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バラ科のカマツカは、サクラやウメのようにとても美しい花を咲かせますが、バラなどと違い有名ではなく知らない方も少なくはないでしょう。このページでは、カマツカについて解説しています。
カマツカの花や果実の特徴や花言葉、育て方について記載したので、ご参照ください。
カマツカはバラ科カマツカ属の植物です。別名はウシゴロシ、ウシコロシで、日本、中国、朝鮮半島、インドシナ半島に分布します。カマツカの樹高は5メートルから7メートルで大きく成長すると10メートルほどになることもある植物です。
葉は3センチから9センチでフチには鋸歯と呼ばれるギザギザがあります。
カマツカは秋になると赤い実を実らせます。果実には毒はないため、食べることもできますが、酸味が強いことから食用にされることはありません。ややリンゴに似た味と言われています。
果実は見た目がかわいいことから、盆栽に利用されることやアレンジメントになることがあり、観賞価値が植物です。
樹皮は灰色で、丈夫なことから加工されてさまざまなものに利用されます。
カマツカは漢字で書くと「鎌柄」です。
カマツカは粘り気があるのが特徴で、幹や枝も硬くて折れにくいことから鎌をはじめとした農具など道具に利用されてきました。このことからカマツカという名前になったとされています。
カマツカの別名、ウシコロシ、ウシゴロシは漢字で書くと「牛殺し」で、これには諸説ありますが、牛を肉に加工するためにカマツカでできた鎌を使用したからという説や、カマツカを使って牛の花輪を作った説、牛を追い込むためにカマツカを使った説、幹の間に牛が頭を入れると角が引っかかることからつけられたという説があります。
カマツカの花期は4月から5月で、花の色は白です。5枚花弁で枝咲に20個ほど花を咲かせます。カマツカの花弁は丸くて愛らしのが特徴です。ツボミは真ん丸でコロコロしていて、まるで真珠のようです。
カマツカの花は開花すると綺麗な五角形になります。
カマツカの仲間でワタゲカマツカがあります。
見た目は通常のカマツカによく似ています。しかし、カマツカと違い、新芽や花、葉には細かい白い毛が生えています。これが綿毛のように見えることからワタゲカマツカという名前になりました。
さらに通常のカマツカよりも葉が大きいのも特徴で、毛の有無でも区別することができます。
カマツカは明るい場所、日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも栽培ができます。
カマツカは大きく成長するため地植えもできますが、鉢植えでも楽しめます。花や実の愛らしさから盆栽も人気です。水はけのよい土壌を好みます。
水やりは地植えであれば不要で、降雨だけで育ちます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからしっかりと与えてください。比較的強い植物で適応力もあります。北海道から沖縄、日本全土で栽培ができるでしょう。
カマツカは病害虫は特に気にすることなく育てられます。
カマツカの花言葉は「真実」、「愛嬌」、「真心」です。
カマツカの花はかわいらしい見た目をしています。果実も愛らしいので、見かけたらぜひ鑑賞してみませんか。和室には盆栽も合うでしょう。
GreenSnap編集部