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高知県を原産とするトサミズキはどんな植物なのでしょうか。このページではトサミズキについて解説しています。花言葉や名前の由来、簡単な育て方をまとめました。庭にお迎えしたい方もぜひご参照ください。
トサミズキはマンサク科トサミズキ属の植物です。漢字で書くと「土佐水木」となり、名前からわかるように日本の土佐(高知県)が原産です。この地域の山地に多く自生しています。トサミズキの別名はシロムラです。
樹高は2メートルから4メートルでちょうどいい高さなことから庭木としても利用されます。英語では「Spike winter hazel」です。
トサミズキの葉はハート形で葉脈が美しく、歯のフチにはわずかに鋸歯(ギザギザの切れ込み)が入っています。
トサミズキは高知県の土佐が原産とされることから名前にトサと入っています。トサミズキの枝を切ると、水分が多いことからトサミズキという名前になったとされます。名前の由来には他にも説があり、葉がミズキに見ているることから、名前にミズキが入ったとも考えられています。
なお、ミズキはミズキ科の植物で、トサミズキはマンサク科です。つまりトサミズキとミズキは植物の分類としてもまったく別物です。
トサミズキの学名は「Corylopsis」です。「Corylopsis」は、「ハシバミ」という意味の「Corylus」と、「似ている」という意味の「opsis」が合わさってできた単語です。トサミズキの葉がハシバミに似ていることから、このような学名になりました。
トサミズキの花期は3月から4月で、花の色は黄色をしており、小花が5~7個に連なって咲くのが特徴です。1つ1つの花の大きさは7ミリほどで1つの枝の先に花を咲かせます。
トサミズキに似た花は、ヒュウガミズキ、ニオイトサミズキです。
ヒュウガミズキはトサミズキと同じくマンサク科トサミズキ属の植物です。トサミズキと比べると葉や花の大きさが小さいのが特徴です。1房あたりの花はトサミズキと比べると少なめです。
ニオイミズキはマンサク科トサミズキ属で、花に香りがあるのが特徴です。トサミズキと比べると成長がとても早く、花色はトサミズキと同様に黄色です。
トサミズキは、育てる場所を選びません。強い植物で半日陰でも育てられます。育てるなら、地植えがよいでしょう。土壌はあまり選ばないため、特別水はけが悪い土以外なら育てることができますが、やや石灰岩質を好む傾向があります。
地植えでトサミズキを育てる場合は、水やり不要です。降雨のみで成長します。鉢植えでトサミズキを育てる場合は、土の表面が乾いてから水やりをしましょう。鉢底から水が出てくる程度与えてかまいません。
病害虫にも強く、放置気味で育てることができます。ただし冬の寒さは苦手です。
トサミズキの花言葉は、「優雅」、「伝言」、「清楚」です。
トサミズキの花は、綺麗な黄色でヤマブキのような色をしています。1つ1つの花は小さく地味でも複数集まって垂れ下がる様子は美しいです。
花も愛らしいですが、葉も観賞価値があり、鮮やかなグリーンとはっきりした葉脈が魅力的です。興味がある方は庭木にしてみませんか。
GreenSnap編集部