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キクの育て方

  • キク科
  • クリサンセムム属

キクの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Chrysanthemum ×morifolium

別名

菊,ポットマム

原産地

中国

キクの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

強い

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
8
9
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肥料

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開花

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剪定

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キクの育て方の画像

キクの育て方

キクは桜と並んで日本人にとっては馴染みが深い花です。日本では古くから品種改良がされ、海外でも人気を集めています。

小菊と呼ばれる種類は鉢やプランターで育てることもできます。今回はキクの育て方についてご紹介します。

基礎情報

日当たり

日光を好む植物なので、一年を通して日当たりの良い環境で育てるようにしましょう。

厳しい暑さには弱く、成長が鈍ってしまうこともあるため、真夏などの時期は半日陰や明るい日陰などに移動させてあげましょう。

 

置き場所

水はけと日当たりの良い、庭やベランダなど屋外の場所に置いて育てるといいでしょう。

雨に当たると花が傷んでしまうことがあるため、軒下などが雨を避けられる場所が適しています。

夏の高い温度には弱いため、半日陰などに移動させて対策する必要がありますが、寒さには強いため屋外でも冬を越すことができます。

 

水やり

しっかり土の表面が乾くまで待ってから、水を与えるようにしましょう。土が湿った状態が長く続くと根を腐らせてしまいます。

一回の水やりは、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

こうすることで、土のなかの空気を入れ替えて、根が新しい酸素を吸収しやすくなります。

夏の時期の水やりは気温の高い昼間に与えると根を傷めてしまうため、朝など涼しい時間帯に与えるように注意してください。

つぼみがつき始めたり、開花している時期は水切れを起こさないようにしっかりと水を与えるようにしましょう。

開花中に水切れを起こすと、花が散るのが早まったり、花つきが悪くなってしまいます。

また、花や葉に水がかからないように注意し、水は根元に注ぐようにして与えるようにしましょう。

キクは宿根草の植物であり、種類にもよりますが冬のあいだは休眠していることが多いです。

生育速度も鈍く、あまり多くの水は吸い上げないため、水やりは控えて、やや乾燥気味に育てるといいでしょう。

庭植えや地植えの場合は特に水やりを行う必要はないでしょう。

 

肥料・追肥

キクはバラと並ぶ肥料食いの植物として知られているほど、花つきを良くするためには多くの肥料を消費します。

肥料切れを起こさないことは大切ですが、過剰に与えてしまうと肥料障害を起こしてしまうため、時期によって施す量を調節しましょう。

元肥には緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

市販の菊用培養土を用土として使用する場合は、すでに肥料成分が多く含まれていることがあるため、確認が必要です。

花つきを良くするためにはリン酸成分が必要となります。

油かすなどに多く含まれているチッ素成分が多すぎると葉の量が増えすぎてしまうため、成分のバランスには注意しましょう。

秋菊の場合、つぼみが出てくる9月上旬頃までは化成肥料や乾燥肥料を月に1回程度施し、それ以降はリン酸やカリウムが含まれている液体肥料を週に1回程度与えるようにします。

 

用土

キクは水はけと通気性が良く、弱い酸性の土壌を好みます。

鉢植えでは赤玉土5、腐葉土3、ピートモス2程度で混ぜ合わせておくのが目安です。

市販のキク用培養土であれば、キクに適したバランス調整がされているので元肥を混ぜ込む必要もなく、そのまま使用することができます。

庭植えや地植えの場合は土を掘りあげたあと腐葉土を2割程度混ぜ込んでおきましょう。

日本の土は酸性に近いものが多いですが、アルカリ性が高い土だった場合は鹿沼土を混ぜ込むことで酸度調整することができます。

 

植え替え・植え付け・種蒔

苗の植え付けは種類にもよりますが、秋に花を咲かせる秋菊の場合は4月〜6月頃までの夏前に植え付けを行うといいでしょう。

多年草である菊は、成長すると植え替える必要があります。

植え替えの時期は植え付けと同じ4月〜6月頃が適しており、鉢植えの場合は根詰まりしないように一回り大きいものへ移すか、株分けをしてサイズを調整しましょう。

地植えや庭植えの場合でも、同じ場所と土で育てていると、病気や害虫の被害を受けやすくなるため、1〜2年に1回は植え替えを行うようにしましょう。

 

増やし方

キクは主に挿し芽で増やすことができます。挿し芽に使う茎は、新芽の先端部分から5〜10cm程度のところで切り取りましょう。

太く丈夫なものほど根をつけやすいです。切り口は水を吸収しやすいように斜めに切り、2時間ほど水につけてください。

挿し芽を行う時期としては、キクの生育期である5月〜6月頃が適しています。

用土には雑菌の入っていない新しい鹿沼土やバーミキュライトなどを使用します。

種類によっては根をつけにくいものもあるため、発根剤などを用いてもいいでしょう。

株分けでも増やすことはできますが、挿し芽であれば株の更新もできるため、花つきや株の劣化を防ぎ、継続的にキクを増やすことができます。

 

病気・害虫

キクは病気や害虫の被害を受けやすい植物です。被害が拡大する前に薬剤や殺虫剤などでリスクを減らすようにしましょう。

風の通りが悪い環境が続くと、うどんこ病や灰色カビ病などのカビが原因の病気が発生することがあります。

葉や茎に白い斑点があらわれて弱ってしまい、光合成を阻害され、花つきや生育が悪くなるだけではなく、枯れる原因にもつながります。

症状を確認した場合はすぐに異常のある葉や枝を切って取り除き、感染が拡大しないようにしましょう。

水はけの良い環境を保ち、泥の跳ね返りを防ぐためにマルチングを施せば、予防することができます。

害虫では主にハダニやアブラムシなどが発生することが多くあります。

ハダニは乾燥した時期に発生しやすく、アブラムシは春先頃から注意が必要です。

数が少ない場合はテープなどで引き剥がすことも可能ですが、繁殖力が高いため、オルトランなどの薬剤を散布して対策するようにしましょう。

同じ薬剤を使用し続けると害虫が耐性を持つこともあるため、被害が続く場合は異なる系統のものをローテーションで使用するといいでしょう。

 

管理温度

キクの生育は15℃〜25℃が適温とされており、4月〜7月中旬頃までは成長が大きく進みます。

真夏の高い気温には弱いため、半日陰などに移動する必要がありますが、耐寒性は強いため屋外でも冬越が可能です。

 

種類・品種

キクは原産地である中国から平安時代頃に日本に伝わり、江戸時代頃には庶民の間でも普及し、品種改良が多く進められました。

日本で独自に発展した種類を「和菊」と呼び、その中でも江戸時代頃につくられたものが古典菊とされています。

古典菊にはそれぞれ栽培されていた地域によって名前がつけられており、代表的なものとしては江戸菊や美濃菊、嵯峨菊などがあります。

また、和菊は花のサイズによって大菊(18cm以上)、中菊(9〜18cm)、小菊(9cm未満)と分けられています。

大菊は三本仕立て、中菊は切り花や仏花として使われることが多く、江戸菊は中菊の代表的なものとして知られています。

小菊は鉢や花壇でも育てやすいことから園芸用としても人気です。

日本以外のヨーロッパや欧米で発展した品種は和菊に対して洋菊と呼ばれており、代表的なものとしてはスプレーマムやポットマムなどがあります。

サイズは小〜中菊のものが多く、花の色が豊富なのが特徴で、現在は日本でも鉢植えなどで多く育てられています。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

キクの種類は多いため、花の大きさや形も品種によってそれぞれ特徴が分かれます。

花の大きさは小菊と呼ばれる花径9cm未満のものから、大輪の大菊と呼ばれるものでは20cm以上にもなります。

多くは放射状に花を咲かせ、天皇家の家紋にもなっている菊花紋章の形は、一文字と呼ばれる一重咲きの和菊がモデルとなっています。

そのほかの和菊では、美濃菊のように蓮の形に似た八重咲きの花を咲かせるものなどがあります。

開花時期の多くは秋頃ですが、江戸菊のように季節外れに咲くものもあり、狂い菊と呼ばれます。

洋菊と呼ばれるヨーロッパや欧米で品種改良が行われたキクは、1つの茎に多くの花をつけるのが特徴的です。

花の形にも一重咲きや八重咲き、クッションマムのようにドーム状に花が膨らんで咲くものなどがあります。

 

トリビア

花言葉

キクの主な花言葉には、「高貴」や「高尚」といったものがあります。

キクは気品のある美しい花を咲かせることで古くから親しまれており、天皇家の家紋としても使われていることからこの意味が付けられました。

花の色別では恋愛に関する花言葉が多くあり、赤い色は「あなたを愛します」や「愛情」、黄色は「破れた恋」、白は「真実」や「誠実」を意味しています。

 

由来伝承

日本の花というイメージが強いキクですが、原産地は中国であり、日本へは平安時代頃に伝わったとされています。

和歌にも多く詠まれるなど、主に貴族など身分の高い人の間で観賞用として栽培されていましたが、江戸時代頃には庶民の間でも観賞用として品種改良が行われ、広く栽培されるようになりました。

現代では古典菊と呼ばれるものが誕生したのもこの頃で、江戸菊や嵯峨菊など各地で特色のあるキクが多くつくられるようになりました。

気高く美しい花を咲かせるキクは、海外でも注目を集め、ヨーロッパや欧米を中心として独自に品種改良が加えられました。

こうしたキクは洋菊と呼ばれ、スプレーマムなど豊富の色を咲かせる品種がつくられるようになりました。

また、キクは観賞用だけではなく、長寿の花として食用で使われる文化もあります。

古代の中国でも薬用として使用され、日本では江戸時代頃に延命楽や阿房宮といった品種が食用菊として栽培されるようになりました。

 

まとめ

日本を象徴する代表的な花のひとつでもあるキクの育て方について、ご紹介しました。

キクの歴史を見ると、日本だけではなく世界中で愛される花であることがよくわかります。

キクは花の中でも特に種類が多く、花の色や咲き方、大きさなど自分の好みに合ったものを探してみるのも楽しいかもしれません。

小菊や中菊、スプレーマムといった種類であれば、花壇や鉢植えでも管理しやすいので、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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