ミヤコワスレの画像

ミヤコワスレの育て方

  • キク科
  • アスター属

ミヤコワスレの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Aster savatieri

別名

ミヤマヨメナ,都忘れ

原産地

日本

ミヤコワスレの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

強い

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
8
9
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肥料

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開花

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ミヤコワスレの育て方の画像

ミヤコワスレの育て方

ミヤコワスレは園芸品種の名前として付けられた和名です。

花はくっきりしているので絵に描いたように美しいです。名前には昔の出来事にも関わっている歴史的なキク科の植物です。

ミヤコワスレの育て方をご紹介していきましょう。

基礎情報

日当たり

植物では珍しく日陰を好みます。強い日差しには弱いので直射日光は避けましょう。

日光の良く当たる日向や西日のかかる場所で植えた場合、夏真っ只中であればよしずなどを立てかけて日除け対策を施しましょう。

鉢植えで育てている場合、できれば6月以降になれば半日陰でも管理をおすすめします。

9月下旬までは移動させないで育ててください。

 

置き場所

夏の暑さを嫌いますので、風のよく通る場所で管理します。

ミヤコワスレは寒さには強い性質ですので夏場ほど注意することはありません。

霜や凍結にならないように配置場所には注意しましょう。

特に寒冷地では、霜よけ対策として使い切った用土袋や半分にカットしたペットボトルが有効です。

霜や凍結の被害が出ると春からの生育が悪化してしまいます。

 

水やり

土の表面が乾ききっていたらたっぷりと与えます。

乾燥に弱いので適度な湿気を保てるようにしてください。

真夏は乾燥をしやすい時期ですので毎日観察して水やりを行いましょう。

冬も乾燥期であり厳しいです。気を抜いて土を乾燥させないように気をつけましょう。

冬の水やりのタイミングも土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。水やりを控えめにする必要はありません。

 

肥料・追肥

植え付けを行うときに、緩効性化成肥料を耕した土や用土と一緒に混ぜておきます。

追肥として緩効性化成肥料と液体肥料を用います。緩効性化成肥料を使う場合、開花中から花が咲いた後そして秋の3回に与えておきます。

液体肥料では、花後から夏が終わり次の季節が感じられるときまでに定期的に施肥します。

肥料は鉢植えのときに行うもので庭植えで与えている場合は肥料を施す必要はありません。

秋に入ってきたら肥料を控えるようにすると花の咲き方が良くなります。

 

用土

ミヤコワスレには水はけの良い土を選定しましょう。土質には土地の生産力が高く作物がよくできる土にしておきましょう。

弱酸性になるようにしておきましょう。

弱酸性の対にするためにはpH(ペーパー)と呼ばれる水素イオン濃度を計測する必要があります。

酸性はpHが0〜6までとなっています。phは7であれば中性として扱われ、8〜14までがアルカリ性と定められています。

現在調べた土が酸性であった場合、「消石灰」や「苔土石灰」などを使用して弱酸性にさせます。

庭植えのときはこちらの方法を利用してみてください。

鉢植えなどで育てる際は、赤玉土と腐葉土と鹿沼土を5:3:2で混ぜた配合土を作ります。

鹿沼土には弱酸性の性質を補助してくれますので入れておきましょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

庭植えで育てるとその場所で5年程度は元気に育ってくれます。

その後も同じ場所でも育てられますが、生育が悪くなってきますので、5年を目安に1度別の場所へ植え替えを行いましょう。

鉢で育てている場合は、鉢底から根が伸びてでてきていたら植え替えてほしいというサインです。

一回り大きサイズの鉢に植え替えてあげましょう。植え替えには5月〜6月に行います。

 

増やし方

株分けか挿し芽の方法で増殖することが可能です。株分けは植え替えのときに同時に行いましょう。

花後に株を掘り上げます。根の周りについた土は取り除きはさみなどを使って分けていきます。

土を排除するときに根を傷つけないようにしましょう。切り分けが終わったら鉢や地面に植え付けていくと終わりです。

挿し芽を行う際は、春になると芽が伸びてきます。伸びた芽を先端から数えて2・3節のところを切除します。

切り取った茎の中止から下部の葉は全部切ってしまいます。切り口を水に浸して一晩そのままにしておきます。

新しい用土を使って茎を挿します。根が生えてくるまでは土を乾かさないように水やりをしていきましょう。

根は30日から35日経過したあたりから発根してきますので植え替えます。

配置場所として直射日光が当たらない場所が最適です。4月〜6月が適期です。

 

病気・害虫

ミヤコワスレがかかりやすい病気には、「白絹病」というものがあります。

この白絹病は、湿度と気温がともに高いときに被害に会いやすくなります。

湿度が高くなる梅雨の時期は雨をしのげるようにしておきましょう。

白絹病にかかると、地面などが白色をした綿のようなもので覆われていきます。放置していると立ち枯れの被害に遭います。

発生してしまったら治すのは難しいので病気にかかった部分は処分してしまいましょう。

白絹病を引き起こさせないためにも、「風の通る場所」と「水はけの良い土」という環境を作ってあげましょう。

害虫にはアブラムシを見かけることが多いです。

アブラムシにとってキク科は、大好物ですので薬剤を撒いて発生を防いでおきましょう。

特に新芽・花芽に付くことは避けたいですね。

見つけたら、オルトラン液剤やスミチオン乳剤などの殺虫剤で退治しましょう。

その他に家にあるお酢や牛乳を用いて駆除することも出来ます。お酢を使ったものを「木酢液」と言います。

水が1Lで5ccの酢を薄めます。牛乳はそのまま使ってください。霧吹きに入れて吹きかけるとアブラムシが窒息死します。

窒息する理由は牛乳の膜が皮膚呼吸を阻害するためです。

 

管理温度

ミヤコワスレは、2度以下や20度以上になると分化が行われません。5度〜15度の間でなければならないのです。

繁殖のために花になるための芽を作るのに最も適した温度が10度です。

因みにミヤコワスレを育苗トレイを使って長期保存するには、株分けを行った後に育苗トレイで3週間程度育てます。

その後に冷蔵庫に入れておくと3か月以上も苗を貯蔵することができます。

この苗を使って植えるには、10月に入ってから1月の中旬ぐらいまでの間に12度のハウスなどで定植させます。

12月から3月には温度を加えずに外気で育てると4月上旬にはまた花を咲かせます。

冷蔵庫に入れる前に予冷処理として5度の気温である環境下で14日程度置いておくと開花が早くなります。

 

種類・品種

ミヤコワスレは日本に自生するミヤマヨメナの園芸品種です。

本州や四国、九州の山地に自然に育っています。ミヤコワスレは江戸時代から品種改良されてきた歴史ある植物です。

春には花が咲く多年草で、切り花としても利用されています。野菊に似た花を咲かせるのでキク科と言われてもうなずけます。

花の色によって品種名が異なります。例えば、代表的な濃い紫色の花には、江戸紫があります。

ピンクの花には、浜乙女や桃山という品種名があります。青色が混じった薄い紫色の花には、青空という名前がついています。

浜乙女は桃色の可愛らしい花を咲かせます。みのる紫という品種もあり、ミヤコワスレの中で最も大きな花を咲かせます。

濃い青色をしています。さらに品種が違うと草丈も20cmのものもあれば70cmにも伸びるミヤコワスレがあり、バリエーション豊富です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

花は野菊のように小さく可憐な姿をしています。色もたくさんあり濃い紫やピンク、青の混ざった淡い紫、赤紫、白などです。

桜が満開になった辺りから初夏に差し掛かる6月までが開花期になります。

 

トリビア

風水

紫色の花を咲かすミヤコワスレを南に飾ってみたり、育ててみましょう。

そうすることで自分自身の気持ちを確かめたり、ワンランクアップを狙いたい人に効果的です。

その他にも東や南西の方角にも効果が表れます。特に南西には、責任が重くなってストレスを溜め込んでいる人に最適です。

騙されやすい人にも良い働きをしますので試してみてください。

 

花言葉

しばしの憩い」または「しばしの慰め」「しばしの別れ」という花言葉があります。

この意味の由来には、鎌倉時代に承久の乱で敗北し佐渡に流された順徳天皇が関係しています。

ミヤコワスレを見て「少しだけでも都のことを忘れられる」と慰められたそうです。

それが「しばしの慰め」の花言葉に繋がっています。その他にも、「また会う日まで」や「短い恋」という意味もあります。

 

由来伝承

ミヤコワスレはミヤマヨナメの園芸品種に付けられた和名で、「都忘れ」とも書かれます。

これには、1221年に鎌倉時代に起こった「承久の乱」にて敗れてしまった順徳天皇の言葉が由来しています。

鎌倉幕府を打倒しようとした後鳥羽上皇の兵が、北条氏により敗北してしまいます。

後鳥羽上皇の息子、順徳天皇は佐渡に島流しされることになります。

都を離れるときに庭に咲いていた小さく可愛らしい花を見つけ、「いかにして契りおけん白菊を都忘れと名づけくるも憂し」という詩を詠みました。

後鳥羽上皇も白菊を好んでいたと言われており、島流し先で都忘れという名を付けることで、より皮肉なものであると嘆いておられるのです。

歴史とともに歩んできた都忘れは現在でも栽培愛好家などで栽培されています。

ミヤコワスレの英名はGymnaster(ジムナスター)で、別名野春菊(ノシュンギク)や東菊(アズマギク)とも言われています。

Gymnasterはギリシャ語で「裸の」という意味のGymnouと「アスター属」という意味に当たるAsterを合成させた言葉です。

学名ではGymnaster savatieri(ギュムナステル サウァティエリ)またはMiyamayomena savatieri(ミヤマヨメナ サウァティエリ)と呼ばれています。

 

まとめ

都のことを一瞬だけ忘れられる花とされているミヤコワスレの育て方についてご紹介しました。

そんな意味を聞くと悲しい気持ちにもなってきますが、日本では今でもよく栽培されている植物です。

一人暮らしの方や単身赴任の方が都(実家や家族の家など)を思いながら歌を歌ってみるのも風情があっていいですね。

可憐な花を様々な色に咲かせるので是非育ててみてはいかがでしょうか。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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