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イヌホオズキは道端などで普通に見かけるナス科の植物です。しかし、同じナス科でも野菜のナスとは特徴が大きく異なる植物です。このページではイヌホオズキについて解説しています。
どんな特徴なのか、食べることはできるのか、花言葉はあるのかなどまとめました。自宅にイヌホオズキが咲いている方はぜひご参照ください。
イヌホオズキはナスやホオズキに似ていますが、利用価値がないことからバカナスとも呼ばれます。
7月から10月になると白い花を咲かせ、花の大きさは1cm未満の小さなものです。花弁は星型をしていてナス科らしい花をさかせます。花弁は反り返り、中央には黄色い雄しべが目立つのも特徴の1つです。
1つの花茎に4個から7個ほどの花をつけるため1つの花の大きさは小さくても存在感があります。下を向いて開花するものが多いのもナス科の花ならではです。
イヌホオズキの草丈は30cmから90cmで道端や庭などに自生して生命力もあることから雑草として扱われるほどです。茎には毛が生えることが多いですが、無毛のものもあり、個体差があります。葉は卵型で細かな毛で覆われているのが特徴です。
イヌホオズキは花の終わりに果実をつけます。大きさは1cm未満と小さく、未熟な果実は青色で熟すと黒くなりシャリンバイの実にそっくりです。
イヌホオズキには実や葉、茎にソラニンという有毒成分を含むため食用には不向きです。
ソラニンとはジャガイモの芽にも含まれる成分で、誤って食べてしまうと下痢・嘔吐・麻痺・けいれんのおそれがあり注意が必要です。
しかし、イヌホオズキを加工して生薬に利用されることもあります。生薬としては「龍葵」という名前で流通しており、利尿作用・解熱作用があるとされています。個人でイヌホオズキを加工して生薬にすることは危険なのでおすすめしません。
イヌホオズキは繁殖力が旺盛で雑草として扱われることがあります。放置しておくとあっという間に数が増えることもあるため、必要に応じて駆除をしましょう。
根っこから抜くことをおすすめしますが、数が多い場合は駆除剤(除草剤)がよいでしょう。
鎌などで刈っても一時的には見た目がよくなりますが、またすぐに生長していくため根っこから除草することをおすすめします。
イヌホオズキの花言葉は「真実」、「嘘つき」です。
おいしそうな見た目にも関わらず、有毒で食べることができないため「嘘つき」という花言葉になったと考えられます。
バカナスといわれ役に立たないとされているイヌホオズキですが、花の見た目は愛らしく果実もかわいいです。
食べることはできないものの、実はアレンジメントにおすすめです。ヒイラギなどと一緒に使うと愛らしくなりよいでしょう。
GreenSnap編集部