warning
error
success
information
このページではヤマモモの育て方の基本をご紹介しています。ヤマモモとはどんな植物なのか、水やり、向いている土はどんなものか、気をつける病気はあるのか、まとめています。
これから庭木としてヤマモモを育てたい方もぜひ読んでみてくださいね。
ヤマモモはヤマモモ科ヤマモモ属の樹木です。
4月になるとヤマモモは赤い花を咲かせます。しかしこの花はあまり目立ちません。花後には果実がなり、こちらはジャムや砂糖漬けで楽しむことができます。
「山の桃」という意味で「ヤマモモ」という名前がつけられているだけで、バラ科の桃とはまったく別の植物です。庭木や街路樹で見かけることが多く、大きな葉が美しく、果実も食べられると人気です。
ヤマモモの花言葉は「ただひとりを愛する」です。
地植え、鉢植えどちらでも栽培が可能です。
ヤマモモは日当たりがよい場所を好みますので、明るい場所で育ててください。またヤマモモはやせた土地でも育てることができるのであまり場所は選びません。
ヤマモモは水はけのよい土を好みます。腐葉土に黒土を混ぜてください。
腐植質がヤマモモには多い土が向いています。
ヤマモモを地植えで育てる場合は、植え付けをして根が安定するまでは水やりをしっかりとして管理をしてください。
根が安定してからは、とくに水やりの必要はありません。ただし、夏の高温期で雨があまり降らない時期は、水やりを地植えでも行いましょう。夏は午前中か夕方の涼しい時期に水やりをするとよいですよ。
ヤマモモを鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。夏は水切れしやすいので、ご注意ください。水切れするとヤマモモが傷みます。こまめに土が乾燥していないか見てみましょう。
ヤマモモはとくに肥料は必要ありません。果実の収穫をしたあとにお礼肥(おれいごえ)を与えるとまた元気になりますので行ってもよいでしょう。花が咲き終わったあと、果実を収穫したあとに与える肥料のことです。
肥料は油かすと骨粉が向いています。
ヤマモモの植え付けは3月から4月、6月、9月です。気温が穏やかで晴れた日に植え付けてください。
ヤマモモは剪定が必要です。2月から3月に伸びすぎた枝をカットして、樹形が乱れないようにしてあげましょう。不要な枝をそのままにすると、栄養が果実に行きわたらなくなります。美味しい果実を収穫するためにも、剪定が必要です。
花が終わったあとは、未熟な果実が落ちていきます。これはヤマモモが必要な果実にだけ栄養を送るための手段です。果実が落ちたあとに、5枚の葉につき果実が1つになるように余計な果実を摘み取ってください。
また鉢植えでヤマモモを育てている場合は、植え替えが必要です。根がどんどん生長しますので、鉢が窮屈になってしまいます。根詰まりをしないためにも、ひとまわり大きな鉢に植え替えをしましょう。目安として2年に1回の頻度での植え替えをおすすめします。
ヤマモモはこぶ病という病気になることがあります。
細菌が侵入することで枝に茶色のコブができます。剪定時にハサミやノコギリを利用する際は、必ず消毒をしてください。病気の植物を剪定したハサミやノコギリをそのまま使いまわしすると病原菌が切り口から侵入しますので、注意しましょう。
特に害虫は心配する必要はありませんが、ミノムシ、コガネムシの被害に遭うことがあります。葉が食べられていますので、見つけ次第取り除いてください。
ヤマモモは花後に果実ができます。6月から7月に収穫が可能で、ジャムに利用したり、砂糖漬けにしたり、生でも食べられます。
ヤマモモの果実の収穫までには時間がかかり、植え付けてから3年以上はかかるとお考えください。
ヤマモモの実は、生のまま食べることができます。実を収穫したら、水でよく洗い、そのまま食べてみてください。また、以下のレシピで、ジャムやお酒にアレンジする食べ方もおすすめです。
洗ったヤマモモを鍋に入れ、砂糖とレモンを入れます。その後、ヤマモモの実が浸るくらい水を鍋に入れ、火にかけます。沸騰したら弱火で30分ほど煮立たせ、果実をつぶします。これで完成です。
好きなお酒にヤマモモと、お好みでお砂糖を加えて混ぜれば完成です。
ヤマモモはあまり肥料を必要とする植物ではなく、肥沃な土でなくても育てられます。生長すれば15メートルにもなりますが、剪定することで大きさを一定に保つことができますので、ぜひお庭にお迎えしませんか。おいしい果実が楽しめますよ。
GreenSnap編集部