そのかわいらしい見た目と育てやすさから、初心者からタニラーにまで幅広い人気を誇る、多肉植物セダム。寄せ植えにもよく使われているので、セダムを増やせればさまざまなアレンジを楽しめるほか、地植えにしてグランドカバーとしても活用できるようになるはず。今回はそんなセダムの増やし方を、挿し木、葉挿し、株分けの3つの方法に分けてそれぞれ詳しくご紹介します。
セダムの育て方
まず初めに、セダムの育て方をかんたんにご説明します。
セダムの株は水はけの良い土に植え付け、3日に1回程度の頻度で水やりをしましょう。多肉植物は、葉に水を溜め込む性質があるため、冬の間の水やりは2週間に1度程度の頻度でも問題ありません。
セダムは、このように管理の手間があまりかからないことから、丈夫で育てやすい多肉植物とされています。
セダムの増やし方
次に、セダムの増やし方と時期についてご説明します。
セダムの増やし方① 挿し木の方法
- 元気そうな茎を選び、先端から5センチ程度カットします。
- 新芽よりも下の葉はカットしましょう。残してしまうと土の中で腐ることがあるので注意してください。
- 挿し木の切り口を乾燥させます。
- 風通しの良い日陰で4〜7日間、しっかりと乾燥させましょう。
- 平らな鉢に土を入れて挿します。
- 細い根が出てきたら土に挿して下さい。土は多肉植物用の培養土が適しています。湿った土は厳禁です。
- 1ヶ月程度待って発根したら小さな鉢に移し替えます。
- 水やりは挿し木してから10日目以降を目安にします。
- 日当たりの良い場所で育てます。
- セダムをはじめとした多肉植物は湿気に弱いので、風通しの良い場所で育てましょう。
セダムの増やし方② 葉挿しの方法
- 葉を選んで根本から取ります。
- 水やり後は葉が取りにくいので、乾燥してからていねいに取りましょう。
- 挿し木の際にカットした下葉も使えます。
- 乾いた土を敷いた平らな鉢かトレイの上で乾燥させる。
- 葉は仰向けに置いて下さい。水を与えず半日程度乾燥させます。
- 根が出てきたら日当たりの良い場所に置き、水をあげます。
- 土の上に出てきた土は、ピンセットなどでやさしくとって被せましょう。
- 葉が育ってきたら鉢に植え替えます。
- 1ヶ月ほど経ち、元の葉が枯れて葉が2〜3センチまで育ったら植え替えましょう。
セダムの増やし方③ 株分けの方法
- 鉢から抜きます。根が鉢全体に十分に張ってから行いましょう。
- 土を落とします。根の周りの土を軽く落とします。
- 株を分けます。手で親株と子株を分けます。
- 乾燥させます。風通しの良い日陰で1週間程度乾燥させましょう。
- 枯れてしまった根は切り取っておきます。
- 鉢に植え付けます。
- 水やりは1週間ほど待ちましょう。
挿し木・葉挿し・株分けの時期は?
セダムの代表的な増やし方である「挿し木」、「葉挿し」、「株分け」のいずれも、作業に最も適している時期は、セダムの生育期である春(3月〜5月)か秋(9〜10月)頃です。
セダムの増やし方で最もおすすめの方法は?
セダムは比較的簡単に増やすことができる多肉植物ですが、品種によっても若干おすすめの増やし方が異なります。
葉に厚みのある洋種タイプのセダムなら「葉挿し」、葉が薄い日本の固有種のセダムなら「挿し木」がおすすめです。「株分け」は植え替えのタイミング合わせて行うこともできるので、もし植え替えが必要ならあわせて行うと良いでしょう。
かんたんなセダムの増やし方に挑戦してみよう!
セダムの挿し木、葉挿し、株分けについてご紹介しました。初心者でも増やしやすい多肉植物なので春になったらぜひ挑戦してみて下さい。
※トップ画像はPhoto by となりのハルさんさん@GreenSnap

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