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松は地植えでも鉢植えでも育てられる植物。和風のお庭にぴったりな植物なので、自宅で育ててみたいという方もいますよね。このページでは、松の育て方について解説しています。水やり、肥料、用土から花言葉までまとめました。これから松を育ててみたい方はぜひご参照ください。
松はマツ科マツ属の植物で、日本庭園やお寺、神社にあるイメージが強いですが、北半球ほぼ全土に見ることができます。日本では地植えだけでなく、盆栽として楽しむこともある植物です。
サイズは種類によってまちまちで、１０メートル未満のものもあれば、大きければ５０メートルになるものもあります。
松は日当たりのよい場所を好む植物です。松を植えるなら明るい場所を選んでください。鉢植えで育てる場合も、よく日差しが当たる場所をおすすめします。
松は水はけのよい土を好みます。地植えする場合は、水はけの悪いところを避けてください。松を鉢植えで育てる際で、土を自分でブレンドして作る場合は、赤玉土、鹿沼土、腐葉土を混ぜて作りましょう。松の根は多すぎる水分を嫌うので、水はけのよい土づくりを心がけてください。
最初の２年は松の根が張る時期です。この時期の水やりは地植え、鉢植えでも用土が乾いたら水やりをしてください。なるべく土の表面が乾燥しないように気をつけながら水やりをします。植え付けから２年以上が経過した松であれば、水やりは必要ありません。屋外で育てている場合は、降雨のみでよいでしょう。
ただし、土の表面が明らかに乾いていて、松が弱っている場合は、２年以上が過ぎても少量水やりをして様子を見てください。
松を鉢植えで育てているときの肥料は、冬の終わりに有機固形肥料を株元に与えてください。地植えで育てている場合は、１月に寒肥を与えます。
松を地植えで育てる場合も、鉢植えで育てる場合も植え付け期間は２月から４月です。極端に寒い日はおすすめしません。また雨の日などジメジメした日を避けて植え付けをしてください。
松を鉢植えで育てている場合は、植え替えが必要です。根が成長するため、ずっと同じ鉢で育てていると根が窮屈になります。根腐れを起こし、松が生長がしづらくなるので、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。植え替え時期は２月から４月がよいでしょう。植え付けと同じく、晴れた日に行ってください。
松の根は繊細で植え替え時に根が傷みやすいです。植え替えの際は、根に付いた土を崩さないようにして、そっと作業をしましょう。
松の剪定の１つでみどり摘みと呼ばれる作業があります。伸び始めた新芽は緑色をしていて、これを間引いて切り戻す作業をみどり摘みと呼びます。日本の松として有名なクロマツであれば、みどり摘みの時期は５月です。
さらにもみあげ作業も行う必要があります。こちらは古くなった葉と新しい葉を摘み取る作業です。これは３月に行ってください。
剪定でマツヤニが洋服につくと、落ちにくいため、剪定をするときは汚れてもいい服装にすることをおすすめします。
松は種まきと接ぎ木で増やすことができます。秋になると松の種子が取れるので、４月まで保管をしてまくと芽がでます。松の接ぎ木は、２月から３月、８月から９月が適した時期です。種まきで育てた松を台木にして、カットした松の枝を接ぎ木してください。
なお、松は挿し木では増やしにくいのです。種まきも芽がでて成長するまでには時間がかかるので、接ぎ木がおすすめです。
松を育てる上で注意するべき害虫は、カイガラムシ、マツノマダラカミキリ、アブラムシ、マツカレハ、マツヤドリハダニです。樹皮についている場合は薬剤などを使用して駆除しましょう。
害虫が多く発生すると松が枯れる可能性があります。食害に遭う前に、こまめに松を見て害虫がいないかチェックしましょう。
注意する病気はすす病です。松に変色している場所があれば、すす病を疑ってください。
松の花言葉は、「哀れみ」、「不老長寿」、「同情」です。
松は大きく育つ植物なので、お庭に地植えをするとシンボルツリーとなるでしょう。和風建築にも相性がよく、盆栽でコンパクトに育てるのもおすすめです。
世話が必要な植物ですが根付いてからの水やりの手間はありません。品格のある植物なので、育ててみませんか。
GreenSnap編集部
