ナデシコの画像

ナデシコの育て方

  • ナデシコ科
  • ナデシコ属

ナデシコの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Dianthus hybridus

別名

原産地

園芸種

ナデシコの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

強い

耐暑性

普通

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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肥料

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収穫

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ナデシコの育て方の画像

ナデシコの育て方

ナデシコは秋の七草のひとつとして知られ、「なでしこジャパン」など日本では女性を例える花としても有名です。

万葉集などでも多く歌に詠まれてきたように、日本では古来から親しまれてきた花でもあります。

今回はそんなナデシコの育て方をご紹介します。

基礎情報

日当たり

日当たりを好むナデシコは、明るい場所に置いてあげることで強く育ってくれます。

日本でも河原や山野などでも数多く自生していますが、日当たりの良い場所に集まっていることが多い植物です。

年中を通して、半日以上は日が当たる明るい場所で育ててあげましょう。

ただし真夏の強すぎる日差しの下では枯れてしまうこともあるため、遮光するなど工夫をしてあげた方がいいでしょう。

 

置き場所

日当たりが良く、風通しの良い場所で蒸れないように管理してあげるといいでしょう。

ナデシコは高温多湿には弱く、少し乾燥気味の環境の方が生育しやすい植物です。

寒さには比較的強い植物ですが、霜に何度も当たると葉が痛んで枯れてしまうことがあります。

冬などの寒い時期は霜よけを用意するか、軒下に移動してあげるといいでしょう。

暖かい室内ではうまく生育せず、花が咲かないこともあるので一年を通してできるだけ室外で育てるようにしましょう。

 

水やり

乾燥気味の環境を好む植物なので、水やりは土の表面がしっかり乾いてから与えるようにしましょう。

水のやり過ぎは根腐れの原因にもなるので注意してください。

タイミングとしては、土の表面が少し白っぽくなったのを確認してから、1日から2日ほど間隔を空けてから水を与えるようにします。

気温が高く、日差しの強い昼間の水やりは根を痛めやすいので、朝もしくは夕方に行うのがいいでしょう。

また、葉に水がかかると周りが蒸れやすくなるので、水やりをするときはなるべく根元の土に注ぐようにして与えましょう。

特に夏の時期はナデシコが苦手な高温多湿の環境になりやすく、弱ってしまうことが多いので気をつける必要があります。

 

冬の水やりも夏と同じように、土が乾いたのを確認してから与えるようにしてください。

冬は水の蒸発量が減るため、少し控えめの量で充分でしょう。

 

肥料・追肥

元肥には緩行性の肥料を用土のなかに混ぜ込んであげます。

追肥はナデシコが成長期の時期に行い、固形肥料の場合は月に1回、液体肥料の場合は週に1回程度施してあげましょう。

肥料はリン酸、カリウム分が多いものが適しています。

四季咲きの品種の場合、肥料切れによって花つきが悪くなることがあるので、回数を増やすなどして管理しましょう。

 

用土

用土は有機質が豊富で、水はけの良いものを選ぶようにしましょう。市販の草花用の培養土で問題ありません。

自分でブレンドをする場合は、赤玉土が6に対して、腐葉土と川砂をそれぞれ2の割合で混ぜ合わせ、

少量の石灰を入れるといいでしょう。

ナデシコは生育旺盛で成長速度も早いため、鉢植えでナデシコを育てる場合は、

すぐに根づまりを起こさないように二回りほど大きめの鉢に入れるといいでしょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

ナデシコを種から育てる場合、種まきは9月から10月頃が適しています。

用土は赤玉土や種まき用土を使用します。育苗ポットや箱にまいたあとは軽く土を被せ、深く植えすぎないように注意してください。

買ってきた苗を植え付ける場合は、ポットから苗を出したあと、軽く根をほぐしてあげましょう。

根を広げることで土のなかに根を張りやすくなります

植え付けは寒さが厳しくなる冬前に行なえば、春頃には根をしっかりと張ってくれ、その後の生育がよくなります。

植え替えは一年草の品種では必要ありませんが、多年草の品種を鉢植えで育てている場合は成長が進み、鉢のなかで根づまりを起こすことがあります。

水やりをしているにも関わらず、花がしおれている場合は根づまりを起こしている可能性が高いので、大きい鉢に移してあげましょう。

放っておくと根腐れを起こして枯れる原因にもなります。

 

増やし方

ナデシコを増やしたいときは種まき、もしくは挿し芽や株分けといった方法で増やすことができます。

ナデシコは株が古くなると枯れやすくなったり、生育速度が遅くなりやすいので、数年に一度は株を更新をするためにも種まきや挿し芽で増やしていった方がいいでしょう。

挿し芽は春の4月から6月、秋の9月から10月頃が適しており、気温が安定しているため、うまく根を張る可能性が高くなります。

挿し穂にはまだ花がついていない若い芽を選んで切り取って、1時間ほど水に浸けましょう。

水から挿し穂を取り出したら、用土を入れたポットに挿し穂を挿します。

2週間から3週間ほどが経過し、十分に根が張ってきたら、鉢や庭などに移してあげましょう。

株分けで増やす場合は9月から10月が適しています。

株は張りがあって元気なものを選び、芽が3つほどそれぞれの株につくように手で分けましょう。

株分けを終えたら、根を広げポットや鉢に植え、根が張るまでは日陰で管理しましょう。

 

病気・害虫

風通しが悪く、蒸れた環境が続くと立ち枯れ病や灰色かび病、黒さび病が発生しやすくなります。

黒さび病などが起きると葉に斑点が出て来るので、そのような状態を確認したら、すぐに発生した部分を切り取るなど対策をするようにしましょう。

こういった病気の予防としてはこまめに花殻を摘んだり、切り戻しを施すことが大切です。

風通しの良く過湿にならない環境を維持しましょう。

特に高温多湿になりやすい夏や梅雨の時期には、枝分かれによる蒸れを防ぐためにも、咲き終わった茎はすぐに切り戻しするといいでしょう。

その他にも、ナデシコの生育期にはアブラムシやヨトウムシなどが発生することもあります。

栄養を吸われて成長や開花が遅くなる原因にもなるので、こちらも見つけ次第駆除するようにしましょう。

薬で予防する場合は、オルトラン粒剤を使用しましょう。

 

薬用や用途

ナデシコの種や草は中国では生薬としても使われてきました。

生薬ではカワラナデシコや中国原産のセキチクといった品種が使われます。

開花した時、地上部に出ている全草を瞿麦(くばく)、秋頃に収穫して乾燥させた種の部分を瞿麦子(くばくし)と呼び、

中国では瞿麦が、日本では瞿麦子が好まれて用いられていました。

消炎や利尿効果があるとされており、尿路疾患などに用いられています。

生薬として用いる際は乾燥させた全草や種子の部分を水で煎じて飲みます。

 

管理温度

ナデシコには強い耐寒性があり低い温度には非常に強い植物です。

真冬のマイナス15℃ほどの寒さの中でも枯れることはなく、休眠することで次の春には花を咲かせることもあります。

暑さにもある程度の耐性は持っていますが、夏の時期に高い気温が続くと生育が弱まることもあります。

強い直射日光が当たる場所などからは避けるようにすれば、夏越えも難しくないでしょう。

種から発芽するには20℃ほどが適した条件となっています。

生育温度としては15〜25℃ほどが適しており、春や秋など気温が安定した時期に花を咲かせることが多いです。

 

種類・品種

日本でナデシコというと、一般的には昔から国内に自生しているカワラナデシコを指すことが多いです。

別名ではヤマトナデシコとも呼ばれており、秋の七草となっているのもこのカワラナデシコになります。

ナデシコ科ナデシコ属の花は北半球の暖かい地域を中心に広く分布しており、約300近い種類があります。

その多くが四季咲きで1年にわたって楽しめる花であるため、観賞用や園芸用として古くから親しまれてきました。

中国が原産のセキチクは別名カラナデシコとも呼ばれ、ヤマトナデシコと区別されています。

セキチクの改良品種であるトコナツは日本でも園芸が流行がした江戸時代に一躍人気となりました。

日本固有の品種としてはヒメハマナデシコやシナノナデシコがあり、カワラナデシコとハマナデシコと合わせた4種が日本の各地で自生しています。

学名ではダイアンサスと呼ばれ、園芸品種としてはこちらの名前で売られていることが多いです。

母の日に贈る花としても有名なカーネーションも同じナデシコ属の花ですが、一般的にはカーネーションを除いたものをナデシコやダイアンサスと呼んでいます。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ナデシコの花は鮮やかなピンク色や白色のものが多いですが、西洋の品種には濃い赤色や、園芸品種では白と赤が混ざりあった花を咲かせるものもあります。

花弁の数は五枚ですが、縁には細かい切れ目が入っており、品種によっては糸状に花びらが広がるように咲くのが特徴です。

 

トリビア

花言葉

美しい女性や恋愛の例えとして古くから使われてきたナデシコですが、花言葉にもそういったイメージに関連する意味が多いです。

ナデシコの花言葉としては、清楚な女性のイメージから「貞節」や「可憐」、西洋の品種では鮮やかで目立つ色の花を咲かせることから「大胆」という意味などがあります。

その他にもナデシコは色によって花言葉の意味が少し異なっています。

ピンク色のナデシコは「純愛」、赤色のナデシコには「純粋で燃えるような愛」、白色のナデシコには「才能」や「器用」といった意味があります。

 

由来伝承

ナデシコは漢字では「撫子」と書きます。

これは淡いピンク色の可憐な花を小さな子に例え、撫でたいほど可愛らしいことから「撫でし子」となった説が有力とされています。

また学名でもあるダイアンサスは、ギリシャ語の神と花を表す言葉が繋がったものであり、神聖な意味を持つ花とされています。

 

まとめ

今回は日本でも昔から親しまれてきた花であるナデシコの育て方についてご紹介しました。

自然の中で自生してきたナデシコは乾燥や寒さにも強いため育てやすく、また四季咲きの品種も多いため1年を通して楽しむことができる花です。

ナデシコは種類が多く、日本の野原では見ることができない品種も多いので、ぜひ観賞用として庭やベランダで育ててみてください。

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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