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春になると河川敷を黄色く染める植物の正体はセイヨウカラシナです。カラシナという名前がついていますが、食べられるのでしょうか。このページではセイヨウカラシナについて解説しています。味や花、葉の特徴や見分け方についてまとめましたので、ご参照ください。
セイヨウカラシナは、アブラナ科アブラナ属の植物です。成長すると1メートルから1.5メートルになります。北海道から沖縄まで、どこにでも自生する植物で、菜の花として河川敷などで春に見ることができます。空き地にも生えているので珍しい植物ではありません。群生しやすいため、あたり一面黄色くなることもあり見ごたえがあります。
セイヨウカラシナは「からし菜」として栽培される植物で、おひたしや漬物、炒め物に使うことがあります。スーパーで売られているからし菜は、セイヨウカラシナのことです。
セイヨウカラシナの花はアブラナの花にそっくりです。花は黄色でとてもかわいらしいです。茎が細く、風でなびきやすいので、群生すると金色の絨毯がそよいでいるように見えます。
ちなみに、花が散ったあとは、さやを作ります。このさやはインゲンに似ていて、中には種子が入っています。
セイヨウカラシナの葉っは菜の花の葉と同じで、見た目はダイコンの葉に似て、細長くギザギザとしています。
セイヨウカラシナは食べることができます。花、茎、葉は食用が可能で、ぴりっとした辛みがあるのが特徴です。この辛みはグルコシノレートと呼ばれる成分が原因です。こちらには毒性があり、過度に食べることで体に影響があります。セイヨウカラシナを食べる際は、適量を心がけましょう。
この辛みは、調理前に水につけておくことで緩和されますので、お試しください。
セイヨウカラシナに似た植物として、セイヨウアブラナがあります。
セイヨウカラシナはセイヨウアブラナと似ています。セイヨウアブラナは菜種油(なたね油)がとれる植物です。セイヨウカラシナは、4枚花弁ですが2枚ずつに分かれて咲いています。セイヨウアブラナは、十字型に咲いていますので、花弁のつきかたに違いがあります。またセイヨウアブラナの方が花が大きい特徴があります。
セイヨウカラシナの葉はギザギザして茎から離れるようにしてつきますが、セイヨウアブラナの葉は葉が茎を巻くようにしてつけます。葉のギザギザはありません。
見分け方は紹介しましたが、実際は交雑種が多く、この2つで見分けられないものも存在します。
セイヨウカラシナはの花言葉は「無関心」、「平静」です。
当たり前のように空き地や河川敷にあることから「平静」という花言葉になったのかもしれませんね。
セイヨウカラシナに似た植物で、強毒なものはありませんので、安心して摘んで食べることができます。勝手に空き地にあるセイヨウカラシナを採取することはおすすめしませんが、お庭に生えていた場合はぜひ料理に使ってみませんか。独特な辛みがおいしいですよ。
GreenSnap編集部