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トロピカルな雰囲気が漂うキャットテールは、ねこじゃらしのような赤色の花穂が特徴です。存在感がある植物なので、鉢植えはもちろん他の植物と一緒に寄せ植えなどでも楽しめます。
キャットテールは育てやすい植物のため、園芸初心者の方におすすめです。ここでは、キャットテールの育て方について詳しく紹介していきます。
キャットテールはトウダイグサ科アカリファ属に分類され、西インド諸島を中心に生息する熱帯植物です。キャットテールという名前は、赤色の花穂が猫のしっぽのように見えることから名付けられました。
別名「アカリファ」や「ファイアテール」などとも呼ばれ、暑さには強いですが寒さには弱い特徴があります。
キャットテールの開花時期は4~11月頃ですが、四季咲き性のため温暖な気候であれば一年中花を咲かせます。花穂の長さは5~10cm程度、草丈は約30cmでほふく性がある多年草植物です。
鮮やかな赤色の花穂が垂れるように咲くため、ハンギングバスケットや鉢植えなどに最適です。
キャットテールは、冬以外の時期であればいつでも植え付けできます。
キャットテールは日当たりがいい場所を好み、半日陰よりも明るい日なたで育てることで元気に育ちます。冬の時期など室内で管理する場合は昼は窓際に置きますが、寒さが増す夜には窓際から離れた暖かい場所に移動させましょう。
キャットテールに使用する土は、水はけと保水力がある土を選びます。赤玉土 6:割腐葉土3:草花用の土1の割合が理想で、さらにパーライトを入れるといいでしょう。
キャットテールは開花時期が長い植物なので、約2~3ヶ月ごとに追肥する必要があります。粒状の肥料を株元に播いて、花や葉色が薄くなってきた場合は液体肥料を施しましょう。
キャットテールの水やりは他の植物とあまり変わりませんが、冬の時期は水やりを少なくしてなるべく朝の時間帯にすることをおすすめします。夜に水やりを控えることで、気温が低くなった場合に凍結を予防できます。
キャットテールは根詰まりを起こしやすいため、5~6月頃に植え替えします。この時期以外でも開花時期であれば植え替えできるため、花付きが悪くなるなどのサインがあればすぐに植え替えてください。
キャットテールの株を大きく育てたい場合は、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
咲き終わった花穂をそのままにしておくと病気にかかったり株自体が弱ってしまうため、花がら摘みをします。
キャットテールの茎が分岐している根元の部分を切り取り、開花時期は枯れそうな花がないかこまめにチェックしましょう。
キャットテールの切り戻しは一般的に5~6月頃が最適な時期ですが、真夏や冬の時期以外であれば剪定できます。鉢植えであれば、外側の縁を目安にして丸い樹形をイメージしながら切り戻していきます。
鉢の大きさにもよりますが、草丈の半分程度まで剪定できれば十分でしょう。
キャットテールは切り戻しで切り落とした枝を使用して、挿し木で増やすことができます。元気なキャットテールを育てるためは、新しくて太い枝を選ぶようにしましょう。
その他、キャットテールは株分けや挿し葉でも増やすことができ、株分けであれば植え替えと同じタイミングで作業します。挿し木と株分けは気温が低いと発根率も下がるため、5月頃が最適な時期です。
キャットテールは、気温が5℃の状況が何日も続くと枯れてしまう原因になり兼ねません。そのため、気温が5℃以下になる寒い地域では、地植えのキャットテールであれば掘り上げて鉢に植えて暖かい室内で管理します。
キャットテールはハダニやアブラムシなどの害虫が発生しやすく、株が弱っているとダメージを受けやすいです。あらかじめ薬剤を散布するなど対策が必要で、とくにアブラムシは見つけ次第捕殺します。
害虫が付かないように日頃から日光が当たる場所で管理したり、肥料を与え過ぎないように注意しましょう。
キャットテールの花言葉は「きまま」、「上機嫌」などがあります。
キャットテールは長い期間観賞を楽しむことができ、初心者の方でも安心して育てられます。温暖な気候であれば、1年を通して観賞できるのも魅力ですね。
見た目も可愛らしい植物なので、育て方を覚えてご自宅のお庭や室内などでキャットテールを育ててみましょう!
GreenSnap編集部