多肉植物って知ってる?女性に人気の多肉植物とは?人気の3タイプを紹介!


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公開日:2017.05.12

多肉植物というものをご存知でしょうか?

園芸店はもちろん、最近は100均や雑貨店でも買えるので、一度は見かけたことがあるかと思います。

あるいは、お店の中やオフィスで見かけたという方もいるかもしれません。

特に有名な多肉植物と言えばアロエやサボテンですが、バラの花に似たものや、石みたいなかなり変わった雰囲気の多肉植物も存在します。

普通の観葉植物とはまるで違う、異質な植物だと言えるでしょう。

多肉植物は世界中に多くの愛好家がいて、数年前から日本でも女性を中心に人気が高まっています。

インターネットのショップでは、普通のお店には並ばない珍しい品種も売られています。

多肉植物とはどんな植物なのか、一体どんな種類があるのか、そしてどうやって育てたらいいのか

それらをまとめてご紹介します。

■多肉植物って、どんな植物?

多肉植物は葉がぷにぷにとしていたり、トゲトゲでクールな印象があったり、石みたいなとても不思議な形をしていたりと、とにかく見た目が多彩です。

多肉植物とひとくちで言っても、種類によって形も全然違うのです。

では、多肉植物とは具体的にはどんな植物のことを指すのでしょうか?

簡単に言うと、葉や茎などに水を貯められる植物のことです。

原産地は南アフリカや中央アフリカ、メキシコやマダガスカルといった乾燥地帯で乾燥にとても強いのも、多肉植物の特徴と言えます。

また、私達にとってはお馴染みのサボテンも、実は多肉植物の一種です。

ただサボテンだけでもとても種類が多いので、園芸では多肉植物とサボテンは分けています。

そして植物を分類するにあたって、細かい違いはあっても基本の構造や性質が近いものをまとめたものを『属』と呼びます。

アロエ属、エケベリア属、セダム属、カランコエ属、クラッスラ属、ハオルシア属、メセン類(リトープス属)など、代表格となる一部の属だけでもかなりの種類に分かれています。

原種だけで1万種類以上、園芸品種も含めるとなんと2万種類を超えると言われる多肉植物の魅力に、もっと迫ってみましょう。

 

■見た目が可愛い?女性に人気がある?

女性が行列を作るものといえば何でしょうか?

パンケーキやエッグタルト……おいしそうなものが多いですね。でも、ただおいしいから並んでいるのでしょうか?

インターネット上で多肉植物について検索すると、多くの人々が個性的な多肉植物達のとりこになっていることが、分かると思います。

よく見かけるのは「可愛い」や「おしゃれ」といった声ですね。中には「面白い」と言う人もいます。

実際に画像を見ると鉢植えで育てて窓辺やテーブルに飾っている人、寄せ植えや天井などに吊るすハンギングなど、とてもおしゃれな飾り方をしている人もいます。

過去にミニサボテンが流行った時期がありましたが、小さくて丸いもの、ツンツンしたものは可愛いとしか言い様がありません。

おしゃれに飾られた多肉植物の画像を見て「私も育ててみたい!」と思った方もいるかもしれません。

多肉植物は数年前からとても注目を集めている植物です。

特に女性人気が高く、『多肉女子』なんて言葉も生まれたくらい、人気なんですよ。

園芸店のフェアでは、開店前から行列ができるほどの大盛況っぷりだったと言います。

では何故、そこまで女性人気が出たのでしょうか?

ブームの火付け役となったのは、バラの花が咲いたような形をしているエケベリア属でした。

メディアで取り上げられたのをきっかけに口コミで広まり、大人気となったのです。

それだけなら、一過性のブームで終わってもおかしくないのですが、エケベリア属だけで100種類以上もあります。

そして、少しずつ多肉植物自体が注目されるようになりました。

多肉植物は乾燥に強いので基本的に水やりの回数が少なく、お手入れも一般的な観葉植物ほど必要ありません

丈夫で育てやすいのです。大きさも小型のものが多く、室内に飾るには最適。

一人暮らしで働く女性にとって、気軽に楽しめるという点もブームを支えた理由のひとつでしょう。

しかしやはりなんと言っても、「植物なのに植物らしくない」という多肉植物特有の不思議な魅力が、一番の理由ではないでしょうか。

女性人気が高いものには「おしゃれ」だったり「可愛い」という共通点があります。

そして、おしゃれにこだわる人達によってアレンジされた写真がSNSなどで拡散されていき、興味を持つ人が増えて大ブームになるのです。

多肉植物の人気は日本だけに留まらず、世界各地に愛好家がいます。

先にご説明した通り、エケベリア属の他にも多肉植物の種類はたくさんあります。

たとえば代表格とも言えるセダム属やアロエ属、かなり個性的なハオルシア属、メセン類といった種類もとても人気です。

今回はそれぞれの特徴に注目しながら、セダム属、アロエ属、ハオルシア属、メセン類の4種に絞って、さらに掘り下げてご紹介しましょう。

多肉植物の代表格!セダム属

多肉植物を語るとき、代表格として挙げられるのがベンケイソウ科のセダム属です。

こちらはぷくっとした肉厚な小さい葉が密集しているのが特徴で、日本では『マンネングサ』とも呼ばれています。

セダムは世界に約420種あり、多肉植物の中でもかなり大きな属になります。

丘のように小高く群生するマウンド状のタイプ、茎が下に垂れるタイプ、上向きに伸びて群生するタイプなどがあり、マウンドタイプは都市部ではビルの屋上の緑地化にも活用されています。

下に垂れるタイプは吊るして飾るハンギングにも最適です。

セダムは単に見た目が可愛いだけでなく、暑さや寒さに強くて育てやすい上に増やしやすいので、とても人気があるんですよ。

置き場所について

基本的に暑さや寒さ、乾燥に強いセダムですが、日本の梅雨から夏にかけての過湿の環境は苦手です。

なので育てるときは、できるだけ風通しの良い場所に置いてあげましょう。

群生するタイプは過湿の環境になりやすいので、風通しの良い場所に置くことで防虫にもなります。

耐寒性が高い品種なら、1年を通して日当たりの良い場所であれば屋外でも育てられます

寒さに弱い品種でも、冬は室内の日の当たる場所に置けば大丈夫です。

冬に室内で育てる場合は、昼間は窓際に置いて日光に当てて、夜間は冷気が当たらないように窓から離しておくと安心ですよ。

季節ごとに環境に合わせて、置き場所を変えましょう。

水やりとケアの方法

セダムを育てるときは、季節によって水やりの量に注意しましょう。

セダムの生育タイプは春秋生育型です。生育が旺盛な春や秋は、土が乾いたら水をたっぷりと与えるようにします。

そして生育が止まる夏や冬は、乾燥気味に育ててください。

葉がしわしわになったら、与える水の量を増やすくらいの感覚で水やりをするのがポイントです。

根が腐るのを防ぐため、受け皿の水は水やりのたびに捨ててください。水をあげすぎると枯れてしまうので、ご注意を。

肥料は特に必要ありませんが、春に植え替えるときは元肥として肥料を施すと良いでしょう。

セダムにはあまり害虫が付きません。しかし、風通しの悪い場所に置くとアブラムシやナメクジなどが発生します。

他にも夜に活動するガの幼虫ヨトウムシにも注意が必要です。

殺虫剤で駆除できるので、もし見かけたら早めの駆除を心がけましょう。

殺虫剤を使いたくなければアブラムシは粘着テープで取り除けます

してナメクジはビール、ヨトウムシは米ぬかでおびき寄せることができます。

セダムは生育がとても早い植物なので、年に1〜2回植え替えができます。

春や秋が最も適しているので、生長に合わせて植え替えも検討してみてください。

植え替えるときは、一回り大きな鉢を用意するとちょうど良いですよ。

また、セダムは枝分かれして伸びやすいので、形が不格好になったらカットしましょう。

カットした枝や葉は挿し木や挿し葉で簡単に増やすことができます。

挿し木はまず元気な茎を5cm前後カットして、下葉を落とします。

そして日陰で1ヶ月くらいかけて切り口を乾燥させましょう。乾いた瓶などに縦置きして、根が生えるまで水やりをせず管理します。

根が生えてきたら、鉢上げしたら1週間ほど経って水やりをします。植え替え直後の水やりは厳禁です。

葉挿しをするときは、まず親株を乾燥させて葉を取りやすくしましょう。

付け根から指でていねいに取ります。挿し木のときに落とした葉も使えます。

多肉植物用かサボテン用の土を敷いた平らなトレイに葉が重ならないように並べたら、半日陰で水やりをせずに管理します。

根が出てきたら、土を少し湿らせ、新しい葉が2〜3cmまで伸びたら鉢上げします。

セダムは株分けでも増やすことができます。

親株を鉢から抜いて根の周りについた古い土を落とし、株を分けます。子株が出ていたら、親株と切り離しましょう。

風通しの良い日陰に置いて1週間乾燥させますが、伸びすぎた根や枯れた根があったらこのときにカットします。

植え付けたら1週間くらいは水やりをしないでください。

どの方法でも簡単に増やせるので、春になったら挑戦してみてください。

品種によっては『薄化粧』のように紅葉したり、『オーロラ』のように暑さに弱いものもあります。購入時に確認しましょう。

 

花のような形『薄化粧』

薄化粧』はセダム属の多肉植物のひとつです。

エケベリア属のように花が咲いたような形になるのが特徴で、薄化粧をしたような白い粉をまとっているのが特徴です。

秋が深まると葉先が赤やピンク色に染まり、コントラストを楽しめます。

また、春になると5弁の花びらも持つ小さな黄色い花を、たくさん咲かせます。

霜に当てても大丈夫なくらい寒さに強く、枝分かれして伸びるので増やしやすい品種です。

 

ぷにぷにとして可愛い『オーロラ』

思わず触りたくなるような、ぷにぷにとした葉をたくさん付けるのが、『オーロラ』という品種です。

普段は先端だけが赤いのですが、秋になると全体的に真っ赤に紅葉します。

薄化粧と同じく、春になると黄色い花を咲かせますよ。寒さには比較的強いですが、夏の直射日光は苦手です。

いきなり室内から室外の日当たりの良い場所に移動させると、初夏でも葉焼けしてしまいます。

育てるときはその点にも気を付けましょう。秋から春まで日光によく当てて育てると、綺麗に紅葉しやすくなります。

 

■誰もが知っているアロエ属

アロエと言えば、細長くてギザギザとした肉厚の葉を持つ多肉植物です。

もしかしたら、多肉植物で一番有名かもしれません。アロエブームが起きて以降、育てる人が増えました。

アロエが入ったヨーグルトも売られているので、ほとんどの方が一度は何らかの形で見たことがあるのではないでしょうか。

アロエには大きく分けて2種類あり、食用のアロエを『アロエベラ』、観賞用を『木立ちアロエ』と言います。

『アロエベラ』は寒さに弱く、育てる難易度は『木立ちアロエ』に分類される品種よりも高めです。

園芸でアロエと言う場合は、だいたい『木立ちアロエ』の方を指します。

購入時にどちらのアロエなのか確認すると、育てやすくなりますよ。

基本的にギザギザで先端がとがった細長い葉を持つものが多いのですが、ほふく状に伸びたり、花のようなロゼッタ型になる品種もあります。

置き場所について

アロエは乾燥や暑さに強い植物です。日当たりを好むので、風通しが良くて日の当たる場所で育てましょう。

また、品種にもよりますが0℃以上の環境なら、屋外での越冬も可能です。

しかし基本的に寒さは苦手な植物なので、5℃以上の環境で育ててあげた方が良いでしょう。

葉が褐色がかってきたら室内で育ててください。室内に置くときも、できるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

冬は窓際に置きっぱなしにせず、夕方以降は窓から離して冷気に当たって弱らないように気を付けます。

水やりとケアの方法

アロエの水やりは、基本的には乾燥気味にしますが季節によって少しコツが違います。

冬に休眠する夏型の多肉植物なので、その点に注意して育てましょう。

春と夏は土が乾いたら水をやり、秋と冬は普段よりもさらに乾燥気味にします。

屋外で育てるなら、冬は水を断って半休眠状態にしましょう。

肥料は4〜10月の期間に固形肥料を2、3回程度、または液体肥料を10日に1回のペースで施します

アロエを育てるときに気を付けたい害虫がアブラムシと、カイガラムシです。

風通しの悪い場所に置くとアブラムシ、暗くて乾燥しすぎた場所に置くとカイガラムシが発生しやすくなります。

アブラムシは殺虫剤などで対処できますが、カイガラムシは殻が固くなってしまうと手作業で駆除しないといけません。

歯ブラシや爪楊枝などで葉を傷付けないように、気を付けて取り除きましょう。

普段から葉の裏までチェックして、早めに発見できるようにしてください。

アロエは株分けや挿し木で増やせます。5〜9月になったら植え替えのついでに増やしてみてください。

株分けをするときは、1週間前から水やりをやめて、しっかりと土を乾燥させます。

生え際にある子株を根がついたまま切り分けて、古い土を落としてから新しい土に植えて、直射日光を避けて管理します。

植え付け後から数日は、水やりをしないでください。

挿し木は挿し穂を日陰で乾燥させて、不要な下葉を落としたら土に挿します。

その後は直射日光を避けて明るい場所に置いて、根が生えるまで水は与えません。

どちらも方法でも、簡単に増やせます。

寒さには注意が必要なものの、代表格の『木立ちアロエ』は栽培の難易度も低く、初心者でも育てやすいのでおすすめです。

また、アロエは年間を通して変化の少ない多肉植物ですが、『千代田錦』のように模様のある品種もあります。

食用や薬用として注目されがちですが、鑑賞用の品種もチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

小型の『木立ちアロエ』

初めて多肉植物を育てるなら、小型で育てやすい『木立ちアロエ』がおすすめです。

『アロエベラ』に比べると寒さに強く、条件が合えば屋外で越冬することも可能です。

こちらは主に薬用として育てられる品種で、火傷に効果があります。

食べることもできますが、苦味がかなり強めです。

便秘改善の効果がありますが、体質によっては胃炎や子宮の収縮などの副作用が出ることがあります。

妊娠中の食用は避けた方が良いでしょう。11〜3月頃になると赤やオレンジ色の花を咲かせます。

小さな百合のような形の花がたくさん咲き、ダイナミックさが感じられます。

 

渋めの色合いが素敵な『千代田錦』

「普通のアロエは飽きた!」という方におすすめなのが、渋くてクールな『千代田錦』です。

普通のアロエよりも葉の色が濃く、白い模様とのコントラストがとても美しいのが特徴です。

『タイガーアロエ』という別名もあります。花はピンクやオレンジ色で、すらっと長く伸びた花軸は個性的です。

薬効はありませんが、観賞用として人気の高い品種です。

 

■葉が特徴的な種類が多い『ハオルシア属』

ハオルシアの魅力は、なんといっても葉です。

硬い葉の品種はアロエのようなツンツンとした葉を持ち、やわらかい葉の品種は光にかざすと光が透き通る窓を持ったものがあります。

他にも一見植物に見えない不思議な形の品種や、オークションで数万〜数百万円もの価値がつくレアな柄のものもあり、一部で盗難被害が出るなど非常に注目を集めています。

高価なイメージの強いハオルシアですが、1000円未満で買える品種もあるのでまずは気軽に楽しんでみてください。

置き場所について

葉焼けしやすいので、基本的に風通しとやわらかい日光が当たる場所で育てます。

ハオルシアは乾燥した地域が雨に当たると弱ってしまうので、室内で育てましょう。

直射日光にも弱いので、レースのカーテン越しに日光を当てて育てると安心です。

春から夏は雨と直射日光を避け、半日陰で育てます。

秋は日光に当てて育て、冬は窓から離して冷気から守ってあげてください。

明るめの玄関やテーブルの上など、さり気なく目立つ場所に置くのもおすすめです。

水やりとケアの方法

ハオルシアは春と秋に生長し、夏と冬は生長が止まります。

乾燥した土地で育つ多肉植物なので、1年を通して乾燥気味に育てましょう。

春・秋は土が半分くらい乾いたら水やりをします。夏と冬はさらに水やりを控えて乾燥気味にします。

葉がしおれた場合は水不足です。もし分かりにくければ、土に割り箸を挿してみてください。

抜いても湿っていなければ、水やりをして良い頃合いです。

ハオルシアは肥料をあまり必要とせず、あげすぎると枯れてしまいます。

生育期の春と秋に、薄めた液体肥料を2週間に1回施すくらいで大丈夫です。

ハオルシアを育てるときは、軟腐病に注意しましょう。高温多湿になるとかかりやすくなります。

害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ネジラミそしてキノコバエが発生することがあります。

花にはアブラムシ、カイガラムシが根にはネジラミが付きます。

キノコバエは過湿気味の土に発生しやすく、根や茎を食べてしまいます。早期発見し、駆除しましょう。

ハオルシアは株分け、葉挿し、種まきで増やすことができます。

株分けは子株を切り離し、細い根はある程度取り除いて、太い根を残します。

植え付けてすぐには水をやらず、3日経ってから水やりをします。葉挿しは土に近い部分の葉を使うと成功率が上がります。

乾燥させた葉を培養土に挿し、根がはるまで水やりをしないでおきます。

種まきで増やす場合は、1週間前に冷蔵庫で冷やすのがコツです。

綺麗で初心者でも育てやすい『ハオルシア・オブツーサ』や大きくなっても15cmくらいで育てやすい『十二の巻き』、

人の手でカットしたような葉が特徴の『万象』など、品種によって見た目は全く違いますが、水やりの世話が楽という点は共通しています。

 

透明な窓と呼ばれる葉を持つ『ハオルシア・オブツーサ』

やわらかい葉のハオルシアの代表格と言えるのが『ハオルシア・オブツーサ』です。

先端の丸みを帯びた窓と呼ばれる部分は半透明になっていて、光に当てるととても幻想的な雰囲気が出ます。

和名は『雫石』。美しいだけではなく、丈夫で初心者でも育てやすい上に適した環境で育てれば、どんどん子株を付けて育ちます。

もし迷ったら、こちらを育ててみてはいかがでしょうか。

 

縞模様の尖った葉が特徴『十二の巻き』

白い縞模様を持つ硬い葉がツンツンと伸びた様子がクールな『十二の巻き』は、自宅のインテリアだけでなくオフィスにも最適な多肉植物です。

直射日光が苦手なので半日陰か、明るい室内で育てましょう。

乾燥にとても強く、ゆっくりと育つのであまりお世話が必要ありません。

育っても15cmくらいなので、置き場所にも困りません。気軽に多肉植物を楽しむなら、おすすめの品種です。

 

■脱皮をする石のような形の『メセン類』

さて、今までご紹介してきた多肉植物と一線を画すと言ってもいいくらい、個性的なのがメセン類という種類です。

見た瞬間は「何これ?」と思うかもしれません。しかし、世界中に根強い愛好家が多いことでも知られている人気種なのです。

大小の丸い石みたいな形をした葉がたくさん生えるもの、真っ白い小石のような葉が生えたものなど、植物とは思えない不思議な形をしている品種が多いのがメセン類の特徴です。

男性的と言われる『仙人掌(サボテン)』に対し、こちらはすべすべとした手触りと、様々な模様を持つことから女性的という意味で『女仙(メセン)』と呼ばれています。

また、リトープスと呼ばれることもあります。

見た目も面白いのですが、脱皮をするという点にも注目したい品種です。

置き場所について

メセンは乾燥地帯が原産の多肉植物なので乾燥には強く、過湿を嫌います。風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。

6〜9月は休眠するので、梅雨明けからは風通しの良い日陰に移します。

霜に当たっても大丈夫ですが、真冬は室内に移した方が良いでしょう。生育温度は8〜25℃で、生育期の冬は室温が35℃になっても育ちます。

水やりとケアの方法

水やりは1年を通して乾燥気味にし、過湿にならないように気を付けてください。

特に6〜9月の休眠期の水やりは必要ありません。日陰で乾燥させて管理します。

水を与える場合は霧吹きで、少し土を湿らせるくらいに留めてください。

秋から少しずつ水を与え、生育期の冬は土の表面が乾いてから水をたっぷりと与えます。

2月頃から春にかけて、葉の中央が割れて新芽が出てきます。

これを脱皮といいます。この時期の水やりも控えた方が良いでしょう。

2〜4月に水を与えすぎてしまうと、新芽も脱皮する2重脱皮になり、株が小さくなってしまう恐れがあります。

肥料は基本的に必要ありません。植え付けや植え替えのときに、元肥として緩効性肥料を少量施す程度で大丈夫です。

害虫はナメクジ、ネジラミに注意しましょう。ナメクジは湿気を好み、梅雨の時期になると発生しやすくなります。

夜間に出てきて花に付きます。鉢底に潜んでいることもあるので、見つけたら捕殺してください。

殺虫剤も効きますが、ビールに殺虫剤を混ぜて誘引するという方法もあります。

ネジラミは白い粉に覆われていて、乾燥した土の中に発生します。

乾燥気味に育てることの多い、サボテンや多肉植物に付きやすい害虫です。もし見つけたら、根を洗ってよく乾燥させてください。

土は清潔なものに入れ替えましょう。過湿になると、カビによる病気にもかかりやすくなります。

乾燥しすぎ、湿りすぎには注意してください。また、花がらを放置すると、病気などの原因になります。早めに摘んでおきましょう。

メセンは種まきと株分けで増やせます。種まきは9〜10月頃が適しています。まず花後に茶色くなって乾いた実を採取しましょう。

お茶パックなど目の細かい袋に入れて、水中で揉んで種を出します。そして風通しの良い日陰に吊るし、乾燥させてください。

その後は苗箱か鉢に重ならないようにまきます。

鉢の底から水を吸わせて土全体が少し湿るくらいの状態を保ち、2週間ほど経ったら水位を下げていきます。

発芽後は、少しずつ乾燥に慣らして霧吹きで水をやり、1年育てたら鉢上げをしましょう。

種まきで増やすときは通気性に優れ、水はけの良い土を使うのがコツです。

株分けは10〜12月頃が適しています。根を残して株を切り分けた後、日陰で1週間乾かして鉢に植え付けます。

植え付けた直後は直射日光を避けて育てましょう。

メセン類の品種は豊富で窓と呼ばれる葉の頭頂部に模様を持つ『紫勲玉』や、切り立った白い葉の『魔玉』、丸い形が不思議で可愛い『コノフィツム』など、とてもユニークなものが多いです。

中には少し育成難易度が高いものもあるので、事前に調べてから購入してくださいね。

 

色が豊富!『 紫勲玉』

紫勲玉』はメセン類の中でも、長く親しまれている品種です。

中央がぱっくりと割れた対の葉の形は、石に擬態していると言われています。葉の頭頂部には窓があり、そこに模様があります。

この品種は色が豊富で、緑や黄といった色を楽しめるのも特徴です。

他のメセン類と寄せ植えするとカラフルになって、他の植物にはない独特の雰囲気が楽しめますよ。

 

緑色で丸みのある『コノフィツム』

コノフィツム』はメセン類を代表する品種です。玉のような丸い葉が集まっている様は、面白くも可愛らしいです。

種類はとても多く、葉の形状によって分類されています。

足袋の形に似た『足袋型』、葉が丸い『丸型』、馬の鞍のような『鞍型』などが代表的な形状です。

丸型ひとつをとってもハート型や卵型など、かなり細かく分類されています。

ハート型は女性に人気なので、贈り物としても喜ばれそうですね。

花の色も赤やピンク、紫、黄、オレンジ、白と豊富で複色のものもあります。

とても可愛い花を咲かせますよ。夜に花を咲かせる品種もあるので、チェックしてみてください。

 

角張った個性的な形状を持つ『魔玉』

人工物にも見えるカクカクとした形の『魔玉』は、艶消しの葉を持つ多肉植物です。

石と見分けがつかないくらい、自然に石に溶け込んでしまう植物らしくない見た目が、この品種の特徴です。

育って増えると幾何学的な雰囲気がいっそう増しますが、株の中央から咲く花は大きくて可愛らしいです。

海外では『ラピダリア・マーガレッタ』という名前で流通しています。

ネットでもお手頃な価格で購入できるので、もし興味を持たれたら『魔玉』の不思議な魅力を堪能してみてください。

 

■多肉植物は、形が個性的!

さて、特徴の異なる多肉植物をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

形や色、模様がとにかく個性的で、育てるごとに新たな魅力を発見できるのが多肉植物です。

花がとても可愛いというギャップも、女性人気が高い理由だと言えるでしょう。

多肉植物は寄せ植えするとそれぞれの個性が際立つのも、育てる上で楽しみな点です。

乾燥に強いため、ガラスの器の中で植物を育てるテラリウムや、アレンジリースに取り入れたり、壁掛けにしたりと様々な楽しみ方ができます。

旅行で数日間家を空けても大丈夫なくらいあまりお世話が必要ないので、働きながらでも育てやすいというお手軽さも、多肉植物をおすすめする理由です。

今回ご紹介した以外にも、たくさんの品種があるのでチェックしてみてください。きっとあなたの好奇心を刺激する多肉植物が見つかります。

 

※トップ画像はPhoto by dragonflyさん@GreenSnap

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お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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