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阿南田零さんの小さな庭,バルボフィラム・デイジーチェイン,Bulbophyllum Daisy Chainの投稿画像
バルボフィラム・デイジーチェイン
Bulbophyllum Daisy Chain
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阿南田零
2022/06/19
バルボフィラム デイジーチェイン
Bulbophyllum Daisy Chain, Stewart Inc. 1969年登録
バルボフィラム マコヤナム(Bulbophyllum makoyanum)とバルボフィラム クミンギー(Bulbophyllum cumingii)の一次交配種であり超有名普及種バルボ。
うちに来て3シーズン目の新参者だが毎年安定してこの時期に咲く。今シーズンはつい2日ほど前に散って終わってしまった。開花期間は10日前後。
実はこの株は某蘭園でバルボフィラム マコヤナムとして売られていたんだけど、マコヤナムはわりとメジャーなバルボで、しかも花の形が特徴的なので、本物のマコヤナムを知ってると、分類形質を確認するまでもなく『有り得ないわ!』ってくらいこれはマコヤナムではない。
で、なんでそんな出鱈目なことになってるのか、かえって興味が湧いたので買って正体を調べてみた。
調べてみたら海外の蘭フォーラムなんかでも時々話題に登ってるし、うちにも以前'ラブミー'っていう超有名個体があったので、わりとすぐに正体も判明したし形態的な裏付けも取れた。
要は交配種名のDaisy Chainじゃなくて、Bulbophyllum makoyanum × Bulbophyllum cumingii みたいなラベルで流通していた株が、どこかの時点でBulbophyllum cumingiiが抜け落ちてしまってそのまま拡散した、みたいなことだったんだろう。
この誤認が根深いなって思うのは、ネット上で確認出来ただけでも、遅くとも1990年には、この個体と同一と思われるものがマコヤナムと紹介されているケースがあって、それが30年以上訂正されることもなく放置されていることである。
これだけの長期にわたり、フェイクネームが訂正されることもなく広がるってことは、商品知識の乏しい(蘭の種類に疎い)蘭屋、取り扱い商品の情報をきちんと確認しない杜撰な蘭屋が如何に多いかという証左だし、数十年レベルでその環境は変わってないということだ。
まあ、この手のことは食品の表示偽装や産地偽装と同根で、消費者側が関心を持たないと、クズい業者になめられて、『目利きの出来ない客が悪い。騙される方が馬鹿』っていう、骨董業界みたいな状態からは脱却できないだろうね。
myaon
2022/06/19
美しい〜。
付いているネームタグを信じますよね…
バルボ名前云々より売れればいいなんでしょうね。
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1
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阿南田零
2022/06/20
@myaon
さん
そうですね~、普通の消費者感覚だと信じるでしょうねぇ。
産地偽装や不正表示が問題視されるようになった食品業界ですら、中国産のアサリを熊本産と信じて日本中で買ってたりするんですからね。
まあ、社会問題化する度に状況も多少は改善されていく食品業界と違って、客が不当表示に文句を言わない園芸業界だと、自浄作用は働かないでしょうから、この状況は変わらないんでしょうけど。
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1
返信
jun
2022/08/04
開花期間は10日前後なんですね。
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1
返信
阿南田零
2022/08/04
@jun
さん
そうですね~。気温により多少前後しますけど、だいたい2週間届くかどうかって感じですね。
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阿南田零
最近は不定期にしかGSを閲覧できないので、コメントや質問頂いても1週間程度返信出来ないことが多々あります。
場所
小さな庭
キーワード
交配種
ラン科
洋ラン
着生植物
花のある暮らし
バルボフィラム
Orchidaceae
Bulbophyllum属
マメヅタラン属
植物
バルボフィラム・デイジーチェイン
Bulbophyllum Daisy Chain
Bulbophyllum Daisy Chain, Stewart Inc. 1969年登録
バルボフィラム マコヤナム(Bulbophyllum makoyanum)とバルボフィラム クミンギー(Bulbophyllum cumingii)の一次交配種であり超有名普及種バルボ。
うちに来て3シーズン目の新参者だが毎年安定してこの時期に咲く。今シーズンはつい2日ほど前に散って終わってしまった。開花期間は10日前後。
実はこの株は某蘭園でバルボフィラム マコヤナムとして売られていたんだけど、マコヤナムはわりとメジャーなバルボで、しかも花の形が特徴的なので、本物のマコヤナムを知ってると、分類形質を確認するまでもなく『有り得ないわ!』ってくらいこれはマコヤナムではない。
で、なんでそんな出鱈目なことになってるのか、かえって興味が湧いたので買って正体を調べてみた。
調べてみたら海外の蘭フォーラムなんかでも時々話題に登ってるし、うちにも以前'ラブミー'っていう超有名個体があったので、わりとすぐに正体も判明したし形態的な裏付けも取れた。
要は交配種名のDaisy Chainじゃなくて、Bulbophyllum makoyanum × Bulbophyllum cumingii みたいなラベルで流通していた株が、どこかの時点でBulbophyllum cumingiiが抜け落ちてしまってそのまま拡散した、みたいなことだったんだろう。
この誤認が根深いなって思うのは、ネット上で確認出来ただけでも、遅くとも1990年には、この個体と同一と思われるものがマコヤナムと紹介されているケースがあって、それが30年以上訂正されることもなく放置されていることである。
これだけの長期にわたり、フェイクネームが訂正されることもなく広がるってことは、商品知識の乏しい(蘭の種類に疎い)蘭屋、取り扱い商品の情報をきちんと確認しない杜撰な蘭屋が如何に多いかという証左だし、数十年レベルでその環境は変わってないということだ。
まあ、この手のことは食品の表示偽装や産地偽装と同根で、消費者側が関心を持たないと、クズい業者になめられて、『目利きの出来ない客が悪い。騙される方が馬鹿』っていう、骨董業界みたいな状態からは脱却できないだろうね。