ムスカリの画像

ムスカリの育て方

  • キジカクシ科
  • ムスカリ属

ムスカリの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Muscari spp.

別名

グレープヒヤシンス

原産地

地中海沿岸、西アジア

ムスカリの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
8
9
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肥料

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開花

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ムスカリの育て方の画像

ムスカリの育て方

青紫色で彩りのよいムスカリは、控えめな存在感ながらも丈夫で、ガーデンカバーとして花壇に彩りを添えます。

また、育てやすいことから初めて球根栽培にチャレンジする人にもおすすめの植物です。

今回はそんなムスカリの育て方を見ていきます。

ムスカリの基礎情報

ムスカリの日当たり

ムスカリは比較的、お日さまを好む植物です。

できるだけ直射日光の当たる場所で管理してあげます。

午前中の数時間だけでも、日光が当たれば成長していきますので、多少の半日向で育てても大丈夫です。

ですが、あまり陽の当たらない場所で育てると、

間延びしてひょろっと細長く、弱々しく成長したり、花つきがあまりよろしくなくなります。

 

ムスカリの置き場所

温暖で夏に乾燥する地中海沿岸、西南アジアが原産地であるムスカリ。

日光を好む植物のため、陽当たりのよく、風通しの良い場所であればぐんぐんと成長します。

夏の暑さ、冬の寒さのどちらにも強いため、冬越し、夏越しの対策をせず植えっぱなしであっても成長します。

球根を掘り上げる場合には、6〜7月になったら球根を掘り上げ、風通しのよく、涼しい日陰で保管します。

そうすることで球根が栄養を貯えて、来年また花を咲かせます。

また、半日向の場所であっても、午前中にいくらか陽当たりすれば育つことができます。

 

ムスカリの水やり

ムスカリは地中海沿岸が原産なこともあって、乾燥に強いことが特徴です。

水やりの方法は庭植えと鉢植えで変わってきます。

庭植えで育てている場合は、基本的に水やりをする必要がありません。

降雨だけでもすくすくと育っていきます。

ただし、気をつけなければいけないのは、梅雨の時期など降雨が続いた時期です。

乾燥にこそ強いですが、水はけが悪くなり、潤ったままの状態が続くのはムスカリにとってはあまり好ましい状態ではありません。

水はけが悪くなったら、花壇の土を入れ替えるなど、水が貯まらないように手入れをしてあげます。

一方で鉢で育てる場合は、土が乾いてきたと感じたら、たっぷりと水をあげるぐらいで大丈夫です。

蕾が出てから開花の時期に差し掛かる3月から5月にかけてだけ、水切れした状態がないように注意しましょう。

夏の水やりのポイントですが、ムスカリは夏に休眠状態に差し掛かります。

この時期になると葉っぱがだんだんと枯れていきます。

そのような状態になれば、水やりをする必要はありません。

土が多湿の状態が続いてしまいますと、そこから病気が発生する元となりますので、注意が必要です。

 

 

鉢植えの場合は、冬場も乾燥したと感じてきたら与えてあげるぐらいの頻度で大丈夫です。

地植えで育てている場合は先ほども触れたように、降雨だけでもすくすくと成長します。

 

 

ムスカリの肥料・追肥

水栽培でも育てることができるほど、球根に栄養を貯えているのがムスカリの特徴です。

ですので、肥料を与えなくても花を咲かせますが、生育を促進するために肥料を施すこともできます。

地植えで育てる場合、球根を植え付けた後で、土の上から化成肥料をぱらぱらと撒きます。

開花後にも、緩行性のある肥料を与えることで、球根が太くなり、翌年の実を結ぶ花の数が増えます。

鉢植えの場合、置き肥として化成肥料を与えてあげます。

追肥をする場合、花後から葉っぱが緑色をしている間に、液体肥料を水やりの代わりに与えます。

月に2回程度を目安で大丈夫です。

夏の休眠時期に肥料を与えてしまうと、球根が傷んでしまうので避けましょう。

 

 

ムスカリの用土

ムスカリは水はけのよい土を好みます。

市販で売られている培養土を用いても大丈夫ですが、酸性の土を苦手として好みません。

特に、地植えをする場合には日本の土は酸性雨が降る影響もあって、

どちらかといえば酸性気味になっていますので注意が必要です。

酸性を緩和するためには、苦土石灰と呼ばれる石灰とマグネシウムの混合物を土に入れて、混ぜ込みます。

土1Kgあたりにつき1.5g程度の散布量で大丈夫です。

ただし、苦土石灰を撒いてから馴染むまでには時間がかかるため、植えるのは撒いてから1週間程度経ってからになります。

鉢植えで育てる場合、

自分で配合する場合には小粒の赤玉土を7、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせたものをを使う方法もあります。

 

 

ムスカリの植え替え・植え付け・種蒔

植え替え、植え付けをする場合は9月から11月頃の間に行います。

植えっぱなしにしておくと、土の中でどんどんと球根が増えていきますので、

次第に窮屈になってしまい、花つきがどんどん悪くなります。

2年に1度を目安として、植え替えてあげましょう。

植え付けをする場合に、あまり早くに植えてしまうと、だらしなく伸びた葉っぱになってしまいます。

できるだけ遅く植えてあげることがポイントです。

低温の状態だとあまり葉っぱが伸びないためです。

ただし、植える時期をあまり遅らせすぎると、球根の成長があまりよくないので、注意が必要です。

植え付けのポイントですが、5合鉢ぐらいの大きさで7球、地植えの場合には5〜15cmぐらいの間隔をあけて植え付けます。

土は5cmほど、覆いかぶさる程度かけてあげます。

植えっぱなしにする場合には、球根が増えるため、やや広めに間隔を取って植え付けます。

種まきをする場合には、採種した後で撒くことになるので、時期としては11月が目安です。

種を植えてから花が咲くまでには、3年ほどかかります。

ただし、冬の霜に当たってしまうと枯れてしまうので、冬場は比較的暖かい戸外か、もしくは室内で管理します。

 

ムスカリの増やし方

ムスカリは自然分球する品種です。親球根の周りに小さな球根ができ、そこからどんどん増えていきます。

6月から7月の時期に球根を掘り上げて回収し、秋までそのまま保管します。

植え付ける時期になったら、小さな球根を引き剥がして、別々に植えてあげることで増やしてあげることができます。

植えっぱなしの場合、どんどんと増えてきます。

 

ムスカリの病気・害虫

3月から4月のまだ比較的寒い時期に花を咲かせるムスカリには、害虫はほとんど見られません。

害虫が付くとすれば

アザミウマ、エカキムシ、アブラムシ、ハダニ、ネキリムシ、ナメクジ、ヤトウムシ、コナジラミ、カタツムリといった種類が挙げられます。

季節の変わり目に、浸透性のある殺虫剤を撒いてあげることで、これらの害虫を予防することが期待できます。

かかりやすい病気ですが、水はけの悪い状態で育てると、白絹病と呼ばれる白い糸状のカビが発生します。

一度感染してしまうと、治療できず元には戻せないです。

罹患したら株を抜き取ってしまい、焼却処分します。

また、白絹病にかかった土から、他の植物へと感染してしまうので、日光で消毒する必要があります。

高温で、なおかつ湿度の高い6月から8月にかけて発生しやすくなりますので、

この時期は水やりを控えて乾燥気味に管理したり、風通しの良い場所に移す必要があります。

また、石灰分を与えておくことで予防の効果が期待できます。

 

 

ムスカリの薬用や用途

頑丈で増えやすいことから、ムスカリはグランドガードとして花壇の余ったスペースや、

開花時期の異なる植物と混植として利用できます。

花が控えめながら綺麗であることから、寄せ植えの際にはチューリップなどの主役を引き立たせます。

 

 

ムスカリの管理温度

原産地が西南アジア・地中海沿岸であるムスカリは、夏の暑さに強いのはもちろんですが、

耐寒性に強く、寒冷なヨーロッパ地方でも咲き誇ります。

植えっぱなしでもすくすくと育つため、手間がかからず注視する必要がないのが特徴ともいえます。

低温の状態だとあまり葉っぱが伸びないという性質があるため、

この性質を活かして植える時期を遅らせ、葉っぱがあまり伸びない状態にする方法もあります。

 

 

ムスカリの種類・品種

地中海の沿岸地方を中心に自生をしていたムスカリですが、現在ではアメリカ、北ヨーロッパといった場所にも帰化しています。

ユリ目・ユリ科・ムスカリ属に属していて、現在では50種類程度確認されています。

主な品種を紹介していきます。

一般的にムスカリとして普及している種類は「ムスカリ・アルメニアカム」と呼ばれる種類で、青紫色の花が咲くことが特徴です。

南東ヨーロッパおよびヨーロッパ中部に分布している「ムスカリ・ボトリオイデス」は小柄な品種で、

丸っこい花をいくつもつけるのが特徴です。

細長く、黄色い花をつけるのは「ゴールデンフレグランス」と呼ばれる品種で、球根がとても大きいことで知られています。

マウントフット」という品種は、青くブドウ状に身をつけた花と、

雪がかかったように頂部が白色の2種類のコントラストが鮮やかです。

ハネムスカリという和名を持った、「ムスカリ・コモサス」は花が長く縮れており、その姿が羽毛のように見えます。

このように、品種によって様々な見た目、特徴がありますので、それぞれ育て分けてみるのもよいでしょう。

 

 

ムスカリの収穫

ムスカリはそのまま植えっぱなしで育てると、秋の早くから成長して開花の時期を迎える頃には、

葉っぱが伸びて見た目がよろしくないです。

6月頃に球根を掘り上げて管理し、秋になってまた植え付けることで、

見栄えの良いムスカリを育てることができます。

早春の時期に差し掛かったときに、短くなるように刈り込んでおくのも1つの方法です。

 

 

ムスカリの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

一般的にムスカリと呼ばれている、「ムスカリ・アルメニアカム」の花の形態について紹介します。

丸い釣り鐘型の小さな花が、まるでブドウの房のように群がって咲きます。

色は青紫色で、開花時期は3月〜4月の間です。

 

ムスカリのトリビア

ムスカリの花言葉

ムスカリの花言葉には、「明るい未来」・「寛大な心」・「通じ合う心」という希望を抱かせるものがある一方で、

「失意」・「絶望」といった暗いイメージのものもあります。

これは、ヨーロッパでは青色が象徴するのは気分が沈むことと、

ブルーブラッドと呼ばれる貴族の血統だという2種類の意味を持つためとされています。

また、ムスカリには「グレープヒヤシンス」という英名があります。

ギリシャ神話において、紫色のヒヤシンスは、ヒュアキントスという青年が亡くなり、

流れ出た血から咲いた植物であるため、紫色は悲しみを表す象徴でもあるようです。

 

ムスカリの由来伝承

ムスカリはギリシャ語でじゃ香を意味する、「moschos」(ムスク)が語源であるとされています。

ムスカリの原種は芳醇な香りを持っていたことから、この名前が来ているそうです。

また、花がブドウのようにたわわに実っていることから、

「グレープヒヤシンス」、「ブドウヒヤシンス」という名前で呼ばれることもあります。

日本では紫色の花をつけることから「ルリムスカリ」という別名もあります。

 

 

まとめ

手間があまりかからず、植えっぱなしで生育されることもあるムスカリは、

丈夫なことからグランドカバーとして、また控えめで美しい花を身につけることから寄せ植えとして、幅広い用途で活躍します。

あまり世話いらずで育てやすいため、この記事を参考にして是非育ててみてください。

 

 

※トップ画像はPhoto by *kaori*さん@GreenSnap

FLORA

FLORA

1985年生まれ。 お花もグリーンも生活の一部。 休日はもっぱらグリーンのあるカフェ巡り。

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