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空き地や畑、道端などで見かける赤い穂のようなものをつける植物はスイバかもしれません。このページではスイバについて解説しています。
スイバとはそもそも何か、食べることができるのか、効果効能はあるのか、似ている植物との見分け方についてまとめています。ぜひご参照ください。
スイバはタデ科ギシギシ属の植物です。草丈は30センチから100センチほどで、茎葉は赤みを帯びることがあります。スイバは食べると酸っぱい味がすることから、「酸い葉」という名前になりました。
また一部の地域では、スカンポと呼ばれることもあります。海外ではソレルと呼ばれ、野菜として知られる植物です。
日本のあちこちで見ることができ、北海道から九州まで分布しています。日当たりのよい場所を好み、道端、田畑、あぜ道、土手、空き地などに生えているとても身近な植物です。あちこちに生えていて生命力も強いことから雑草として扱われることがあります。
スイバの花は5月から8月に開花します。雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄株は黄色みのあるピンクの小花をつけ、雌株はピンク色の小花を穂状につけます。
スイバはハーブティーとして使用されることがあります。フレッシュハーブティーはもちろんですが、ドライでも楽しむことができます。
他にも、スイバの若い芽や葉であればお浸しにしたり、炒めて食べることがあります。
スイバの酸味の原因は、ビタミンCやシュウ酸カルシウム、シュウ酸が原因です。これらの成分は、株全体に含まれるため、葉や茎だけでなく根も酸っぱい味がします。
さらに、スイバにはクリソファ酸という成分が入っていて、利尿作用や軽い下剤作用、便秘改善、胃腸の調子を整える効果が期待できます。
スイバは体によいですが、食べ過ぎには注意が必要です。シュウ酸、シュウ酸カルシウムを一度にまとめて摂りすぎると、肝臓障害を起こすことや、尿路結石になることがあり得ますので、ご注意ください。
他にも、うがい薬やヤケド薬として使われることもあります。
スイバはギシギシに似ているとされています。
ギシギシはスイバ同様、タデ科ギシギシ属の植物です。スイバの葉の基部は矢じり型になっていて、さらに葉脈に赤みがあります。さらにスイバの葉は茎を抱くようにしてつきます。
それに対して、ギシギシは葉を抱くことはありません。ギシギシの場合は赤みもないので見分けやすいです。
スイバは道端や空き地、畑などに自生するように、手入れをしなくても育てられる植物です。育てたい場合は地植えをおすすめします。日当たりのよい場所で育ててあげてください。水やりは必要はありませんが、日照りが続いて、まったく雨が降らずに気温が高い場合は、水やりをしてあげましょう。
肥料はとくに必要ありません。
スイバの花言葉は、「親愛の情」、「忍耐」、「情愛」です。
道端などで自生することが多いことから、「忍耐」となったのかもしれません。
小さな花がかわいらしいスイバは食べるとすっぱい独特の味がします。もしも興味がある方は、お庭などに咲いているものをよく洗って、ハーブティーなどにしてみませんか。ビタミンCも豊富で体にもよいですよ。
GreenSnap編集部