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キュウリグサ

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mai

2020/03/16

思いがけず出会った
淡い青紫色の
小さな小さなあなたに
心奪われる
キュウリグサ
葉を揉むと
胡瓜の匂いがするという
小さいあなたを
傷つけてしまうのが怖くて
触れなかった
優しい春のそよ風に
可憐な花穂が
大きく揺れる

(撮影: 2020.3.13. 駐車場と街路に挟まれた狭い空地の草むらにて)

…………………………………………………………
💠キュウリグサ(胡瓜草)💠

葉や茎をちぎって揉むと、きゅうりのような匂いがすることから「キュウリグサ (胡瓜草)」と名付けられた🥒

【分類 (APG IV)】
ムラサキ科 (Boraginaceae)
- ムラサキ亜科 Boraginoideae)
- キュウリグサ属 (Trigonotis)

【学名】
Trigonotis peduncularis
「花柄のあるキュウリグサ属」

～用語解説～

Trigonotis
読み: トリゴノティス
和訳: キュウリグサ属
意味: 三角の耳
語源: ギリシャ語trigonos「三角」＋ous「耳」。🔺実の形から連想したものと思われている。

peduncularis
読み: ペドゥンクラリス
意味: 花柄のある (ラテン語)

【別名】
「タビラコ(田平子)」※
「キュウリナ(胡瓜菜)」

※キク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)(別名「タビラコ(田平子)」・春の七草の1つ)や、キク科のオニタビラコ(鬼田平子)と混同しないよう、注意が必要。

🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹

【分布】
在来種
日本全土、アジアの温帯、東ヨーロッパ

【形態】
・越年草野草
・高さ: 10 cm ～ 30 cm

【花】
・花期:3月～5月/11月。
・大きさ: 直径約 2 mm ～ 3 mm。
・色: 花は淡青紫色/淡青色💙花喉部は黄色💛
・形: 5弁花
・ワスレナグサに似ている。違いは大きさ。ワスレナグサは約8mm。
・茎の先に渦巻き型の花序(細長い花穂)をつける。下から花をつけながら渦巻きを伸ばしていく。これは「サソリ型花序」と呼ばれる花の並び方で、ムラサキ科の植物の特徴🦂

【実】
・結実期：5月～6月。
・分果(複数の子房からできた果実)で、４つのブロックからなる。4分果。

【葉】
・葉をもむとキュウリのような臭いがする🥒
・下部の葉は長さ1～3㎝の卵円形で、基部が細くなって柄となり、スプーンのような形🥄互い違いに生える(互生)。開花時期になると下部の葉は茶色く枯れる。
・上部の葉には柄がない。
・白く細い毛がたくさん生えている。
・秋に芽が出始めるとロゼット状に葉を広げ冬を越す。

【茎】
・開花時期になるとロゼット状に広げた株から3～5本の花茎を伸ばす。
・白く細い毛がたくさん生えている。

【その他】
・ハナイバナと混同しやすい。

🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹

【花言葉】

「愛しい人へ」「真実の愛」

「真実の愛」は花の見た目が似ているワスレナグサ(勿忘草)と同じ花言葉。

🔹🔹🔹🔹🔹🔹🔹

【外国語】

🇬🇧 英語
cucumber herb「きゅうり草」

参考ウェブサイト:
・「キュウリグサ」「キュウリグサ属」等 Wikipedia
・「キュウリグサ胡瓜草」三河の植物観察
http://mikawanoyasou.org/50on/wamei-data.htm
・「胡瓜草 (きゅうりぐさ)」季節の花 300
https://www.hana300.com/kyurig.html
・「キュウリグサ [胡瓜草]」みんなの花図鑑
https://minhana.net/wiki/%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%82%a6%e3%83%aa%e3%82%b0%e3%82%b5
・「キュウリグサとは？その特徴や花言葉をご紹介！勿忘草との違いは？」BOTANIKA
https://botanica-media.jp/153
・「キュウリグサ(胡瓜草)」かぎけん花図鑑
https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-kuri-gusa_large.html
・露崎史朗「ラテン語(ギリシャ語) 植物生態学の研究室」北海道大学
https://hosho.ees.hokudai.ac.jp/tsuyu/top/dct/language-j.html

参考文献:
・ロレイン・ハリソン (上原ゆうこ訳)『ヴィジュアル版植物ラテン語事典』原書房 2014.