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クレマチス・モンタナは、ツルを長く伸ばして、春にたくさんの花を咲かせるキンポウゲ科の多年草です。中国原産のモンタナ種は、もともとは高山に自生するため、寒さに強いという特徴があります。また、クレマチス・モンタナは控えめで可憐な花をたくさん咲かせてくれるので、クレマチスの中でもとても人気がある品種です。
ここでは、そんなクレマチス・モンタナの育て方をご紹介したいと思います。
クレマチス・モンタナは、日当たりが良くて風通しの良い場所を好みます。
ただし、寒さに強い分だけ暑さには弱いので、夏場は半日陰に置いて管理してください。庭植えにする場合は、植え付ける際に、夏場に直射日光が当たらない場所を上手に選んで植えるようにしましょう。
クレマチス・モンタナには、鉢土を乾燥させないよう、鉢土の表面が乾き始めたら水やりをします。鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水を与えてください。
特に夏場は土が乾燥しやすいので、水やりを忘れないようにしましょう。むしろ、夏場は1日1回では足りないこともあります。
クレマチスは基本的に肥料が大好きなのですが、モンタナのように耐寒性のある種類の場合、肥料は通常の半分程度にしておきます。特に真夏は肥料を控えましょう。
クレマチス・モンタナは、水はけも水もちもよい用土を好みます。
例えば、赤玉土4:軽石4:腐葉土2の混合土などを使うのがおすすめです。
クレマチス・モンタナの植え付けのコツは、ツルを1節ほど地中に埋めてしまい、深植えをすることです。植え付け時期は、12〜2月もしくは5月頃が適期です。
なお、クレマチス・モンタナは根っこがとてもデリケートなので、植え替えを嫌います。庭植えの場合は、生長してから植え替えることはしませんので、植え付ける場所は慎重に選定しましょう。
鉢植えで植え替えをする場合も、根っこを傷つけないように十分気を付けて取り扱ってください。
クレマチス・モンタナは、「挿し木」で増やすことができます。挿し木は、5月から6月頃に行うのが最適です。
今年伸びたツルのうち、中ほどの2節分をカットし、2時間ほど水に浸けておきます。挿し木用の清潔な用土を用意したら、土にあらかじめ穴をあけてそっと挿します。鉢を水を張った鉢皿の上に置いて、鉢底から給水させながら半日陰で管理してください。
水やりも鉢皿に行います。そして、10日ほど経ったら日当たりのよい場所に移してください。2か月くらいで発根しますので、鉢上げが可能になります。
クレマチス・モンタナには、それほど難しくて大変なお手入れは必要ありません。開花後に、花がらを早めに摘むことくらいでしょうか。花が散り始めたり、花の色が変わり始めたら摘んでしまいましょう。
また、年数が経って混み合った枝などは剪定しますが、クレマチス・モンタナはあまり強く剪定しないのがコツです。クレマチス・モンタナは「旧枝咲き」といって、去年のツルから花を咲かせます。そのため、前の年のツルを残して剪定しないと、翌年花が咲かなくなってしまいますので注意してください。
ではここで、クレマチス・モンタナがかかりやすい病気や、付きやすい害虫をご紹介しておきます。
クレマチス・モンタナに発生しやすい病気といえば、うどん粉病です。その名のとおり葉っぱや茎に、まるでうどん粉のような白い斑点が付くのが特徴的です。早いうちに該当箇所を切り落として薬剤を散布すれば大丈夫ですが、症状が進んでしまうと、残念ながら治りませんので、根っこから抜いて処分するしかありません。
風通しが悪い環境に置いておくと、アブラムシやカイガラムシなどが付いてしまいます。
もし見つけたらすぐに殺虫剤で駆除してください。アブラムシはテープで張り付けて駆除することもできますし、カイガラムシは、歯ブラシなどでこすり落としてもOKです。
クレマチス・モンタナの花は一季咲きで、開花時期は4月~5月の春頃です。この季節になると、鉢いっぱいに、ピンクや白色の可愛い花を咲かせます。
ここではクレマチスの中でも人気の、クレマチス・モンタナの育て方についてご紹介しました。
クレマチス・モンタナは暑さに弱いため、夏場の管理には充分気を付けたいものです。また、根っこがとてもデリケートなため、庭植えの場合は植え替えはしません。鉢植えの場合も、どうしても根詰まりしてしまっているケースや発芽から最後の植え替えまでの間など、植え替えは必要最小限にとどめましょう。
とても丈夫でたくさん花を咲かせてくれる、クレマチス・モンタナならきっと楽しく育てることができますよ。ぜひチャレンジしてみてください。
※トップ画像はNOBUさん@GreenSnap
GreenSnap編集部