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春に咲く代表的なお花のチューリップには、たくさんの花言葉があるのをご存知でしょうか？チューリップは花束にもよく使われますが、花の色や本数によって違う意味の花言葉を持つので、誰かにプレゼントするときは、失礼がないように花言葉を確認しておくことをおすすめします。
今回はチューリップの花言葉を中心に、GreenSnapで実施したアンケート結果をふまえながら、贈るときの注意点や、貰ったときに役立つ長持ちする飾り方などをご紹介します。
チューリップの全般の花言葉は「博愛」「思いやり」です。
チューリップはポジティブな花言葉を持つため、家族や恋人、友人や仕事仲間など、どんな相手に贈っても喜ばれるでしょう。チューリップの切り花は通年出回っているので、花束にしやすい花でもあります。
このようなチューリップの花言葉がついたのは、オランダのある伝説が由来とされています。
昔ある村に、とても心やさしく美しい女性がいました。その女性に恋をした3人の騎士は、それぞれの家宝である「王冠」「剣」「金塊」を女性にプレゼントし、愛を伝えました。しかし、心やさしい女性は1人を選ぶことができません。
そこで、女性は女神フローラに会いに行き、「どうか私を花の姿に変えてください」とお願いしました。その願いを聞き入れた女神フローラは、女性をチューリップの花の姿に変えてあげたのです。こうして騎士たちは3人でそのチューリップの花を育てたのでした。
チューリップの花言葉は、この3人の騎士の愛の告白に対して、だれも傷つけたくないという女性の思いやりや博愛的な感情が由来となったとされています。
西洋ではチューリップの花言葉に、「perfect lover (完璧な恋人)」「fame（名声）」という意味がつけられています。
こちらも前述で紹介したオランダの伝説が由来となっていて、チューリップの花が「王冠」を、葉っぱが「剣」を、球根が「金塊」を表し、チューリップそのものが全てをあわせ持った完璧な女性を表現していることからついたとされます。
今でもオランダでは、チューリップは男性から女性へのプレゼント、告白でよく使われるようです。
チューリップには花全般の花言葉以外にも、花の色によって異なる花言葉がついています。
色によって、ポジティブな意味合いのものもあれば、ネガティブな意味合いのものもありますので、チューリップの花をプレゼントする際には、色別の花言葉も少し気にしておくといいかもしれませんね。
| ピンク | 愛の芽生え／誠実な愛 |
| 白 | 新しい愛／純粋／失恋 |
| 紫 | 永遠の愛 |
| 赤 | 愛の告白／真実の愛 |
| 黄色 | 希望のない恋／嫌なこと |
| オレンジ | 照れ屋 |
| 黒 | 私を忘れて |
| 緑 | 美しい目 |
| 青 | なし |
色別の花言葉にはそれぞれ由来などもあるので、詳しくご紹介していきます。
ピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」「誠実な愛」です。また、西洋の花言葉には「caring（気遣い、思いやり）」「attachment（愛着、執心）」「happiness（幸福）」などの意味もあります。
ピンク色はそもそも女性を象徴する色ともいわれており、前述の伝説の女性をみた騎士たちの気持ちから、この花言葉がついたとされています。
白いチューリップの花言葉は「新しい愛」「純粋」「失恋」です。また、西洋の花言葉には「ask for forgiveness（許しを請う）」などの意味もあります。
白はもともと浄化やすべてをリセットするような意味合いがあり、白いチューリップにもそれに近い意味がついていますね。プレゼントとして贈るときは避けたほうが無難かもしれません。
紫のチューリップの花言葉は「永遠の愛」です。また、西洋の花言葉には「royalty（王者の気高さ、高潔）」という意味もついています。
古来より紫はその染め物をつくるのに大変苦労したことから、日本でも西洋でも最高位の位階を表す色として扱われてきました。そのため、紫を有する者は永遠の繁栄を手にした者とされ、それが転じてこのような花言葉がついたとされます。
赤いチューリップの花言葉は「愛の告白」「真実の愛」です。そのほかにも西洋では「romantic love（ロマンチックな愛）」「believe me（私を信じて）」という意味の花言葉もついています。
この花言葉はオランダの伝説が転じて、男性から女性への告白にチューリップがよく使われるようになったことが由来です。
黄色いチューリップの花言葉は「希望のない恋」「嫌なこと」です、ほかにも西洋では「sunshine（日光）」という花言葉がついています。
ヨーロッパには黄色を「裏切り」「下劣な行為」とみなす文化がありました。この文化は名画『最後の晩餐』でのちにキリストを裏切るユダの服が黄色だったことから定着した文化ですが、そのような黄色のイメージから、黄色いチューリップにはネガティブな意味がつけられています。
オレンジのチューリップの花言葉は「照れ屋」です。
オレンジ色のチューリップはその多くが緑や赤、ピンクとグラデーションをつくるような、ほんのりの染まったように咲きます。その花色から頬を染めたように照れ屋なイメージが連想され、この花言葉がついたとされています。
黒いチューリップの花言葉は「私を忘れて」です。
黒にはそもそも死を連想させ、土に還るといった意味があるとされていて、黒いチューリップもそのイメージからこの花言葉がついたとされています。黒いチューリップといっても完璧な黒ではなく、ディープマゼンダと呼ばれるような少し赤みがかった黒なので、余計に土を連想させますね。
緑のチューリップの花言葉は「美しい目」です。
緑色のチューリップは比較的珍しく、花壇などに色々な花色とミックスで植えても一際目をひきますよね。そもそもグリーンアイは最も魅惑的な瞳と評されるほど美しく、その存在感になぞらえてつけられた花言葉だと考えられます。
青いチューリップに花言葉はついていません。そもそも花びら全体が青いチューリップは現在のところ存在していないので、幻の青いチューリップとも言われていますね。
後から染色した切り花などは出回りますが、基本的にはかなり希少です。
チューリップの花言葉は、本数によって愛の告白やプロポーズにぴったりな意味になったり、悲しい意味に捉えられたりもするため、花束を贈るときは本数にも気を配ってみてくださいね。
また、チューリップは品種によって、異なる意味の花言葉を持つ種類もあります。ここではチューリップの人気品種と、その花言葉をご紹介しますう。
チューリップといえば、通年お花屋さんで手に入ることから、よくプレゼントにも選ばれるお花ですよね。
そこでGreenSnap編集部では、GreenSnapアプリユーザー400人以上にアンケート調査をとって、チューリップをプレゼントするときに気をつけたこと、もらって困ったことを徹底調査しました！
意外な意見や体験談もたくさんいただいたので、チューリップをプレゼントするときの参考にしてみてくださいね。
まずは、どんなシーンでチューリップがプレゼントに選ばれているかのアンケートですが、約3割がお誕生日祝いとしてチューリップを贈ったことがある、もらったことがあるという結果となりました。
また、チューリップが見頃を迎える季節でもある春のイベント、卒業式・入学式でのプレゼントにもよく選ばれているようですね。
その他、手土産やちょっとしたお礼などにもチューリップが選ばれているようですが、これはチューリップが1輪や数本でも存在感のあるお花だからこそと言えそうです。お答えいただいた方の中には「夫婦喧嘩した後の反省のお花として」という方もおり、バラよりは気取らず、けれども数本で見栄えがいいチューリップの使い勝手の良さを感じられる結果でした。
チューリップは3月の誕生花！
ちなみにチューリップは3月全体の誕生花とされています。そのほかにも、下記の日にちが個別でチューリップの誕生花とされているので、お誕生日祝いでプレゼントするときは参考にしてみてくださいね。
チューリップをプレゼントするときに気をつけたことは、という質問に対しては、見た目の華やかさに気をつけたという回答が、全体の3割を占めるアンケート結果となりました。
類似回答でもある、贈る人のイメージに合っているかという点も4.6%の回答があり、やはり見た目の印象を重視されている方が多いようです。
GreenSnapユーザーさんからはこんな意見もいただきました。
たしかに、チューリップはなじみ深いぶん、組み合わせによっては幼稚な印象になる可能性もありますよね。プレゼントするお相手のイメージに合うかどうかは重要です。
できるだけ仕上がりのイメージに食い違いがでないように、花束やアレンジを組んでもらうときは、次の3点を伝えるといいですよ。
一方、花持ちの良さと答えた方が27.6%、持ち帰りのしやすさや飾りやすさを含めた扱いやすさに気をつけたと答えた方も14.5％と、多数いらっしゃいました。
贈るときの見た目だけでなく、贈った後の花持ちやメンテナンスを気にかける方も多いようですね。
ユーザーさんの中には、花の組み合わせ方のコツや、渡すときに一言付け加えている方もいらっしゃいました。
チューリップの花束をプレゼントするときは、贈った後のことも気にかけた花の組み合わせや気遣いの一言があるといいかもしれませんね。
また、花持ちがいいチューリップは、色味がはっきりしていないくらいに固めに閉じているつぼみ状態のものです。花束に数本混ぜてもらうと、一気に花が散らないので長く楽しめるようになりますよ。
アンケートでは5.5％の方が気をつけたと答えた花言葉ですが、プレゼントという観点で考えたときに避けたほうがいいチューリップの色や本数は下記の5つです。
上記は別れを連想させるネガティブな花言葉がついています。目上の方や大切な人に贈るときは避けたほうが無難でしょう。
こちらのユーザーさんはこんな体験談を寄せてくれました。
チューリップは暖かい場所に置くとすぐに花が開いて、その後散りやすくなってしまうという性質があるので、花束やアレンジメントなどの切り花は、渡すタイミングや環境にも気をつけたいですね。
とくに送別会などは二次会などがあるので、1度渡してその後は実際に持ち帰るまで預かって、冷蔵庫や涼しい場所などに保管するなどの気遣いがあるといいかもしれません。
じつはチューリップをもらって困ったことがあるかというアンケートにお答えいただいた463人のうち、56％は困ったことはないという回答でした。半数以上はプレゼントに不満などなく満足しているようです。
しかし、残りの困ったことがあると答えた44％の方に、どのようなことに困ったのかアンケートしたところ、約半数がすぐに枯れてしまい困った経験があることがわかりました。
このアンケート結果からも、贈った後も手間をかけないように工夫したり、困らないようにフォローすることがいかに大切かわかりますね。
ユーザーさんからは下記のような体験談・意見をいただいたので、贈るときに置き場所や温度、メンテナンスについて伝えてあげるといいですね。長持ちする飾り方については後項で詳しくご紹介します。
温度管理が難しいと思いました
アンケートでは、うまく飾れないと答えた方が15.5%、加えて、花器(花瓶)がないと答えた方が8.1％もいることがわかりました。
そもそも花瓶を持っていないという方や、チューリップの茎が太かったり、花束の量が多くて手持ちの花瓶では飾れなかったという声も多数いただきました。
とくにチューリップの花束をプレゼントするときは、一緒に花瓶もセットで贈ると、相手も困らずにすみますね。ちなみにチューリップに合う花瓶は、口が狭すぎないものかつ、高さのあるものです。
茎が柔らかいチューリップですが、スッと長い茎を見せたほうが美しいので、高さのある花瓶を合わせてスタイリッシュに見せるのがおすすめです。
《まとめ》チューリップの花束をプレゼントするときに気をつけること
チューリップの花束など、切り花をもらったときは、正しい飾り方・生け方をすることで花持ちを1週間〜10日ほどに持続させることもできます。
正しい飾り方・生け方をするには、チューリップの性質を知っておくことも大切なので、飾るときのコツや管理方法など、合わせてご紹介します。
水揚げとは切り花を長持ちさせるための処理のことです。
チューリップの水揚げは、茎を水中で斜めに切って、切断面が3cmほど露出するようにするのがコツです。また、このとき茎の下のほう、水に触れるような位置にある葉は取り除いておきましょう。葉が水に浸かったままの状態だと腐りやすいので注意してください。
チューリップは基本的に浅水という、少なめの水を定期的に交換しながら飾る方法で管理しましょう。
全体の総量や花瓶の大きさにもよりますが、だいたい茎が5cm程度水に浸かっている状態であれば大丈夫です。
ただし、チューリップは水を吸い込む力が強いので、水切れにならないように注意してくださいね。
チューリップの水の交換は毎日やるのが理想です。根腐れ防止剤を一緒にいれておくと、水質が悪くなるのを遅らせることはできますが、それでも3日に1回程度は水を交換するといいです。
また、水は常温ではなく10度以下の冷水で交換すると、チューリップがより長持ちします。
水の交換の際には、茎がぬるぬると腐っているようであれば、ハリのある部分まで水中で切り戻してあげるといいです。
よりチューリップを長持ちさせたいのであれば、15度以下の環境で飾ってあげるといいです。
チューリップは気温が15度以上になると花が開き、20度をこすと花が開き切って少しの刺激でも花びらが落ちるようになってしまいます。
しかし、花が開いたからといって諦めないでください。チューリップには15度以下の環境になると、再び花びらを閉じる習性があるので温度管理ができていれば長持ちさせられます。
チューリップは日光にも敏感で、太陽がある方向に茎を伸ばし花を向ける習性があります。
そのため、ずっと向きを変えずに飾っていると、にょろにょろと茎が伸びた姿になることもあるので、できれば毎日花瓶を回して、いろんな方向から日光を浴びせるようにしてください。
チューリップ全般の花言葉のほかに、色や本数、種類によってもさまざまな意味合いの花言葉がありましたね。そんな花言葉にのせて、プレゼントにチューリップの花を選んでみてはいかがでしょうか。
贈る相手が花言葉を知らなくてもいいのです。何色にしようか、何本にしようかと悩みながらも、花言葉を参考に心を込めて選んだ花束には、愛情が詰まっていますよね。
実際のところ、自分自身も選びやすいですし、心を込めて選んだ花束は贈る相手にも心が伝わり、喜んでもらえるものです。ぜひ花言葉を参考に、大切な人のプレゼントにはチューリップの花束を贈ってみませんか？
チューリップはユリ科の球根植物で、秋植え春咲き球根の代表格的なお花です。
開花時期は品種によって異なり、早咲きの品種は３月下旬頃から、遅咲きの品種は４月下旬頃から5月頃まで咲くので、ガーデニングだと上手に品種を組み合わせれば1か月以上開花を楽しむことができます。
切り花としては通年出回っており、どの時期でもお花屋さんで買うことができます。
現在では約6500種を超える園芸品種があるとされています。年々新しい品種が生まれ、花束の花材としてもガーデニングでも人気のお花です。
GreenSnap編集部
