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ラベンダー

ラベンダーデンタータ

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mai

2020/05/02

縁に切れ込みのある灰緑色の葉
長く伸びた薄灰緑色の茎
薄紫色の花穂には
愛らしい小花が咲き
先には優雅な飾り苞
全体を覆う産毛が
柔らかな印象を与える
ラベンダー・デンタータ
爽やかな芳香を漂わせながら
春のそよ風になびく

撮影: 2020.5.1.

………………………………………………………………………………
💜ラベンダー・デンタータ💜

分類: シソ科ラヴァンドラ(ラベンダー)属
学名: Lavandula dentata L.
- Lavandula「ラヴァンドラ属」
- dentata「歯がある」
和名: 薫衣草(クンイソウ) (ラベンダー全般)
別名: フリンジドラベンダー
キレハラベンダー(切葉ラベンダー)
デンタータラベンダー
フレンチラベンダー
英名: fringed lavender
French lavender
(フレンチラベンダー全般)
lavender (ラベンダー全般)
花言葉:「あなたを待っています」
「私に答えてください」「繊細」
「清潔」「優美」「期待」
「幸せが来る」「許し合う愛」
「疑い」「不信」「沈黙」
(ラベンダー全般)

「ラベンダー」の名前の由来には諸説あります:

①通説では、「ラベンダー(lavender)」は、古フランス語のlavandreに由来し、lavandre は、「洗う」という意味のラテン語lavoやlavareに由来すると言われています。古代ローマ人は、ラベンダーを洗濯や入浴の際に香り付けに利用していたとそうです💜🛀

②UpsonとAndrewsは、ローマ帝国での入浴に関する記述を確認しましたが、ラベンダーの使用はなかったと主張しています。彼らは、ラテン語のlivere と中世ラテン語lavindula から、「ラベンダー」は「青みを帯びた、青みがかった」を意味するラテン語livere に由来すると推測しています💙

学名の属名「Lavandula」は、他のヨーロッパ言語でラベンダーを指す言葉から、リンネが命名したと言われています。

学名の種小名「dentata (デンタータ)」は、葉が独特のモコモコした形をしていて、これが歯のように見えることに由来します🦷🦷🦷

葉に細い切れ込みがあることから、「フリンジドラベンダー」とも呼ばれています。

【原産地】地中海沿岸、大西洋諸島、カナリア諸島、アラビア半島

【形態】常緑低木/亜低木高さ50～90cm

【開花期】4～5月頃。株が大きく育ってくれば、高温と低温時期を避けて咲く「四季咲き」になります。

【特徴】茎頂に形成された薄紫色の7～8cmの花穂に、5～8mmの小花が5～9段に輪生します。花穂の先には、ひし形の短い飾り包が数枚付きます。花色が白の品種もあります。

葉は灰緑色の線形です。縁に歯状の切り込みがあります。対生です。

全体が産毛で覆われています。全草に香りがあります。

【品種】ラベンダー・デンタータは、デンタータ系のラベンダーです。

ラベンダーは、ヨーロッパ南部を中心に39種が知られています。それらのうち、現在日本で見られるものは、以下のように大別されます:
アングスティフォリア系
ラバンジン系
デンタータ系💜
ストエカス系
プロテストエカス系

デンタータ系の特徴は以下の通りです。
・四季咲き
・香りはそれほど強くない
・葉に細い(歯状の)切れ込みがある
・苞葉のある薄紫色の花穂

※上記は、Horti、GreenSnapで紹介されていた分類です。Wikipediaには上記と異なる分類や、最新の分類(2004年)が掲載されています。

参考ウェブサイト
(1)「Lavandula dentata」Wikipedia
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Lavandula_dentata
(2)「ラベンダーデンタータ(フリンジドラベンダー)」
https://sodatekata.net/flowers/page/1021.html
(3)「ラベンダー・デンタータ」
https://fuku-urara.com/shopping/16herb/herb/204.htm
(4)「【ラベンダーの花言葉】種類や色、開花時期、見頃の季節は？」 HORTI by Green Snap
https://horti.jp/238
(5)「ラベンダー」Green Snap 植物図鑑
(6)「ラベンダーの花言葉｜色別の意味や種類、怖い意味もあるって本当？」Green Snap 植物図鑑関連記事
(7)「ラベンダー」Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC
(8)「デンタータラベンダー」
http://www.zoezoe.biz/2010_syokubutu/ka_2_sa/225_shiso/lavandula/dentata.html

参考文献
(1)ロレイン・ハリソン (上原ゆうこ訳)『ヴィジュアル版植物ラテン語事典』原書房 2014.

Q-s

2020/05/03

一面に広がっていて壮観ですね😊
素敵な写真とコメント、そしてよく見ると調べられたことがスッキリとかみ砕いて書かれてて、分量の割にとてもわかりやすいです！😄
と言っても、読んだ端から忘れちゃいますが😁😁😁
薄灰、薄灰緑色？と思って調べてるうち、着物や帯の色で使われてたりして、なるほどっと思って和の色調をみると、緑だけで80色もあります。どんどん脱線して、すごいなぁと思っていろいろ見てるうちに、はたと、「薫衣草の和色は如何に」と思って同定しようかと思ったんですが、アレコレあってQにはとても無理😁😁😁

ゴチャゴチャ書きましたが、素敵な写真ありがとうございます。　　Q

https://irocore.com/category/green/

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mai

2020/05/04

@Q-s さん、こんばんは！嬉しいコメントを頂き、どうもありがとうございます！また、詳しい伝統色のウェブサイトもありがとうございます！

近所に2畳くらいの小さなラベンダー畑がありまして、近くを通る度に爽やかな色と香りに癒されています☺️

「薫衣草の和色は如何に」？
紫もたくさんの種類がありますね！藤色、藤紫色、白藤色などが近そうでしょうか。紫は「藤」など、花の名前が入る色が多いですね。私は本投稿では「薄紫色」にしました。ラベンダーのきれいな花色を表現するのに別の花の名前を使うのはどうかな？イメージしやすい色名の方がいいかな？と思いましたので。

でも植物の名前の入った伝統色には、とても興味があります！植物に関する歴史や文化の一端を知ることができ、とても楽しいです！😃

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