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斑入りギンバイカ

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たまくま

2023/10/11

マートル･バリエガータ。
和名は斑入りギンバイカ。

祝いの木として有名なハーブの木。

鉢を移動するだけで芳香が漂う
私のお気に入りの祝いの木。

⟡.· ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ ⟡.·

従姉妹の娘A子の結婚が決まって
両家の顔合わせ食事会に
母親の代理で出席した。

従姉妹であるA子の母親は2ヶ月前に逝き
A子はひとりっ子で兄弟はいない。
叔父と叔母は施設にいて出席は不可能。

あちらはご兄弟だけで6人いて
全員妻子付きでご出席。
おじいちゃんおばあちゃん×2も参加し
とんでもない大所帯なため
私とバカ息子が母親と兄弟代理で
にぎやかし出席を頼まれた。

いやそれでも新郎新婦を除いて27対3
余り効果は無いと思うけど
従姉妹のダンナがひとりだと寂しいからと
およばれすることになった。
(美味しいごはん目当て)

あちらのご両親は快活な方で
微塵も緊張が感じられない。
が、従姉妹のダンナはガッチガチ。

開口いちばんのご挨拶が

｢ふしだらな娘ですが幾久しくよろしく……｣

婿氏のお父さんが一瞬目を見開いて
笑顔で返す言葉が粋でしたね。

｢いやいや、其れを言うなら
うちの息子こそふしだらで……｣

笑い転げる皆さま方。
ハゲ頭から湯気の出そうな従姉妹ダンナ。
しまったーという苦笑顔のうちの息子。

実は……。

息子の運転で3人で出かけて来たのだが
車の中でバカ息子が

｢おじさん、ご挨拶の練習した？｣

｢え、そんなのするんか？｣

｢結納無しで今日でしょ？
ならちゃんとめでたい口上を言わんとね｣

｢え？え？なんて言うんだ？｣

｢ふつつかな娘ですが
幾久しくよろしくお願いします、かな？｣

｢幾久しく？｣

｢そうそう、それが決まり文句みたい
ふしだらな娘って間違っちゃダメだかんね｣

そこからずっと、従姉妹ダンナは
ブツブツと口上の練習を続けて会場に到着。

そして｢ふしだらな娘｣とのたまっちまった(笑)

思わず息子の太ももをつねったが
口笛でも吹きそうな涼しい顔で笑っている。
後でお尻ペンペンの刑だ。

けれど、その間違いで和んだのか
食事会は良い雰囲気のままお開きとなった。

ちなみにA子は妊娠4ヶ月の授かり婚。

う〜ん、ふしだらな娘と息子で
間違ってないか(笑)