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春や秋にバラ園に行くと必ずといっていいほど「オールドローズ」という言葉を目にするかと思います。そもそもこの「オールドローズ」とは、何を意味するのでしょうか。このページではオールドローズの特徴やどんな種類があるのか、ほかのバラとの違いは何か、などについて記載していますので、ぜひご参照ください。
バラにはさまざまな種類があります。そのなかでもとくに歴史のあるバラの品種グループをオールドローズと呼びます。しかし、園芸学上で、明確なオールドローズの定義や意味があるわけではありません。
オールドローズと呼ばれるバラのなかにも、さらに細かい品種で分かれていて、その品種によって特徴は異なりますが、オールドローズは一般的にツル性があるとされています。
また、ダマスクローズのようにオールドローズは、他のバラと比べてよい香りがします。芳香のよさもオールドローズの特徴の1つです。
「普通のバラ」の定義が不明瞭ですので、オールドローズと普通のバラの違いをはっきり記すのは難しいですが、多くのバラが二季咲きであるのに対し、オールドローズは一季咲きであることが多いです。
二季咲きとは、2シーズン開花するということで、バラの場合は春と秋に咲きます。これに合わせて、バラ園も春と秋に開園します。一季咲きとは、1シーズンに開花するということで、オールドローズの場合は春が多いです。ただし、二季咲きのオールドローズも一部存在します。
オールドローズは、次の系統で構成されています。
モス系統とはケンティフォリア系統から生まれたものですので、同じ系統と考える場合もあります。
オールドローズの花色には、赤、ピンク、白などがあります。
ダマスクローズはとにかく香りがよいことが特徴です。シリアの首都ダマスカスが名前の由来で、古代ギリシア時代からダマスクローズは香りの良さから人気がありました。香水の材料にもなるほどです。
「ダマスクの香り」とあるとバラの香りのことが多いです。イスパハンは花弁が多く、こんもりとしていて人気です。
有名な名画「ヴィーナスの誕生」に登場するほどの花で、青みを帯びた葉や透明感のある花弁が特徴です。またアルバも香りが楽しめ、清涼感あふれる香りが人気です。
フェリシテ パルマンティエは白い花弁ですが、中心がピンク色にほんのりと色づいていて美しい特徴があります。
花弁がとても多く、クシュクシュとした見た目のオールドローズです。幾重にも重なった花弁は非常に美しく、人気が高いオールドローズと言えます。ケンティフォリアは、マリーアントワネットの肖像画にも登場するほどの歴史あるオールドローズで16世紀に誕生したとされています。
ケンティフォリアは、花弁が多い分、他の系統のオールドローズと比べて特に香りが強いとされています。ジュノーは特に香りが強く、お庭が良い香りになるほどの品種です。
西洋ローズと東洋ローズが交配されて誕生したオールドローズの1つのブルボン。こちらの名前はフランスのブルボン島に由来しています。この島で発見されたことから名づけられました。カップ状やロゼット状の花を咲かせる特徴があり、ほとんどのブルボンローズで香りが楽しめます。
クーペデペは、花弁が多く、ぎゅっと凝縮した花弁が楽しめます。
ガリカはオールドローズのなかでも特に古い系統ですが、赤いバラの祖先として有名です。花付きがよく、人気があり、つるバラとして人気があります。香りもよいことから、人気のオールドローズの一種です。
暁の祈りは花つきもよく、大輪なので人気があります。
オールドローズは1日3時間は日が当たる場所で育てましょう。つる性のあるオールドローズの場合は、誘引をしてください。こまめな花がらつみもしましょう。また、うどんこ病になりやすいので、消毒をしてください。
オールドローズの花言葉は「優美」です。その花の見た目の美しさと、香りの良さからこのような花言葉になりました。
オールドローズはとても美しく、伝統的な形が楽しめるバラです。上品で香りが強いので、お庭にあると良い香りが楽しめますよ。
GreenSnap編集部