ヒメイワダレソウの画像

ヒメイワダレソウの育て方

  • クマツヅラ科
  • フィラ属

ヒメイワダレソウの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Phyla canescens

別名

リッピア,リピアカネスケンス

原産地

南米

ヒメイワダレソウの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
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7
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9
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肥料

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開花

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ヒメイワダレソウの育て方の画像

ヒメイワダレソウの育て方

ヒメイワダレソウは主にグリーンカバーとして育てることが多い植物で、雑草を駆逐する効果があります。

ただし、ヒメイワダレソウ自身も繁殖力が強いので注意が必要です。

今回はそんなヒメイワダレソウの育て方と注意点を見ていくことにしましょう。

ヒメイワダレソウの基礎情報

ヒメイワダレソウの日当たり

日当たりのいい場所を好みますが、太陽が当ていないと枯れるということもありません。

涼しい日陰でもグリーンカバーとして、繁殖します

ですが、日陰と日なたでは花つきや全体のボリュームに差が出ますので、やはり日光のよく当たる場所がオススメです。

 

ヒメイワダレソウの置き場所

ヒメイワダレソウは極端に寒い場所や暑い場所でなければどんな環境下でも育ち繁殖します

ただ、日陰や湿地帯だと枯れないまでも、どうしても花つきが悪くなったり茎が細く育つことがあるので、やはり日光のよく当たる場所がよいと言えます。

 

ヒメイワダレソウの水やり

庭にグリーンカバーとして育てる場合は、日照り続きなどで土が乾いていない限りは、年間を通して水やりは必要ありません

降雨で十分に育ちます。植木鉢で育てる場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

夏は土の乾燥が早いので、1日に2回水を与える必要があります。

ヒメイワダレソウは寒さに弱く、冬にはすべて枯れてしまう植物ですので、水やりの必要はありません。

 

ヒメイワダレソウの肥料・追肥

植木鉢で育てる場合は、2ヶ月に1度、ゆっくり効くタイプの肥料をまいておきましょう。

また月に1、2度のペースで前述の肥料とは別に、液体肥料を流し込みます。

 

ヒメイワダレソウの用土

ヒメイワダレソウは土質を選びません。

一般の園芸用の培養土で十分に育ちます。

 

ヒメイワダレソウの植え替え・植え付け・種蒔

ヒメイワダレソウは、真冬を除けばどの時期に植えつけても構いません。

ただし、場所は他の植物のないところでないと、既に育てていた植物を駆逐してしまう可能性があるので、砂地を雑草の生えないようにしたいときなどに栽培するのがオススメです。

まずは土に、ビニールポットの苗か、株分けしたものを植えます。根が土に馴染むまでは乾燥に注意しましょう。

様子を見て、土が乾くようであればたっぷりと水をあげておきましょう。

ヒメイワダレソウは繁殖力が強いので、植木鉢などで育てている場合は、すぐに根が絡んで根詰まりを起こしてしまいます。

これでは栄養が満足に行き渡らず、育ちが悪くなる原因となってしまいます。

剪定をしたり、追肥をすることで今までの状態を維持することはできますが、1年から2年置きにヒメイワダレソウをの根をほぐして株分けをしてから植え直すと、繁殖がより旺盛になり花つきもよくなります。

庭や花壇で育てるときは、適度に間引きをしていれば根詰まりを起こすことはありませんので、根詰まりを解消するためを株分けは必要ありません。

 

ヒメイワダレソウの増やし方

ヒメイワダレソウは、花は咲かせますが種子を作らない植物です。株分けと挿し芽で増やします。

両方とも、真冬以外だと一年を通して増やすことができます。

ヒメイワダレソウは繁殖力が非常に強いので、これ以上の増殖が必要かどうか、よく見極めてから増やすようにしましょう。

他にもきれいな花や植物が植わっている場合は、それすらも駆逐してしまう可能性があります。

 

ヒメイワダレソウの病気・害虫

ヒメイワダレソウは病気に強く、天敵となる病気はあまりありません

また、花にも実がつかないため、植物を食い荒らそうする獣や害虫がほとんど見られません。

またグリーンカバーにしていれば、植えつけをしたての頃は除草作業が必要になりますが、適度に緑が広がってくると他の雑草が生えないので、新たな害虫もあまり寄りついてきません。

ヒメイワダレソウは、病気や、獣、害虫からの食害には強い植物なので、農薬を使う必要もないんです。

安全で経済的なコストも抑えられる植物ですが、ただ寒さに弱いので、管理温度に注意しましょう。

 

ヒメイワダレソウの管理温度

ヒメイワダレソウは強い日差しや高温に強く、日光を浴びているとコンクリートの上でもその繁殖力を見せてくれます。

逆に日陰や湿地では、枯れることはありませんが、花が咲かなかったり全体的に細くてひょろひょろとした痩せた見栄えになることが多いです。

ヒメイワダレソウは暑さに強く寒さに弱いので、−5度の寒冷地では土の上の株は枯れ、土に埋まっている地下茎のみが冬を越します。

 

ヒメイワダレソウの種類・品種

ヒメイワダレソウは、種類が豊富で全世界におよそ220種類が分布していると言われています。

主に熱帯や亜熱帯などの温かい場所に自生しています。日本でも「クラピア」という、日本人の方が開発した国産の品種があります。

クラピアもまた繁殖力が強く、よくグランドカバーに用いられる芝生の10倍以上の速さで増殖し、あっという間に立派なグリーンカバーとなります 。

しかも根幹が植えた土地に強く根づくので、土砂崩れなどで土壌が流れ出るのを防ぐ効果があります。

また元々草丈がそんなに伸びない品種なので、芝生のように芝刈り機で剪定する必要もありません。

管理が簡単なのもクラピアの特徴です。そんなメリットから、最近では芝生の代替品として利用する運動場や施設も増えてきています。

クラピアは倒錯されることに強く、むしろ踏まれることで、根がより強く活発になるので多くの人が行き来する河川敷やグラウンドには持って来いの植物なのです。

このクラピアを開発した宇都宮大学の倉持仁志先生は、4種類のクラピアの品種を開発し、それぞれ国の特許を取得しています。

最初に特許を取得したのが、カンポエルバという品種のクラピアです。

カンポエルバは在来種との交配品種で、白い花を咲かせることが特徴です。

次に、「Sヒトシ1世」「Sヒトシ3世」「Sヒトシ2世」と、自分の名前を用いたクラピアを開発し、次々と世に送り出していきました。

なかでも、「Sヒトシ2世」は、紫色とピンク色の間のような花色をしているのが特徴の品種です。

ただ、クラピアは国に種苗登録がされている特別な品種のため、無断で育てたり、育てたものを配布する売るという行為は種苗法違反になってします。

なので、クラピアを育てる際は開発者の倉持先生の許可を得て育てるようにしましょう。

他にもヒメイワダレソウの仲間として、松ぼっくりのような形状の穂状花序を花弁の下につけたイワダレソウや、ヒメイワダレソウ・ロゼアが挙げられます。

イワダレソウは薄い赤紫色の花を咲かせるのが特徴です。

ヒメイワダレソウ・ロゼアは白い花を咲かせる通常のヒメイワダレソウと違って、ピンク色の花を咲かせることが特徴的なヒメイワダレソウです。

一般的なヒメイワダレソウ同様、花つきや繁殖力が旺盛で、踏まれても根が痛まない丈夫さから、こちらもグランドカバーに育てる植物として人気があります。

 

ヒメイワダレソウの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ヒメイワダレソウは全長5センチから15センチほどに生長し、地面を匍匐するように茎が伸びて広がっていきます。

根の長さは約40センチから60センチ程に生長し、土の奥深くまで潜っていきます。

細長くて葉が丸く、上の葉とかぶらないように互い違いに生えていて、葉の両面には産毛のような短い毛があるのが、ヒメイワダレソウの特徴です。

通常は白い小さな花をつけた株が集まって咲かせますが、なかにはヒメイワダレソウ・ロゼアのようにピンク色に色づいた花を咲かせることもあります。

 

ヒメイワダレソウのトリビア

ヒメイワダレソウの花言葉

ヒメイワダレソウの花言葉は「誠実」「絆」「私のことを思ってください」など、友情や恋愛に関係する花言葉を持っています。

「誠実」というのは、暑い夏の日にも白く小さな花を、頑張ってたくさん咲かせる真面目な様子から来ている花言葉です。

 

ヒメイワダレソウの由来伝承

ヒメイワダレソウは漢字で「姫岩垂草(ヒメイワダレソウ)」と書き、岩部に多く咲くイワダレソウのなかでも、花が小ぶりであったことから「姫岩垂草(ヒメイワダレソウ)」と呼ばれるようになりました。

日本では「リッピア」とも呼ばれていて、昭和の戦前に日本へ渡来してきた植物です。

昭和時代に流通していたのは外来種ばかりでしたが、その後時代は平成に移り変わり、日本のヒメイワダレソウの歴史に大きく影響を与える出来事が起こります。

栃木県にある宇都宮大学農学部の講師であった倉持仁志先生が、なんと10年もの歳月をかけて日本初の国産イワダレソウ「クラピア」の開発に成功したのです。

元々除草剤の研究をされていた倉持先生は、出張先の与那国島で与那国馬を追っていた際に、自分の足元に広がっている草原がイワダレソウだったことに気がつきます。

倉持先生はその草の質から除草剤の変わりになるかもしれないと思い、そのイワダレソウを持ち帰ったことをきっかけに、イワダレソウやヒメイワダレソウの研究に没頭します。

その幾多の研究を重ねて誕生したのが、クラピアなのです。

クラピアは数あるヒメイワダレソウのなかでも唯一、日本の農林水産省に種苗登録がなされた品種で、特許を取得しています。

倉持先生はとあるインタビューで、「雑草に対する見方が変わった」と述べられていました。

現在もヒメイワダレソウのなかで種苗登録されているのは、クラピアのみです。

クラピアは、国の特許を得た特別な植物であるため、無断で栽培したり、転売すると違法になることがあるので注意しましょう。

 

まとめ

今回は良質なグランドカバーとして人気なヒメイワダレソウの育て方についてご紹介しました。

ヒメイワダレソウは、育てる前に場所の見極めが重要な植物です。

他の植物の寄せ植えなどをしている場合は、繁殖力の強いヒメイワダレソウは、かえって害になりやすい植物です。

雑草防止という目的には向いていますが、寄せ植えのアクセントとして向かない植物なので、既に別の植物などを育てている場合は、ヒメイワダレソウは植えないようにしましょう。

ヒメイワダレソウの中でも、日本唯一の国産のヒメイワダレソウである「グラピア」は、繁殖速度も早く、根幹も強く根づくので土砂崩れなどに強いです。

そんなヒメイワダレソウ(グラピア)は現在、一般的なガーデニングのみならず、街や施設の緑として、様々な地方自治体やゼネコンなども植えつけや施工をするところが増えてきています。

ヒメイワダレソウはそれほど身近な植物になりつつあるのです。

もしかしたら、あなたの通っている道や家のすぐそばに、ヒメイワダレソウはあるかも知れませんよ。

 

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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