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マーガレット

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mai

2020/02/27

固く閉じた蕾が
ようやく綻び
春を告げる
マーガレット
乙女の頬のような
ピュアなピンクの花びらが
陽光に愛され
喜びの色に染まる

貞潔の女神
アルテミスに
捧げられる
清らかで可憐な花
あなたが歌う
真実の愛は
恋の行方を占う少女たちの
永遠の憧れ

(撮影: 2020.2.27.)

昨年春にお迎えしたマーガレット。夏の暑さに元気をなくし、蕾も咲かずに枯れて心配していましたが、秋も深まり寒くなる頃から、葉がもりもりと生い茂り、年が明けて、たくさんの若々しい蕾を付けて、この春、見事に復活しました😊❇️❇️❇️

…………………………………………………………
🌼マーガレット🌼

マーガレットという名前は、「真珠」を意味するギリシャ語 μαργαρίτης (マルガリテース)に由来する。花びらが純白で丸く咲く清楚な花姿が、宝石でいうと真珠をイメージさせるからと言われている。🌼⚪✨

【分類】
キク科モクシュンギク属
＝アルギュランテムム属
＝クリュタンテムム属

【学名】
Argyranthemum frutescens (L.) Sch.Bip.
「低木状のモクシュンギク属 (リンネ) ビポンティヌス・シュルツ」

同義
Chrythanthemum frutescens L.
「低木状のキク属リンネ」

※Argyranthemum
読み: アルギュランテムム (ラテン語読み)
アルギランセマム (英語読み)
和訳: モクシュンギク属
意味: 銀色の花
語源: ギリシャ語 ἄργυρος (アルギュロス)
「銀・銀色」＋ ἄνθεμον (アンテモン)「花」
🌼花色が白色であることに由来。

※frutescens
読み: フルテスケンス (ラテン語読み)
フルテッセンス (英語読み)
意味: 低木状の、藪状の (ラテン語)

※(L.)
意味: 最初の命名者リンネ
カール・フォン・リンネ (Carl von Linné)。
1707年～1778年。スウェーデンの博物学
者、生物学者、植物学者。「分類学の父」。

※Sch.Bip.
意味: 命名者ビポンティヌス・シュルツ
カール・ハインリヒ・ビポンティヌス・シュ
ルツ(Carl Heinrich 'Bipontinus' Schultz)。
1805年～1867年。ドイツの医師、植物学
者。

※Chrythanthemum
読み: クリュタンテムム (ラテン語読み)
クリサンセマム (英語読み)
和訳: キク属
意味: 黄金の花
語源: ギリシャ語 χρυσό- (クリュソ)
「黄金の」＋ ἄνθεμον (アンテモン)「花」
💛本属に黄色い花が多いことによる。

【別名】
・モクシュンギク(木春菊)
・キダチカミツレ(木立加密列)
・キダチカミルレ(木立カミルレ)

モクシュンギク(木春菊)という名前は、若葉が春菊に似ていること、そして年数が経つと、緑色の茎が変化して茶色くゴツゴツした木のようになることから🌳

キダチカミツレ(木立加密列)のカミツレとは、「カモミール」を意味するオランダ語kamilleから。カミルレとも読まれる。

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【原産地】
カナリア諸島(アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋上にある、7つの島からなるスペイン領の群島) →フランス🇫🇷で改良され、栽培種のマーガレットが生まれる。

【形態】
多年草宿根草

【花】
花期は、11月～5月; 3月～4/6/7月。

純白で一重咲きが基本🌼 品種改良により、ピンク、赤、青、黄、複色や、八重咲き(オペラ咲き)、ポンポン咲き、丁字咲きの品種もある。

花弁の数は奇数が多い。→花占いで「好き」から始めると「好き」で終わる。🌼💕

【葉】
切れ込みの深い緑色の葉。春菊に似ている。

【茎】
何年も越冬して大株になると、茎が木質化し、低木のようになる。

【お世話】📝
・植え替えの時期: 4月～5月。
・最適温度: 5度～10度。
・花が咲き終わったら草丈を短くして次の成長に備える。

【その他】
フランスギク属のシャスターデージー(Leucanthemum x superbum)やフランスギク(Leucanthemum vulgare)とよく混同される。

フランスギクとマーガレットの見分け方🔎
一番の違いは葉の形🌿

フランスギク … 葉は楕円形で、ギザギザのふちがある。

マーガレット … 葉は細く、深い切れ込みがある。春菊に似ている。

フランスではどちらもひっくるめてマーガレットと呼ぶ場合が多く、区別はあまり厳密ではない。

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【花言葉】

全体 …………….…… 心に秘めた愛、真実の愛💗、
誠実、貞淑、真実の友情
白 ……………..……… 心に秘めた愛、恋占い、信頼
ピンク ……………… 真実の愛💗
黄・オレンジ .… 美しい容姿

マーガレットの花言葉は、花びらを1枚ずつちぎって恋を占う花占いや、ギリシャ神話の女神アルテミスに関連してつけられた。

フランスで改良された園芸品種が西洋社会で広まると、ギリシャ神話に登場する女神アルテミスに捧げられる花と言われるようになった。

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【歴史】
カナリア諸島原産。17世紀、中世の終わり頃、フランスで改良され、栽培種のマーガレットが生まれた。その後、近代の西洋社会で人気が広まった。日本には明治時代に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになった。

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【外国語】

🇬🇧 英語
marguerite「マーガレット」
Paris daisy「パリ・デージー」
marguerite daisy「マーガレット・デージー」

Paris daisyという名前は、フランスで園芸用に品種改良されたマーガレットが世界中に広まったことに由来する。

マーガレットを含む、平咲きの花が咲くキク科の複数の属は、まとめてdaisyと呼ばれている。

花言葉はsecret love「秘密の恋」、faith「信頼」など。

🇩🇪ドイツ語
Strauchmargerite 「低木のフランスギク」
Buschige Margerite「生い茂ったフランスギク」

ドイツ語のMargeriteは「フランスギク」をさす。

花言葉はnatürliche Unschuld「天然の純真爛漫」。

🇫🇷フランス語
chrysanthème frutescent「低木性のキク」
marguerite de Paris 「パリのマーガレット」

黄色と白の平咲きのキク科の花は何でもmargueriteと呼ばれることが多い。マーガレットとフランスギクの区別はあまり厳密ではない。

花言葉は innocence「純潔・純粋さ・無邪気」、estime「尊敬」、 confiance「信頼」、amour timide「内気な愛」など。

🇮🇹イタリア語
La margherita delle Canarie
「カナリア諸島のフランスギク」

参考ウェブサイト:
・Green Snap 植物図鑑「マーガレット」
・Wikipedia 「マーガレット」他、多数の項目
・すずき大和「マーガレットの花言葉／女神アルテミスの花で恋占いはいかが」はなたま
https://hanatama.jp/argyranthemum-frutescens.html
・「マーガレットの花言葉や誕生花・特徴・由来・英名など一挙紹介！」memeco 2017年4月26日
https://memoco.jp/articles/1384
・「マーガレットに託したメッセージ！花言葉や花名の由来、英語名を紹介」Garden Story 2019年2月15日
https://gardenstory.jp/plants/32740
・「木立カミツレ」コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E6%9C%A8%E7%AB%8B%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%AC-474410
・「フランスギクとは？マーガレットとの違いなどの特徴や育て方を解説！」Botanica 2019年10月6日
https://botanica-media.jp/1016#head-8cd4783544b4f67dd68ec5958dc5f186
・山下太郎「ラテン語の発音」山下太郎のラテン語入門 2018年10月23日
https://www.kitashirakawa.jp/taro/?p=79
・Tillandsia「学名の読み方」Ameba 2011年4月11日
https://ameblo.jp/tillandsia-ionantha/entry-10863769617.html
・Ancient Greek Dictionary
https://www.lexilogos.com/english/greek_ancient_dictionary.htm

参考文献:
ロレイン・ハリソン (上原ゆうこ訳)『ヴィジュアル版植物ラテン語事典』原書房 2014.