ダリアの画像

ダリアの育て方

  • キク科
  • ダーリア属

ダリアの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Dahlia hybrida

別名

テンジクボタン,ダーリア

原産地

メキシコ、中米

ダリアの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

弱い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

種まき

1
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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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ダリアの育て方の画像

ダリアの育て方

ダリアは多年草で、品種によって花の大きさや花の咲き方が変わる品種が多い植物です。

赤やピンク、白、黄など色とりどりの花を咲かせ、フラワーアレンジメントでも人気があります。

性質を知っていれば初心者でも育てやすい、ダリアの育て方をご紹介します。

基礎情報

日当たり

ダリアの原産地はメキシコをはじめとする熱帯地域の高地です。

日当たりの良い場所を好むので基本的には外の日当たりの良い場所で育てましょう。

日照不足になると花の付き具合が悪くなります。ただし、ダリアは30℃を超える季節の直射日光や強い西日が苦手です。

庭植えの場合は一度場所を決めると移動できません。遮光ネットやよしずを使ってしっかりと守ってあげましょう。

コンクリートの照り返しにも弱いので、プランター植えでベランダなどに置いて育てる場合にも注意が必要です。

ダリアを鉢植えで育てるなら、季節によって日当たりの良い場所や半日陰に移動させて管理しましょう。

 

置き場所

ダリアを育てるには、一年を通して日当たりが良く、水はけの良い土の場所が適しています。

庭植えの場合は植えてしまうと移動できないので、遮光ネットなどが設置できる場所を選ぶようにしましょう。

注意したいのが冬越しです。冬になると地上に出ている茎の部分が枯れ、球根は土の中で越冬することになります。

温暖な地域では庭植えでそのまま越冬も可能なのですが、霜が降りたり0℃を下回る環境ではダリアは冬を越せません。

よって0℃を下回る地域や多湿の環境で育てる場合、秋の内に球根を掘り起こして乾燥させて春まで木箱やダンボール箱の中に入れて、風通しが良く温度が一定になる場所で保管して下さい。

他に注意したいのは、連作障害です。連作障害とは同じ場所で同じ野菜や花などを栽培する連作によって起きます。

その植物の天敵となる病原菌が増えたり、養分が不足した土のせいで生育不足に陥るといった障害が起きます。

もし過去に1年〜2年以上同じ場所でダリアを育てているなら、土を入れ替える土壌改良が必要になります。

 

水やり

ダリアの基本の水やりは庭植えの場合は土が乾燥したら与える程度です。

地域によっては日頃の水やりはほとんど必要なく、降雨のみでも大丈夫です。

ただ夏は乾燥しやすいのでもし土が乾いていたら水やりをして下さい。

指を土に少し入れると湿っているかどうか判断しやすくなります。

鉢植えで育てる場合は表面の土が乾いてからしっかりと水を与えます。この時ついでに葉水をしておくと害虫予防にもなります。

ただし花やつぼみに直に水をかけないように注意して下さい。花の生育が悪くなってしまいます。

受け皿に溜まった水は毎回捨てて下さい。そして夏の水やりで注意したいのは、水やりの時間です。

気温の上がる昼間に水やりをすると土の中が蒸して高温状態になってしまうので、水やりは夕方から夜にかけて行うのが良いでしょう。

 

冬は地面から上の茎が枯れて土の中の球根が残ります。

球根は乾燥に強く多湿に弱い性質があるため、冬の水やりは必要ありません

逆に水を与えてしまうと芽が出てしまったり、腐る原因になってしまいます。

不安なら乾ききった土ではなく、少し湿った土で冬越しをさせましょう。

気温が0℃を下回る寒い地域で育てる場合は球根を掘り上げて風通しの良い日陰で乾かし、春まで保管するのでやはり水やりは必要ありません。

 

肥料・追肥

ダリアの花を綺麗に咲かせるなら、植え付けの時と春と秋に肥料を与えましょう。

球根を植え付ける際に、土の中にゆっくりと効いてくれる緩効性化成肥料を混ぜておきます。

そして植え付けから1ヶ月後くらいを目安に追肥を行います。

ダリアが生長しやすい初夏(5月頃)、夏の暑さが収まってくる初秋(9月頃)が良いでしょう。

鉢植えで育てる場合は庭植えよりも肥料を必要とします。

夏を除いた花を咲かせるまでの間、薄めた液体肥料を10日に1回ほどの頻度で与えると花を咲かせやすくなります。

ダリアは花を咲かせるのに養分を必要とするので肥料は適切に与えておきましょう。

 

用土

ダリアを育てるのに使う土は、水はけの良いものを選びます。

まだ植物を育てるのに慣れていないなら、市販の草花用培養土を使うと良いでしょう。

自分で配合するなら、赤玉土と腐葉土を7:3でブレンドしたものを使います。

ダリアは酸性の土壌を嫌う性質があるため、特に庭植えなら苦土石灰も混ぜて中和しておくと良いです。

もしダリアを同じ場所で2〜3年以上育てているなら、かならず土を新しいものに入れ替えて下さい。

ダリアは連作障害を起こす可能性のある植物です。鉢植えで育てる時は、土は庭植えと同じものを使います。

鉢底に大きな軽石や鹿沼土などを入れることで、更に水はけを良くすることもできますよ。

 

植え替え・植え付け・種蒔

ダリアのような球根の植物は基本的に植え付けで育てます。

植え付けに最適な時期は3月下旬〜5月に行います。

桜の花が咲いたらダリアの植え付けにちょうど良い季節のサインです。

ただし、関東から東の地域では4月でも霜が降りることがあるので早めに植える時にはやや注意が必要です。

それでは植え替えの手順を説明しましょう。

庭植えはまず植える場所に腐葉土や堆肥を混ぜ、深めに耕して球根を植える準備をします。

植える時は芽がだいたい5〜10cmくらいの高さになるように、斜め横に寝かせて植えて下さい。

芽が生える部分を必ず上向きにしましょう。土を被せて支柱を立てたら、たっぷりと水を与えます。

それ以降は発芽するまで水やりを控えて下さい。発芽したら土が乾燥してから水やりをします。

球根を複数植えるなら、品種によって植える間隔を変えて下さい。

大型の品種なら80cmくらい、小型〜中型なら35〜40cm程度が目安です。

鉢植えの場合も植え付けの手順は庭植えとだいたい同じです。こちらも品種によって鉢の適度なサイズが変わってきます。

説明書などを読んで確認しましょう。

ダリアは種蒔きで発芽する品種もありますが、発芽率が高いわけではないので初心者は球根から育てた方が成功しやすいです。

また、ダリアの茎は折れやすく弱いので、育て方に関係なく、きちんと支柱を使って育てましょう。

 

増やし方

ダリアは分球、挿し芽で増やすことができます。分球に適切な時期は植え替え直前の2〜3月頃になります。

掘り起こした球根から新しい芽が出てきたら清潔なカッターナイフで切り分けて、

暖かくなるまで温度が一定の場所で保管しましょう。

芽が付いている首のような部分はとても折れやすいので、丁寧に取り扱います。

また、芽が付いていないと育たないので1つの球根に1つ以上の芽が残るように切り分けましょう。

後は暖かくなったら植え替えと同じ要領で育てます。

挿し芽は球根から直接切り取った芽を使う方法と、茎に生えているわき芽を茎付きで切り取って使う方法があります。

節の上の5〜7cmくらいを目安に切り取り、切り口を乾かすか発根促進剤を切り口に何秒かつけます。

切り口を新しい土に数センチ挿し込めば、挿し芽ができます。

茎の切り口はアルミホイルなどを被せて柔らかいヒモで縛っておくと、雨水の侵入を防ぐことができます。

親株の方も切り口に同様のケアをしてあげて下さい。

挿し芽後は、日陰で土が乾燥しないように時に水やりをしながら管理し、発根してきたら徐々に半日陰や強い日差しの当たらない場所に移していくと成功しやすいです。

どちらもそんなに難しくないので、ぜひ試してみて下さい。

 

病気・害虫

ダリアを育てる時に注意したい病気はウィルス病、灰色かび病などです。

ウィルスに感染した部分は速やかに取り除いて下さい。灰色かび病は高温多湿で風通しの悪い環境でかかりやすい病気です。

枯れた花、葉などから病気にかかります。もし花がらや傷んだ葉を見つけたら、早めに取り除いておきましょう。

害虫は春から夏に発生しやすいアブラムシ、ハダニの他に茎の中に入って中から食べてしまうメイガに注意です。

アブラムシやハダニは日々の観察で発見しやすいのですが、メイガは定期的に市販の薬剤を使って予防した方が良いでしょう。

もしメイガが発生したら切り戻しをして新しい芽を育てた方が被害を抑えられます。

茎の中に入ったメイガは箸やピンセットで取り除き、切り口はアルミホイルなどで保護します。

庭植えなら場所を移動させて元の場所には浸透性の殺虫剤をまいておくと良いです。

鉢植えなら土を新しいものに入れ替えましょう。

 

管理温度

ダリアはメキシコの高地などが原産のため、15〜20℃の環境でよく育ちます

0℃を下回ったり霜に当たらなければ、球根を植えたまま屋外での冬越しも可能です。

関東より西の地域では比較的管理しやすい植物だと言えるでしょう。

逆に真夏の30℃を超える環境では花が咲きにくく弱りやすいので、真夏は遮光ネットやカーテンで直射日光を避けたり、半日陰で育てる必要があります。

また、冬場に球根を掘り起こした場合は、球根を乾燥した後に木箱やダンボールで保管します。

湿らせたピートモスやもみがらを一緒に入れておくと保湿効果があります。

風通しを確保するために箱にいくつか空気穴を空けておくと良いでしょう。

球根は5℃以上の風通しの良い環境で管理して下さい。

 

種類・品種

ダリアの品種は世界で3万種以上あると言われ、品種によって花の大きさも形も背の高さも異なります。

大きさはざっくりと分けて大輪、中輪、小輪があります。中でも代表的な品種は原種の1つでもある「皇帝ダリア」です。

別名「木立ダリア」とも呼ばれ、最大4mを超える超大型種です。

超大型種だけあって存在感があり、そしてピンク色の可憐な花はとても気品に満ちています。

他にはオレンジ色の花を咲かせるやや大型で初心者にもおすすめの品種「かがり火」、

長野県生まれで切り花としての人気も高い「ポートライトペアビューティー」、

アメリカ生まれで可愛い小〜中輪サイズの「サンタクロース」といった品種も人気です。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ダリアの品種は3万を超えていて、花の形も大きさも実に多彩です。

代表的な花の形だけでも10種類以上あります。

ダリアの代表的な花の形とも言える八重咲きのデコラティブ、一重咲きのシングル咲き、

1〜3列に平たく花びらが並び一重〜三重咲きのタイプがあるアネモネ、

縁が内側を巻いて細い一重咲きのオーキッド咲き、

花びらが内側に巻いた短い八重咲きのショー咲き、

八重咲きの一種で細く管状に巻いた花が特徴のカクタス咲き

八重咲きでボールのような形になるボール咲き、ボール咲きの小型種のポンポン咲き、

外側の花びらの内側に短い副花びらを持つ一重咲きのコラレット咲き、

二〜五重の花びらの中心に芯が通った半八重咲きのピオニー咲き、

スイレンに似た花を咲かせる八重咲きのスイレン咲きなどがあります。

品種によって花の大きさも形も異なるダリアは庭植えや鉢植えでも楽しめますが、

大きさや形の豊富さから花束やブーケなどでもよく使われるほど利用しやすい植物です。

 

トリビア

風水

花風水においてダリアは恋愛運や結婚運を高める花だと言われています。

ダリアは花色も豊富なのでピンクの花なら恋愛運、オレンジの花なら結婚運を高めます。

恋愛運を高めるなら水回りや北や寝室、結婚運を高めるなら寝室または東南に置くと効果があると言われています。

ただダリアは風通しや日当たりの良い場所を好むので、水回りに置く際にはやや注意が必要です。

 

花言葉

ダリアの花言葉は色や品種によって異なります。

ダリア全般では「移り気」「栄華」「気まぐれ」「裏切り」「不安定」といったプレゼントするには要注意の花言葉があります。

二面性を持つ花言葉が付けられたのは、流行したのがフランス革命後で時代的に不安定だったことが影響しているのでしょう。

しかし赤いダリアは「華麗」「あふれる喜び」、白は「感謝」「ゆたかな愛情」、黄色は「優美」といった美しい花言葉を持ちます。

品種で見ても皇帝ダリアは「乙女の真心」や「優雅」のようなポジティブな花言葉が付けられています。

もし誰かにプレゼントするなら、花言葉から選ぶのもおすすめです。

 

由来伝承

ダリア(Dahlia)という名前の由来は、スウェーデンの植物学者アンデシュ・ダール(Anders Dahl)に由来します。

ダリアの種を送られたスペイン・マドリードの植物園の園長が名付けました。

日本にダリアが入ってきたのは19世紀で、オランダ船によって長崎にもたらされました。

形が牡丹に似ていることから、和名では「天竺牡丹(テンジクボタン)」と呼ばれています。

 

まとめ

3万を超える品種があり、世界中で愛されているダリアをご紹介しました。

ダリアは暑さや霜には弱いですが、球根という特徴を踏まえて育てれば、初心者でも育てられます。

特に花の形状や大きさが品種によって異なるので、色々な品種のダリアを育ててみるのも楽しいですよ。

もし春の季節に園芸店でダリアを見かけたら、試しに育ててみてはいかがでしょうか。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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