トリカブトの画像

トリカブトの育て方

  • キンポウゲ科
  • トリカブト属

トリカブトの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Aconitum carmichaelii

別名

原産地

北半球

トリカブトの性質

栽培難易度

普通

耐寒性

強い

耐暑性

やや弱い

耐陰性

時期

種まき

1
2
3
4
5
6
7
8
9
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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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トリカブトの育て方の画像

トリカブトの育て方

毒を持っていることで有名なトリカブトですが、苗は市販されていて育てること自体も問題ありません。

扱いさえ間違えなければ、鮮やかで魅力的な花を実につけて我々を楽しませてくれます。

そんなトリカブトの育て方を見ていきましょう。

トリカブトの基礎情報

トリカブトの日当たり

トリカブトは直射日光が苦手な植物で、日向というよりは半日向や明るい日陰で育ててあげるのが基本となります。

例としては、午前中は日向に、午後になると明るい日陰となるような場所や、1日中明るくなっている日陰での栽培がおすすめです。

また、6月から9月上旬になると日差しが強くなりますので、50%から60%程度の遮光下で管理して、日焼けや高温による病気に誘発を防いであげます。

 

トリカブトの置き場所

元々、山岳地帯で育っていたトリカブトは、直射日光と暑さに弱い植物です。そのため、涼しい場所に置いてあげましょう。

また、日向で育てるよりは明るめの日陰、もしくは午前中だけ日向になるような、半日向となっている場所のほうが好ましいです。

トリカブトは乾燥している場所よりは、ややじめじめとした場所のほうが好みます。

ただ過湿には弱いため、水はけのよい傾斜地などで育てるとなおよいです。

 

トリカブトの水やり

先ほども触れたように、トリカブトは少しじめじめとした環境を好みます。ですが、あまり過湿の状態も好ましくありません。

水やりの目安としては、鉢植えで育てている場合には表面の土が乾いてきたと感じられたら、たっぷりと水を与えます。

夏場は乾燥しやすいため、水切れしないように注意が必要です。朝もしくは夕方のどちらかで大丈夫です。

腰水という方法も有効です。受け皿に2cmから3cm程度の水を張って、その上に鉢を置いて、鉢底から水が補給できるようにします。

ただし、夏場は水が痛みやすくなるので、受け皿に張った水を、こまめに取り替えてあげることが重要です。

また、気温の高い夏場は日中に水やりをしてしまうと水分が蒸発してしまい、株を弱らせてしまう原因となります。

できるだけ朝と夕方に水やりをするようにしてください。

地植えで育てている場合には、極端に晴天が続いて土が乾かない限りは降水だけでも大丈夫です。

冬場も鉢植えで育てている場合には、表面の土が乾いてきたら水を与える適期のサインとなります。

たっぷりと水を与えましょう。地植えで育てている場合は、よほど乾燥状態が続かない限りは水を与える必要はありません。

 

トリカブトの肥料・追肥

植え替えの際など、元肥としてリン酸とカリウムを多く含む緩行性のある化成肥料を施します。

追肥の場合は3月から6月までの間、有機質肥料もしくは緩行性のある化成肥料を控えめに与えます。

液体肥料を与える場合には月に2から3回程度で、1500から2000倍程度に薄めたものを使います。

夏場に肥料分が多くなってしまうと、根を痛めてしまう原因となってしまうので、3000倍に薄めたものにするか、もしくは与えないことも選択肢です。

また、気をつけなければいけないことは、肥料に窒素が多く含まれていると、徒長したり弱々しく伸びた茎となってしまうことです。

 

トリカブトの用土

トリカブトは水はけのよい土壌での生育を好みます。市販されているものを使用する場合には、山野草用培養土を使います。

草花用培養土でも育たない訳ではありませんが、根腐れを起こしてしまう可能性が高いため、あまりおすすめとはいえません。

自分で配合したものを使う場合には、赤玉土(もしくは鹿沼土)を7、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせたもの、高山性の種類の場合には、軽石と硬質鹿沼土、桐生砂(もしくは赤玉土)の小粒のものを等量ずつ配合したものを用います

いずれの土を使う場合でも、水で1回よく洗って、砕けて細かくなったものを取り除いてしまいます。

赤玉土を使う場合は、ふるいにかけてしっかりふるっておきます。

こうすることで水はけの良い土壌を作り出すことができます。株元の部分は花崗岩質である荒目の砂利を撒いて覆ってあげます。

土の乾燥が気になる場合は、ヤマゴケを混ぜることで解消できます。

 

トリカブトの植え替え・植え付け・種蒔

トリカブトの植え替え・植え付けをする適期は、新芽が出始める直前の2月から3月の間です。

鉢植えで育てている場合は、植え替えるのは1年もしくは2年に1度、一回り大きめの鉢を用意するか、自然と太く、根が分かれている部分を手で取り分けて、株分けをしてあげます。

土植えで育てている場合には、株分けで増やしたいと思ったタイミングでしてあげてください。

植え替え・植え付けのときに注意をしなければいけないポイントですが、トリカブトは全体的に強い毒を持っている植物であることを忘れてはいけません。

中には品種改良されて毒を持っていない種もありますが、誤って触ってしまうのは危険です。

作業をするときは、手袋を着用しましょう。

また、株分けをするときにはゴボウのような太くなった根を傷つけないように気をつけてください。

撒き時ですが、2月から3月が適期となります。

 

トリカブトの増やし方

増やす場合は、株分けをするか種まきが一般的です。太めの根っこが自然と増えてくるので、それを分けてあげます。

種まきで育てる場合には、ポットもしくはセルトレイに湿らせたピートモスを用意して、そこへ撒きます。

土を軽くかぶせて水をかけてあげ、その後は土が乾くことのないように日陰で管理します。

2週間程度で芽が出始めて、本葉がだんだんと育ってくるようになれば、日向に置く時間を少しずつ長くしていきます。

本葉が3枚から4枚程度まで育ってきたら、一回り大きめの鉢もしくは庭に植え替えます。

種まきから開花するまでには、2年から3年程度かかります。

 

トリカブトの病気・害虫

毒を持っているということもあり、トリカブトは比較的病害虫に強いという性質があります。

ですが、気をつけなければいけない病害虫があります。

特に、3月から5月に湿気の多い環境などでは、新芽や蕾の部分にアブラムシが発生することがあります。

養液を吸い出して株を弱らせてしまう原因となりますので、駆除したいところですが、毒を持っているため手で取るといった行為は危険です。

薬剤を用いるか、もしくは牛乳と水を1ずつの割合で混ぜ合わせたものを吹き付けます。

牛乳の膜がアブラムシを窒息させる効果が期待でき、アブラムシの被害を抑えることができます。

病気は、風通し・水はけの悪い環境や多湿の状態が続くと、根腐れを起こしてしまう可能性があります。

カビが発生して根を弱らせる原因となりますので、育てる場所を変えるか、水はけの良い土を作るなどして生育条件を整える必要があります。

 

トリカブトの薬用や用途

トリカブトは、ドクゼリ・ドクウツギとともに「日本三大有毒植物」に数えられるほど有毒な植物ですが、いずれの植物も漢方で使われていることで有名です。

生薬名では附子といい、冷えや寒気を伴った、嘔吐・下痢・腹痛などといった病気を改善する効果があります。

飲むとすぐに身体が温まって、発汗を促進するのが特徴です。

そのため、代謝増進、むくみの改善、アレルギー性鼻炎の薬などにも使われています。また、生花にも用いられています。

 

トリカブトの利用部分

生薬として使われる部分は乾燥させた子根ですが、有毒植物です。

漢方などで使われているものは毒性を弱めたものなので、一般的な利用はあまりおすすめできません。

 

トリカブトの管理温度

山岳地帯で育つ品種なので、寒さに強く、暑さに弱いのがトリカブトの特徴です。

管理するときには直射日光の当たらないように日陰で管理するか、午前中だけ日向となるような場所に置いてあげます。

30℃以上の場所にずっといると枯れてしまうことがありますので、注意が必要です。

 

トリカブトの種類・品種

トリカブトですが、日本に自生しているものでも地域によってその種類・大きさが違います。

関東地方の太平洋側から中部地方にかけて、低山や草原に生えているのはヤマトリカブトという種類で、草丈は100cmから150cmほどです。

北岳の特産であるキタダケトリカブトは、岩の多い草原に生えて、20cmほどの日本産のものの中で一番小柄なのが特徴です。

富士山によく生えているのが、オオサワトリカブトで、班模様が入っていて、30cmから60cmほどの草丈です。

葉っぱが深裂しているのが特徴です。大雪山で特産の、ダイセツトリカブトは、深裂して細かで繊細な葉っぱの形が特徴です。

それ以外にも、ヨーロッパや中国に分布している品種など様々なものが見られます。

 

トリカブトの収穫

秋に実った種を収穫して、増やすことができます。湿らせた砂と一緒に混ぜて冷蔵庫で保管し、春先の撒き時まで管理します。

また、伸びすぎてしまった枝を切る程度ですが、剪定をする必要があります。

 

トリカブトの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

花びらのように見える5枚のがく片が、帽子や兜のような不思議な形をします。

実際の花はその中に咲いています。品種によって異なりますが、青紫や白などの花が一般的です。

開花期は8月から10月です。

 

トリカブトのトリビア

トリカブトの花言葉

トリカブトの花言葉には、「栄光」、「人嫌い」、「復讐」、「騎士道」というものがあります。

トリカブトの花の形が鳥兜という舞楽の衣装と似ているということ、また英名が「monkshood」で、修道士のずきんという名前があること、そして毒を持っていることからこれらの花言葉がつけられたとされています。

 

トリカブトの由来伝承

舞楽の衣装として用いられてきた「鳥兜」にその花の形が似ていること、あるいは鶏のトサカに似ていることからその名がつけられたという説の2種類があります。

英語ではMonkshood(修道士のずきん)、Helmet flower(かぶとの花)という名前がついており、これらもその見た目から付けられたものです。

一説によるとトリカブトは、西洋ファンタジーなどにも番犬として頻出するケルベロスのよだれから生まれたとされています。

生肉にトリカブトを包んで狼を罠にかけたという伝承もあり、昔からその毒が言い伝えられてきました。

 

まとめ

毒を持つトリカブトの育て方について見ていきました。

育て方さえ間違えなければ、秋になると不思議な形をした青紫色の花を咲かせて、鑑賞を楽しむことができます。

この記事を参考にして、是非一度トリカブトを育ててみてください。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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