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バラの手入れをしようとしたときに黒い斑点を見つけることがありますよね。今回は黒い斑点の正体である黒星病について解説していきます。
バラや果樹がかかりやすい病気なので、育てている方はぜひ最後まで読んでみてください。
読み方は「くろぼしびょう」です。これは糸状菌というカビ由来の植物の病気で、葉や茎に黒い斑点が出ることから、黒い星がついたように見えるため黒星病と呼ばれています。
ただ黒い点がつくだけなら見栄えが悪くなるだけですが、黒い点はどんどん広がり、植物が黄色く変色し株が弱ります。最悪の場合は、花が咲かなくなり枯れることもある怖い病気です。
黒星病はカビ由来の病気で、カビは湿気で広がります。
梅雨は雨がたくさん降り、さらに気温も20度以上と高いため湿度が高くなります。そのためカビが発生しやすくなり、植物が黒星病になることがあります。
剪定不足などで植物の葉が重なることで通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくカビが発生し黒星病になることもあります。
黒星病が発生しやすいのは5月から6月、9月から10月です。この時期は、梅雨と秋雨前線の影響で降雨量が多いため湿気がでやすい時期です。
湿気が出てから対策するのではなく、その前から対策をして黒星病を予防したいですね。
黒星病にかかりやすい植物はバラ科です。ほかにも、みかん、りんご、梨、ウメ、桃は黒星病にかかりやすいので注意が必要です。
もし黒星病になってしまっても対処方法はあります。諦めずに対処してあげましょう。
黒星病にかかりやすい時期に1週間に1回くらいの目安で治療薬を散布しましょう。治療薬の希釈量などをよく読んで、指示に従って使ってください。オルトランCも効果的な治療薬です。
病気になった部分をそのままにしておくと、そこから黒星病が広がるので、見つけたら葉や茎を取り除きましょう。黒星病は胞子によって感染が拡大しますので、落ちた葉でもしっかりと取り除く必要があります。
黒星病の原因となるカビは湿気で広がりますので、通気性をよくして予防します。適する時期にしっかりと剪定することが重要になります。とくにバラは梅雨に入る前に剪定してすっきりさせておくことをおすすめします。
米ぬかに含まれる善玉菌が黒星病の菌に効果的とされています。梅雨や秋雨前線の雨が多くなる時期の少し前から、葉の上に米ぬかを軽くふりかけておくと効果的です。
地植えの植物は地面にも米ぬかを撒いてください。農薬など治療薬を使いたくない方にはおすすめです。
木酢液を希釈してスプレーで撒くのもおすすめです。木酢液を撒くことで、土壌の環境が改善し、カビが発生しにくい環境に近づけます。梅雨や秋雨前線で雨が降る少し前が木酢液を撒くタイミングです。
黒星病は雨が多く降る時期に発生する病気です。バラや梨、りんごなどの果樹にも発生しますので、黒い斑点があればすぐに取り除いて感染の拡大を食い止めましょう。
木酢液や米ぬか、治療薬などをうまく使って育ててあげてくださいね。
GreenSnap編集部