警告

warning

注意

error

成功

success

information

鬼胡桃の一覧

いいね済み
145
醜男
鬼胡桃(オニグルミ) クルミ科クルミ属の落葉高木。山野の川沿いに生え、庭木や公園樹にされる。奇数羽状複葉の大きな葉が枝先に集まってつく。小葉は4~10対、縁に細かい鋸歯がある。花期は5~6月。雌雄同株で、雄花と雌花がある。雄花序は葉腋に垂れ下がる。雌花序は立ち上がり、雌花の穂は赤い雌しべが目立つ。花の一部(花床)が膨らんで丸い果実のようになる。その中に硬い殻に包まれた本物の果実があり、殻の中身は食べられる。秋に黄色~黒褐色に熟すと1つずつ落ちる。水辺では水に浮いて運ばれ散布される。リスやネズミも食べるためにあちこちに運び、食べ忘れることで散布される。カラスが本種の果実を道路に落とし、車に轢かせて硬い殻を割る行動は有名。また、本種の硬い殻の破片は精密機械の研磨剤やスタッドレスタイヤに使われる。 クルミは北半球を中心に約20種が分布し、世界中で親しまれるナッツ。日本に自生するクルミで果実を食べることができるのは本種とその変種である姫胡桃(ヒメグルミ)で、古くから食用にされてきた。遺跡から殻などが数多く出土していることでも、古くから種子を食用にしてきたことが分かるが、殻が割りにくく果実は小さい。世界的に最も重要なのはペルシアグルミで、殻が薄くて割りやすく、食用となるのは仁の部分も多い。栽培種にはその変種といわれる手打胡桃(テウチグルミ←手で割れることが名前の由来。別名は菓子胡桃(カシグルミ)があり、中国・朝鮮を経て日本に渡来した。一方、明治時代以降に欧米からペルシアグルミが導入され、両種を材料に長野県で改良が進められ、信濃胡桃(シナノグルミ)とよばれ、種子が大きく殻の薄い改良種ができた。そのまま食用とするほか、和え物、飴炊き、菓子材料などに用いる。 名前は、果実の中にある核(堅果)が硬くて、表面が凸凹しているのを鬼の面にたとえた。本種は縄文時代より食用にされていて、独自の名前(方言)がついていた。その後、中国(呉)または高句麗から食用として同じような実(堅果)が入ってきた。これが『呉(くれ)の実』とか『句麗(くり)の実』といわれて広まった。それが次第にクルミと変化し、各地の方言名がクルミに統一された。その後、中国では胡桃の字を使っていることが分かり現在に至る。なお、中国ではクルミは古い時代に胡(唐の時代は西域を指す)から渡来したもので、胡は中央アジア辺りを指す。この実は桃の核と似ていることから、胡桃と書いてクルミの実を指すようになった。 出典『食材図典』『身近な樹木図鑑』『都会の木の花図鑑』『樹木の名前』
  • 前へ
  • 1
  • 次へ
19件中 1-19件 を表示

人気のコラム一覧

2024.02.14

春に咲く花といえば?4〜6月に見頃を迎える春の花一覧

by.GreenSnap編集部
2019.10.16

簡単DIY!「100均製氷ケース」で多肉ポットを作ろう!

by.hana (a piece of dream*)
2022.08.31

クローバー(シロツメクサ)の花言葉|葉の枚数によって幸せにも怖い意味にも...

by.GreenSnap編集部
2020.01.29

カット苗を買ってきたら?購入後の手順と根を出させるコツ

by.mokutaro(杢太郎)
2020.01.15

小さな多肉がギュギュぎゅっと。魅惑の「多肉畑」へようこそ!

by.内田アリ
2024.02.14

冬に咲く花といえば?寒い時期を彩る人気の冬の花一覧

by.GreenSnap編集部