み、渋抜きして食用になる。縄文時代の遺跡からも出土。
かつては耕地に恵まれない山村ではヒエやドングリと共に主食の一角を成し、飢饉の際の食料（救荒作物）として重宝

栃木県では木の県

「トチを刈る馬鹿、植える馬鹿」実がなるのに三代かかり、植えてもすぐには収穫できないため、

冬芽は、粘液に覆われて黒光りし、その粘液は生薬に使われる