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お盆にお供えする花|マナーや避けるべき花、おすすめは?

8月のお盆には祖霊を迎えるために花や供物を供えたりお墓参りに行ったりする風習がありますが、盆花にも供える際のマナーや最適な種類があります。

盆花には「祖霊が宿る」と伝えられるほど重要なお供え物です。祖霊を気持ちよく迎えられるよう、お供えのマナーや適切な花の種類をぜひ参考にしてください。

お盆に花を供えるのはなぜ?

お盆に花を供える理由は地域や宗派によってもさまざまです。しかし、最も重要なことは「故人への感謝や尊敬の念をあらわすこと」です。

盆花に最適な品種もありますが、故人が生前に好んでいた花を供えるのもきっと喜ばれることでしょう。

お盆に花を供えるときのマナー

①花の本数

一般的に、花の本数は奇数である「3・5・7」本がよいとされています。これは、慶事は奇数がよいとする日本の風習に由来しています。

②花の供え方

お墓や仏壇に向かって左右対称(一対)に花を供えます。その際、神事に用いられる榊(さかき)のように、ひし形になるよう整えるとなおよいです。

③花の色

新盆の場合、花は白色で統一するのが一般的です。二年目以降は「白色・紫色・黄色」の3色を基本に飾りますが、ピンクや赤色などを飾っても問題ありません。

もちろん、生前に故人が好んでいた色や花を供えても構いません。

仏花として菊が一般的な理由

菊は花持ちがよく、枯れる際も花びらが散りにくく周辺を汚しにくいという性質が、仏花としてひろく用いられるようになった大きな理由の一つです。

また一説によると、ヨーロッパの一部ではお墓参りの際に「白色の菊」を供える風習があり、その影響を強く受けた結果、日本でも菊を仏花や献花に使用することが増えたともいわれています。

お盆のお供えでおすすめの花

菊、小菊

菊の芳香は悪い気を払うという言い伝えがあり、花持ちもよいため仏花の定番です。

「真実の愛」「高貴」「清浄」など故人への想いを届けてくれるような尊い花言葉をあてられています。

ピンポンマム、スプレーマム

ピンポン菊ともよばれる菊の園芸品種です。一般的な菊よりも、鞠のようなかわいらしい見た目から人気が高いです。

花言葉には「君を愛す」「私を信じて」「真実」などがあり、仏花に愛する想いを添えるのにぴったりの花でしょう。

リンドウ

リンドウは秋のお彼岸の頃に花期のピークを迎え、花持ちもよいため仏花としてよく利用されます。

「誠実」「悲しみに寄り添う」など大切な人を失った悲しみに寄り添うかのような優しい花言葉をもっています。

カーネーション

近年では母の日に赤いカーネーションを贈るのが一般的ですが、亡くなった母親に白いカーネーションを送ったのが母の日の起源とされています。

白色のカーネーションには「生き続ける愛情」や「無垢で深い愛」などの花言葉がつけられており、大切な故人への深い愛情を添える手助けとなるでしょう。

キンセンカ

キンセンカは春のお彼岸の頃に花期を迎えるため、古くから仏花として利用されており「仏の花」ともよばれていました。

花言葉には「別れの悲しみ」や「変わらぬ愛」といった故人をいつまでも惜しむような意味がつけられており、長きにわたり仏花として親しまれている理由にも納得できます。

ミソハギ

旧暦のお盆の時期に花を咲かせ、祖霊を迎えるためにミソハギを使って清めたことから「精霊花」や「禊萩」とよばれ、盆花として代表的な品種の一つです。

盆花として飾られたミソハギの花姿を見て故人を想うことから「愛の悲しみ」という花言葉がつけられています。

グラジオラス

ゴージャスで華やかな印象を与えるグラジオラスは、花持ちがよく仏花に最適です。

仏花の花言葉には「愛」や「悲しみ」を意味するものが多いですが、グラジオラスには「楽しい思い出」という前向きで明るい花言葉がつけられています。

トルコキキョウ

トルコキキョウは芳香がやわらかく花粉が落ちる心配も少ないため、供花によく用いられます。バラのような八重咲きやカーネーションのようなフリンジ咲きが美しく、近年人気が高まっています。

花言葉には「すがすがしい美しさ」「思いやり」などをもち、故人の安らかな眠りを願う気持ちを優美な花に添えられるでしょう。

お盆にお供えするのは避けるべき花

①トゲのある花

バラやアザミなどのトゲのある花は殺生を連想させることから仏花として推奨されません。また、霊園などで花の管理をしてくださる方に怪我をさせる恐れもあります。

故人が好んでいた花にトゲがある場合は、トゲを丁寧にひとつずつ取り除くことで供えることも可能です。

②花粉が多く芳香が強い花

ユリやクチナシ、キンモクセイなど芳香が強い花は、線香の香りを妨げるため仏花に向きません。また、ユリのように花粉が多い場合、落ちた花粉が墓石を変色させる可能性があります。

③毒性のある花

彼岸花やチューリップ、スズランなど毒性がある花は、仏様に毒を供えることになるため避けたほうがよいでしょう。

④造花やドライフラワー

「お墓参りになかなか来れない」「できるだけ長く花を供えたい」などの事情から、近年では仏花に造花やドライフラワーを用いられることが増えています。

しかし、仏花に生花が用いられる理由の一つとして、“命の尊さ、儚さを感じる”ということがあるため、なるべく生花を供えるのがよいでしょう。

お盆には花をお供えしよう

お供えする花には地域や宗派、家系によってもさまざまな考えや伝統があることも。迷った場合は周囲の人や親族に聞いてみると安心です。

盆花には厳格なルールはありません。故人を想って花を供えることが、最も重要なことかもしれませんね。

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