デンドロビウムの育て方|植え替え時期や方法は?置き場所はどこがよい?

maeshima

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公開日:2021.01.25

デンドロビウム(デンドロビューム)は、お祝いの花として贈られることがある「胡蝶蘭」の仲間の洋ランです。胡蝶蘭を育てるお仕事の場合は、温室を使われることもありますが、デンドロビウムは温室などを使わずに家庭でも育てられる花です。デンドロビウムを育てるのに適した場所や水やり、手入れのポイントなどについてご紹介します。

デンドロビウムの育て方:栽培場所

デンドロビウムを育てるとき、その場所選びは重要なポイントです。というのもデンドロビウムはそれほど寒さに強くありません。また1年を通して日光に当てる必要があるものの、5月ごろからの日差しはデンドロビウムには強すぎるため、やや遮光してあげる必要があります。

なので冬のあいだは日中を通してよく日が当たる、屋内の窓際に置きます。3月になったら屋外に出してあげましょう。3月下旬から11月上旬までは屋外に置いて育てられます。柔らかい日光の当たり方を好みますので、5月に入ったら少し日よけをしてあげましょう。

日光に当たり過ぎると葉が焼けてしまいますので、注意します。コンクリートから強く照り返しがある場所も避けましょう。可能なら胡蝶蘭の育て方のように地面から数10cm離し、台などに鉢を載せるかたちで育てるといいでしょう。

デンドロビウムの育て方:土づくり

デンドロビウムを育てるとき、植え込み材と鉢の素材はセットで考える必要があります。その理由は、根腐れしやすい環境かどうかを考える必要があるからです。

水苔などの保水性の高い植え込み材の場合は、乾きやすく鉢が余分な水分を吸収してくれる素焼きの鉢を使いましょう。水苔よりはリーズナブルで管理がしやすいヤシガラを植え込み材として使う場合は、プラスチック製や陶器のプランターや鉢を使います。

ヤシガラを植え込み材として使用する場合は、1週間ほど毎日水を替えながらアク抜きをする必要があります。準備に時間がかかることを知っておきましょう。ヤシガラでデンドロビウムを植える場合は、やや硬めにしっかり押さえつけながら植えます。

デンドロビウムの育て方:水やり

デンドロビウムは株が濡れた状態を好みません。そのため6月から8月ごろの生育期以外はそれほど水を与える必要がありません。水を与えすぎるとすぐにデンドロビウムは根腐れを起こしてしまいます。生育期に限ってこまめな水やりをしてあげましょう。

特に気温が高くなる夏の時期に水分が不足すると、デンドロビウムはすぐに弱ってしまいます。また気温が高い時期に、葉に水が溜まっていると熱された水の熱さが葉から株に伝わってしまい、病気を発生させる原因となってしまいます。

気温が高くならない朝や、気温が下がった夕方以降に水やりをしましょう。デンドロビウムを鉢植えした場合、受け皿にたまった水はすぐに捨てましょう。受け皿に水がたまったままにしておくと鉢の中の湿度が高くなりすぎてしまい、根腐れを起こす原因となります。

デンドロビウムの育て方:肥料

デンドロビウムを含むノビル系の植物は、肥料を与える時期が限られています。植え付けて以降の4月から7月にかけて油粕などの肥料を置き肥します。月に1回程度で問題ありません。あわせて液体肥料を週に1回程度与えます。

夏の終わりごろ、8月に入ったらどの肥料も与えてはいけません。肥料を与えすぎたり、肥料を与える時期がずれると花のつきが悪くなってしまいます。肥料を与える時期、与えてはいけない時期を覚えておきましょう。

デンドロビウムの育て方:植え付け

デンドロビウムの植え付け時期は、気温が上がってくる3月から5月までのあいだです。デンドロビウムを植える鉢は、大きすぎないものを選ぶのがポイント。その理由は高い湿度を嫌うデンドロビウムの性質が故です。デンドロビウムの株に対して鉢が大きすぎると、それだけ水分が鉢の内部にたまりやすくなってしまいます。結果的に鉢の中の湿度も上がりやすくなり、根腐れを起こしやすくなる、というわけです。

根が伸びやすいように大きめの鉢を、と考えるかもしれませんが、デンドロビウムに関しては購入した苗の根がちょうど収まるくらいのサイズがいいでしょう。

デンドロビウムを植えるにあたって、注意したいポイントがあります。それは植えた直後に水を与えないこと。植えたあとの2週間くらいは水やりを控えたほうがいいでしょう。とはいえ乾燥しきってしまう状態もよくありません。デンドロビウムを植えた鉢の表面の土をよく観察し、少量だけ水を与えてあげましょう。

デンドロビウムの育て方:植え替え

植え替えをするかどうかは、デンドロビウムの根の張り具合によって間隔が変わってきます。根が伸びて、鉢の内部に根を伸ばす余地がなくなった、あるいは植え込み材が傷んだといったことでなければ、植え替えや鉢上げ(一回り大きい鉢に植え替えること)をしなくてもいいでしょう。

植え替えるタイミングは、花が咲き終わった春の終わりごろが目安となります。

デンドロビウムの手入れ:花がら摘み

咲き終わった花は摘み取ってしまいましょう。ひとつの節に咲く花のうち、半分以上が咲き終わったタイミングで、節から伸びた花茎ごと剪定バサミで切り取ります。株から伸びる太い茎が膨らんでいる部分(バルブ)を誤って切り落とさないように注意しましょう。

デンドロビウムのバルブを切り落としてしまうと、そこで生長が止まってしまいます。デンドロビウムに限って、切り戻しはNGです。

デンドロビウムの増やし方:株分け

バルブの上部に出る芽が新しく小さなバルブとなり、根を張りだしたタイミングで、そのバルブそのものを摘み取ります。摘み取ったバルブを水苔などで植え付けましょう。大きくなった株を分けることも可能ですが、株本体を傷つける可能性があるので、あまりおすすめはしない方法です。

デンドロビウムの育て方:注意する害虫・病気

デンドロビウムは病害虫に強いといわれています。水や肥料のやりすぎ、高い湿度、風通しの悪いところに置くなどに注意すれば、デンドロビウムの生長を害する病気になる可能性は低くなります。

ただ虫については、若い芽や花芽を好むナメクジが付くことがありますので、駆除剤などを撒いて対応しましょう。

デンドロビウムの花

デンドロビウムは洋ランの一種で、ノビルを原種として多様な種類の草花、植物と交配が行われてきたため「ノビル系」と呼ばれることもあります。日本で生育されているノビル系のデンドロビウムは今や、その品種改良が世界のトップレベルを誇るまでになっているともいわれます。

胡蝶蘭などと同じ洋ランの仲間であることから、家庭では育てにくい、というイメージを持たれることもありますが、そうではありません。デンドロビウムは家庭でも比較的育てやすい洋ランなのです。

花色は白、オレンジ、紫、ピンクなどさまざま。存在感のある広がる花弁とかぐわしい匂いで人を惹きつけます。

デンドロビウムの花言葉

デンドロビウムの花言葉は「わがままな美人」です。

デンドロビウムを人に贈ってはいけないのか、というとそうではありません。「華やかな魅力」も同じくデンドロビウムの花言葉。わがままであることは、いい換えれば自分の考えをしっかり持ち、人の意見に左右されない決断力を持っているともいえます。魅力的な人に贈るなら、デンドロビウムはぴったりの花といえそうです。

デンドロビウムの育て方のコツをつかもう!

洋ランの一種でありながら、家庭でも育てやすいデンドロビウム。鉢と植え付け材の相性や肥料を与えるタイミングなど気をつけるポイントを踏まえれば、きれいな花を咲かせられそうです。ぜひデンドロビウムを育ててみませんか?

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