オトメギキョウの画像

オトメギキョウの育て方

  • キキョウ科
  • カンパニュラ属

オトメギキョウの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Campanula portenschlagiana

別名

ベルフラワー

原産地

ユーゴスラビア

オトメギキョウの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

やや強い

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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オトメギキョウの育て方の画像

オトメギキョウの育て方

クッション状の茂みのように生える葉と、青紫色をした釣り鐘状の花をもつオトメギキョウ(乙女桔梗)。

鐘に似た形から、和名以外に日本ではベルフラワーという呼称で親しまれています。

今回はそんなオトメギキョウの育て方について、簡単にご紹介します。

基礎情報

日当たり

基本的にオトメギキョウは日差しの良い場所を好みます。

ただ午後は比較的明るい日陰に置いて上げることで、過剰な日光に当たらずに済むので順調に成長させることができるでしょう。

一般的にも屋外で育てるべきなのですが、強い日差しに長時間当たってしまうと葉焼けや高温障害になる可能性が高いです。

なお特に暑い7月〜9月上旬までの間は必ず遮光をしてください。

 

置き場所

オトメギキョウにとって良い置き場所とは、日差しが常時強く当たらず、湿気にくい環境です。

冬は耐寒性が強いので多少の寒さならば屋外でも問題ないのですが、北風にさらされると枯れる可能性が高いです。

したがって、冬だけは風通しの良さは検討しなくとも大丈夫です。

 

水やり

オトメギキョウへの水やりは、鉢植えの表土が乾いたら十分に与えるという頻度での実施で問題ありません。

庭植えの場合には、晴天続きによる乾燥等がないかぎりは必要ないでしょう。

なお鉢植えは、夏の間は二重鉢もしくは発泡スチロール箱の粗面の2~3センチのあたりに水抜き用の穴を数か所だけ開けて、その中に洗浄済の軽石や鹿沼土の小粒を満たした砂床に埋めておくことで、乾燥防止・鉢内温度の上昇抑制に効果が期待できます。

夏場の暑さには強くないので、可能な限りこの措置を取るようにしましょう。

 

冬はやや乾燥気味の状態で育てるようにしましょう。

冬の強さには強いですが、霜に当たると傷ついて枯れる可能性も捨てきれないので細心の注意を払いましょう。

 

肥料・追肥

ベルフラワーは、肥えた土壌を好みます。そのため植え付けの際に、遅効性肥料を用土に混ぜ込んでおきましょう。

また開花期は液肥を週1回程度与えてください。

小さな花を一斉に多数咲かせるため、花が咲いた後で株が急激に疲労しだします。

この時期に大量の肥料を施すと、枯れてしまうことがあるので、液体肥料もかなり薄めて使用しましょう。

そして夏が来る前に、徐々に株を回復させるように肥料を加えましょう。

疲労や傷みが見受けられない株でも、葉の色が薄くなったら、薄めた液体肥料を10日に1回の頻度で施します。

なお真夏は施肥は不要。暑さが落ち着く9月下旬頃から、再び薄めた液体肥料を施します。

冬も肥料を控えます。初春頃に芽が動き出すので、同様に液体肥料を施すようにしてください。

なお植え替えの際にも、元肥としてリン酸とカリウムが多めに配合された緩効性の化成肥料を、3号鉢ならばの二つまみ程度施します。

なお与える液体肥料の濃度は1500~2000倍に薄めることも忘れずに。

真夏は3000倍程度にしたほうが無難。庭植えの場合も同様に行いましょう。

 

用土

オトメギキョウは、水はけ&保水力がともにある肥沃な用土が適しています。

市販の山野草用培養土で育てられますが、配合土を利用するならば、軽石・硬質鹿沼土(もしくは日向土)・桐生砂(もしくは赤玉土)のそれぞれ小粒を、等量か2:4:4の割合で用いてください。

ただどちらにせよ、水でよく洗い、みじんを完全に抜くことを肝に命じておきましょう。

赤玉土を使う場合には、ふるいにかけて適切な柔らかさと細かさの用土にしてあげましょう。

根と茎の境界線付近から上の部分は、花崗岩質の粗めの砂利で覆っておくとなおいいでしょう。

乾燥に弱いのため、プラスチック鉢を使うといいかもしれません。

 

植え替え・植え付け・種蒔

植え付け・植え替えは、芽が出る直前にあたる2月~3月上旬に、1年に1回という頻度で行いましょう。

その際、キキョウ科の植物の特徴である1本の太いゴボウ状の根は絶対に傷つけないように注意してください。

この根が傷つくと枯れる可能性が大変高いのです。

実生苗の場合には、時期を問わずに成長に合わせて一回り大きな鉢へと植えかえる必要があります。

多くのオトメギキョウは一年草となってしまっているので、植え替えは必要ないでしょう。

したがって年間の流れとしては、春〜初夏に植え付け、翌年春に開花させるという形にしましょう。

冬越しも植え替えさえきっちり行えば、容易でしょう。

 

増やし方

オトメギキョウを増やすのに、一番簡単なのは「株分け」です。

一気に葉や茎をぐんぐんと伸ばし始める9月ごろに、株を鉢から抜き、古い根や古土を落とし、根鉢をほぐして植え替えを行います。

それと同時に株分けも行いましょう。古くなった株を自然に分かれている部分で分割してください。

連結している株は、それぞれの芽に対して十分な根がついていると判断できてから、ナイフ等を使って切り分けても問題ないでしょう。

ただ切り口に、癒合剤や殺菌剤を塗って保護する必要があります。

なお1株を小さく分けたとしても、用土にしっかりと植え付けておくと1ヶ月も経てば根が張ります。

その後は植え替えてから、冬が来る前までにできるだけ株を元気に太らせてください。

もう1つの増やす方法として、タネまきがあげられます。

5月下旬〜6月にとれた種を冷蔵庫に保管しておき、翌年2月〜3月上旬に撒きましょう

密にまきすぎなければ、発芽は大抵うまくいきます。順調なら2年目で開花できます。

 

病気・害虫

オトメギキョウに起こる可能性のある病気は、うどんこ病、立枯病、苗立枯病、灰色かび病、軟腐病でしょう。

中でも軟腐病とうどんこ病には注意してください。

軟腐病は、梅雨から夏の多湿の時期に起こる茎の根本が腐って落ちる病気です。

病気になっていると気がついてからではほぼ確実に枯れてしまうので、事前に風通しのよさや水はけのよい土を使うなど対策が必要です。

一方のうどんこ病は、5月〜8月に歯の表面に白っぽい粉をかけたような症状がでます。

重症化することはなくとも、見た目がよくなく、花梗部につくと花芽を阻害するので気をつけてください。

気をつけるべき害虫は、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシです。

特に春〜初夏及び初秋というかなりの頻度で現れる(都市部の場合には常にいる場合がある)ヨトウムシは、葉を暴食してくるので、見つけ次第潰しましょう。

ハダニは夏に葉の裏に、アブラムシは春先に新芽や蕾にくっついているので、しっかり駆除しましょう。

 

管理温度

オトメギキョウは他のカンパニュラ属と同様に、寒さには割合強い植物です。

冬も屋外での管理は可能であり、5℃前後になるまで取り込む必要もありません。

むしろ寒さに触れることで花芽を形成するタイプなので、しっかりと寒さに触れさせましょう。

 

種類・品種

オトメギキョウは、可憐な小型の花が人気となっているカンパニュラ属の植物です。

そのため仲間はカンパニュラ属に当たります。

例えば、オトメギキョウとは逆に花をうつむいて咲かせる「カンパニュラ・コクレアリフォリア」、桔梗にそっくりな東ヨーロッパ産の「カンパニュラ・カルパチカ」、流通名をジューンベールというイタリア産の「カンパニュラ・フラギリス」、星型の花が特徴的な「カンパニュラ・ガルガニカ」などが挙げられるでしょう。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

オトメギキョウは春〜夏にかけて花を咲かせます。

花の形は、フウリンソウ、ツリガネソウとも呼ばれることから分かるように、釣鐘状の形をしていて、赤紫色をしています。

株が見えないほどにぎっしりとクッション状に生い茂るため、絨毯のように敷き詰めて育ててあげるときれいかもしれません。

なお草丈は10〜15センチと低めなので、ハンギングやコンテナでの栽培に適しているといえるでしょう。

 

トリビア

花言葉

オトメギキョウの花言葉は、「感謝」「誠実」「楽しいおしゃべり」とまさに乙女たちを連想ものとなっています。

特に「感謝」と「誠実」という言葉は、花の形を神聖な教会になぞらえて付けられたと言われています。

一方の「楽しいおしゃべり」とは、オトメギキョウの小さな花が、斜めを上に向かって集まって咲くという姿が、楽しく笑って話しているように見えることに由来しているようです。

この他にも、「不変」「貞節」などの花言葉も持っているようです。

 

由来伝承

オトメギキョウはカンパニュラ属の植物であり、このカンパニュラという言葉はラテン語で「小さな鐘」を意味する「campana」を語源としています。

和名であるオトメギキョウは、花の色形が桔梗に似通っており、かつ草丈・花の大きさがともに小さく可憐なことから乙女がたされたのです。

英名は、クロアチアのダルマチア地方を原産としていることから、「Dalmatian bellflower(ダルメシアン・ベルフラワー)」とされています。

カンパニュラ属の植物に関するギリシャ神話が2つほど存在します。

まず1つ目は、果樹園の門番をしていた女性の精霊ニュンペーが突如攻撃してきた兵士に殺され、それを嘆いたフローラがカンパニュラの姿に変えてあげたというものです。

この伝説から、カンパニュラは「まもれなかった命の花」とも呼ばれるようになったようです。

そこから「後悔」という花言葉をカンパニュラは持つようになったようでもあります。

もう1つは、愛の女神であるアフロディーテが本来の姿よりも美しく見せる鏡を地上に置き忘れ、その鏡が咲いた場所にはカンパニュラが咲いたという話です。

 

まとめ

日本の冬の寒さにも多少耐えられるオトメギキョウについて、今回は育て方を中心に簡単にご紹介しました。

もともとヨーロッパ原産の花であるため、育てにくいようなイメージがあるかもしれませんが、夏場の管理さえしっかりできれば楽しんで見守ることのできる花といえます。

そのたガーデニング初心者が挑戦ても良い植物でしょう。

ぎっしりと絨毯を敷き詰めたように花を咲かせるので、背の高めの植物との組み合わせて寄せ植えをするといいでしょう。

 

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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