ヤブランの画像

ヤブランの育て方

  • キジカクシ科
  • ヤブラン属

ヤブランの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Liriope muscari

別名

リリオペ

原産地

日本、中国

ヤブランの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
8
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肥料

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開花

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ヤブランの育て方の画像

ヤブランの育て方

ヤブランの持つ、すらっと硬く伸びた葉っぱは和の雰囲気を漂わせ、見ている人に落ち着いた印象を与えます。

ほぼ一年中、同じ草姿を保ち丈夫であることからグランドカバーや造園などに活用されてきました。

今回はそんなヤブランの育て方を見ていきます。

ヤブランの基礎情報

ヤブランの日当たり

木陰の傾斜地に自生していることが多いヤブランですが、耐陰性があり、幅広い環境に適応できるのが特徴です。

日の当たる場所でも、明るい日陰のような場所でも育てることができます。

ただし、日陰では葉っぱがまばらで、徒長気味な成長になってしまい、実をつける花も少なくなります。

花をしっかりと咲かせたい場合には、開花時期である秋頃に、半日ほどお日さまに当てることがおすすめです。

ただし、直射日光にはあまり強くなく、強い日差しにさらされてしまうと葉焼けを起こしてしまいますので、

半日向で管理するなどの注意が必要です。

特に、斑模様の入ったヤブランは、通常の緑葉をしたヤブランよりも葉焼けしやすい特徴があります。

 

ヤブランの置き場所

直射日光にさらされない場所であれば、幅広い環境に適応できます。

そのため、木の根元や戸外の日陰といった葉焼けを防げる場所や、半日向で管理してあげるのがおすすめです。

耐寒性は比較的強めで、関東以西の場所で育てる場合には、冬越しの対策を施す必要はありません。

それ以外の場所では、霜にさらされて枯れてしまう恐れがあるため、

鉢植えの場合には、軒下や屋内といった霜を避けられる場所に移してあげましょう。

 

ヤブランの水やり

ヤブランは乾燥に強いという特徴があります。

庭植えの場合、根付くまでの間は土が乾いてきたら水やりをする必要がありますが、

根付いた後は水やりをしなくても、生育期を除けば降雨だけでしっかりと育ちます。

生育期に水が切れてしまうと、株が弱ってしまうため、水切れしないように心がけます。

鉢植えの場合には、春の新しい芽が出始める頃には乾燥させないように水を与えてあげることで、

美しい花が結びます。

それ以外の時期には、土が乾いてきたと感じたら水をたっぷりと与えます。

 

鉢植えの場合には冬も地面が乾いてきたと感じたら水をたっぷりと与えます。

ヤブランは多肉質の根を持ち、乾燥に強いですが、どちらかといえばやや湿った状態を好みます。

地植えの場合には基本的に水やりをする必要はありません。

 

ヤブランの肥料・追肥

地植えをする場合には、とくに肥料を与える必要はありませんが、堆肥などを混ぜておくことで成長の手助けになります。

鉢植えで育てる場合には、緩行性の肥料を春と秋に置き肥してあげます。

あるいは定期的に液体肥料を与えて、肥料切れが起きないように心がけます。

有機肥料などを土に混ぜて植え付けや植え替えをしたのでしたら、追加で肥料を与える必要はないです。

 

 

ヤブランの用土

ヤブランは、水はけさえ良ければ特に土を選ばなくても育ちますが、

比較的に有機質に富み、肥沃な用度を好みます。

市販されている草花用培養土、

もしくは自分で配合する場合には赤玉土を7、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせたものを使います。

土植えで育てる場合には、耕した庭土に腐葉土を2〜3の割合で混ぜ合わせることで、ヤブランの生育が良くなります。

 

 

ヤブランの植え替え・植え付け・種蒔

植え付けに適した時期ですが、真夏と真冬の時期を避ければ、ほぼ1年行うことができます。

理想的な時期は3月から6月にかけて、9月から10月にかけての生育期が根付きやすくなります。

市販に売られている苗を、育てたい場所に植え付けます。

この時、元肥となる堆肥や、水はけの悪い場所では腐葉土を多めに入れることで育ちやすくなります。

鉢植えの場合には、7号以上の深さのある鉢が適しています。

地植えの場合は、株と株の間隔は15cmから20cm程度空けておきます。

グランドカバーとして育てる場合、20cm程度の間隔を空けておきます。

植え替えの時期も、生育期で根付きやすい3月から6月、もしくは9月から10月に行うのがおすすめです。

鉢植えで育てている場合には、根が回りやすく、窮屈となってしまいます。

また、用土も古くなってきますので、1〜2年に1回を目安に植え替えをしてあげてください。

土植えの場合でも、株の増え具合、生育の様子を見守りながら植え替えをしてあげましょう。

おおよそ3〜4年に1度程度が目安となります。

株分けをする場合には、植え替えと一緒に行います。

種まきで育てる場合には、秋になったら黒くてよく熟れた実を採種しておきます。

そこから翌年の春に、実の中に入っている白い種を取り出して、赤玉土などで作った育苗床に撒いてあげます。

2枚ずつ本葉を芽吹かせます。

 

ヤブランの増やし方

ヤブランの増やし方ですが、株分けをすることで比較的簡単にヤブランは増やすことができます。

植え替えのときに一緒に株分けをしてあげましょう。

方法としては、1つの株が3から5芽ずつぐらいの大きさで、手で割きます。

2芽から3芽ずつ分けても育たない訳ではありませんが、

生育が衰えて、芽が出なくなったり枯れてしまったり、そのまま株自体にダメージが及び、だめになってしまうことがあります。

根はあまり切れないように心がけてください。

走出枝が伸びるヒメヤブラン・コヤブランは走出枝を切ってあげて、植え付けをすることで増やすことができます。

 

ヤブランの病気・害虫

病害虫に強いのもヤブランの特徴ですが、気をつけなれけばいけない害虫、病気があります。

まずは、ナメクジです。柔らかい新芽や蕾が出てき始めた時に発生して、食べられてしまいます。

こまめに確認して退治しましょう。

また、ハモグリバエは発生すると、葉っぱに1mmから2mmほどの白い筋が残り、

駆除しないとそのまま葉っぱを元から切り取ってしまいます。

ハモグリバエは黄色のものに引き寄せられる習性があるため、

黄色い粘着テープを仕掛けたり、白い筋の先端にハモグリバエがいるので、潰してしまいましょう。

病気については炭疽病にかかる可能性があります。

炭疽病にかかると、葉っぱの表面に赤褐色で楕円形の半模様が出てきます。

カビが原因で、水はけの悪い環境で発生して、そこから泥が跳ね返ったり、肥料の窒素が多くなると炭疽病が助長されます。

感染した葉っぱは全て取り除いたり、水和剤を撒くことで拡大を防ぎましょう。

 

 

ヤブランの薬用や用途

古い芽を取り除くことであまり広がらないこと、悪条件の環境でも順応して生息できることなどから、

ガーデンレイアウトを維持したり、グリーンカバーとして用いられます。

薬用としては滋養強壮・せき止め・催乳の効果が期待でき、漢方薬に配合されています。

 

 

ヤブランの利用部分

初冬の時期に根の肥大した部分だけを取ってしまい、水洗いして天日干しにて、よく乾燥させます。

 

 

ヤブランの管理温度

耐暑性、耐寒性はそれなりにあり、少々の悪条件で管理しても大丈夫です。

ですが、夏の厳しい直射日光にはあまり強いとは言えません。

葉焼けを起こしてしまう原因にもなりますので、

木の根元に植えたり、鉢植えの場合は夏の間は半日向に置いて、直射日光を避けてあげます。

また冬についてですが、関東以西の場所で地植えで育てる場合には、冬越しの対策を施さなくても大丈夫ですが、

それ以外の場所や鉢植えの場合には霜が発生して、せっかくの苗がだめになってしまうことがあります。

霜の当たらないように軒下などに移してあげる他、冬越しの対策をしてあげましょう。

 

 

ヤブランの種類・品種

キジカクシ科のヤブラン属に属している植物は5種類あり、日本では、ヤブラン・コヤブラン・ヒメヤブランの3種類が自生しています。

そこから班入り模様のものや、花色の異なるものなど園芸品種を含めると、20以上の存在が確認できます。

ここでは代表的な種類や品種を紹介していきます。

ヤブランの中で最もポピュラーなものは、黄色や白色の明るい縦縞の入った、斑模様のものです。

これは園芸種で、別名フイリヤブランとも呼ばれます。

淡い紫色の花をつけるのはライラック・ビューティーと呼ばれる品種で、

花穂が従来のものより大きく、より観賞用としての価値が高い品種です。

ピー・ディー・インゴッドと呼ばれる品種は、明るい黄金のような葉っぱが特徴的な品種です。

ヤブランは常緑のため通年を通して綺麗な葉っぱを楽しむことができます。

コヤブランは、通常のヤブランに比べて葉っぱの幅が4から7mmほどとやや細長く、花もあまり密にならないのが特徴です。

ヒメヤブランはコヤブランよりも更に小型の種類です。

葉の幅は2から3mmとより細く、花は密になっているというよりは1つ1つ独立している印象です。

 

ヤブランの収穫

冬を越して、春になると新しい葉っぱが生えてきます。

前年の葉っぱは傷んでおり、そのまま残しておくと、そこから新芽が生えて育ちますが、

混在してしまい見栄えがよろしくありません。

なので、春先の新芽が出てくる前の時期に、株元からばっさりと古い部分を刈り取ってしまいます。

 

 

ヤブランの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

より流通している班入りのヤブランのものについて紹介します。

紫色の花が先から密になり、びっしりと身につけています。

1つ1つは小さめで、大きさは直径7mmほどです。開花時期は8月から10月です。

 

ヤブランのトリビア

ヤブランの花言葉

ヤブランの花言葉には、「隠された心」、「謙虚」、「忍耐」というものがあります。

これらの花言葉は、木の下や草陰といった薄暗い場所で隠れるようにひっそりと群生して、

長い葉っぱに隠れるように花を結んだヤブランの生態系に、それぞれ由来しています。

 

ヤブランの由来伝承

ヤブランはキジカクシ科のヤブラン属に属している植物で、名前にランがついていますが、ラン科の植物とは関係ありません。

細長く、その先に花が身についている様子が中国語の「欄」(細長く連なっている)に通じているという説があります。

また、藪の中といった日の差さない場所に生えていることからこの名前がつきました。

また同じキジカクシ科の植物、ムスカリに似ているため、「サマームスカリ」という別名もあります。

少しヤブランの由来伝承からはずれますが、ヤブラン属は別名リリオペ属という名称があります。

このリリオペという名前はギリシャ神話に登場する、泉のニンフの名前にちなんだものです。

 

 

まとめ

和風庭園のお供として親しまれてきたヤブランについて紹介してきました。

悪条件でも順応できるたくましい植物です。また、あまり手間のかからないことなども人気の要因ですね。

この記事を参考にして、ヤブランを是非育ててみてください。

 

 

※トップ画像はPhoto by kawokawoさん@GreenSnap

FLORA

FLORA

1985年生まれ。 お花もグリーンも生活の一部。 休日はもっぱらグリーンのあるカフェ巡り。

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