warning
error
success
information
煮物やきんぴらなど、家庭の食卓で大活躍のレンコン。
お家で育てているところはあまりみかけませんが、レンコンの苗を手に入れることができれば、プランターなどで自分で育てることができます。
このページではレンコンの育て方についてご紹介しています。
「自分で育てられるの?」「育ててみたい!」など気になる方はぜひご参照ください。
レンコンとはハスの地下茎が肥大した部分です。植物全体のことをハスと呼び、食用の部分をレンコンと呼びます。
古くから日本には観賞用の花ハスがありましたが、鎌倉時代から江戸時代に中国から食用品種のハスが伝わり、現在の在来種の元になりました。
穴の空いているレンコンは「見通しがきく」と言われることから、縁起の良い食べ物とされています。
そしてビタミンCが多く、その量はみかんの約1.5倍です。また食物繊維も多く、高血圧予防に繋がるとされています。
レンコンの植える時期は、3月下旬から4月です。種レンコンを水の底の地面に植え付ける方法と、苗を植え付ける方法があります。
プランター栽培する場合は、栓付きのプランターや底穴の空いていない大きめのバケツやタライなど、水を貯められるものを用意してください。横幅50センチ深さ30センチのプランターに1株が目安です。
容器の底から10センチくらい土を入れ、土から種レンコンの芽が出るように埋め、土の表面から2〜3センチくらい水をいれます。
レンコン苗は水に浮かべておけば自然に根付くので、水深は成長に合わせて深くしていきます。
日当たりを好むレンコンは、冬季以外は半日以上直射日光が当たる場所で栽培するのがコツです。
レンコンは砂や小石の少ない泥炭土や、黒泥土などのような粘土質の保水性のあるものを好みます。
市販されている赤玉土をすりつぶし、腐葉土を混ぜたものもおすすめです。
水生植物であるレンコンは休眠期も含め、水切れの状態にならないように気をつけ、常に水を土から10センチ以上ためた状態にします。夏場など水の蒸発が激しい時期は、毎日水の量のチェックを怠らないようにしましょう。
また日中に水温を上げる際は浅めに、夜間や低温のときは深水にして水温の調整をします。夏の高温期には病気を防ぐため、30℃以下の水温を保つようにしてください。
レンコンは、肥料が切れている土壌では大きく太い根茎になりません。
植え付け時には鉢の底に野菜用の緩効性肥料か施肥量を数粒埋めておき、5月から9月の間に同じ物を一度土の中に加えます。
レンコンを食害する代表的な害虫は、ヨトウムシ、イネネクイハムシ、センチュウ、アザミウマ、アブラムシです。また、夏になるとボウフラが大量に発生するので注意が必要です。
病気は、糸状菌(カビ)が原因の腐敗病に注意します。梅雨時期以降から盛夏にかけてよく発生するほか、休眠期の水切れが原因で起こりやすい病気です。
定期的に枯れた葉や古くなった土を取り除き、常に水に浸かった状態を保ちましょう。
レンコンは、芽が葉の表面の方向に伸びる性質があります。芽が間違った方向に伸びないように、先端の芽の向きを直しましょう。このとき注意したいのは、レンコンの芽や茎を折らないようにすることです。
また、水面に発生するウキクサなどの雑草は、日当たりや水温調整に影響があるため取り除きましょう。
プランター栽培の場合、根が肥大してスペースを圧迫し花が咲かなくなる恐れがあるので、毎年株分けを行う必要があります。
収穫した株の中の新芽のキレイなものを2本ほど残し、乾かないうちに植え戻すと翌年も栽培できます。
種レンコンや苗から育てた株はその年の10~12月頃に収穫でき、品種によっては翌年まで続くものもあります。
レンコンの立葉が10枚くらいできた頃を目安にし、収穫できる大きさのレンコンが2~3節ほどできています。その後、根茎が大きくなる最盛期に入ります。
栽培しているプランターの水を流し葉を取り除き、別に用意しておいた容器へ取り出していきます。根を痛めないように手で取り分け、ハサミで切り取り収穫します。
レンコンの花言葉は「沈着」「休養」「雄弁」「離れる愛」「神聖」「清らかな心」など沢山あります。
花言葉の由来は、泥水を吸い上げた先に美しい花を咲かせることから「清らかな心」という花言葉をもつようになりました。
レンコンというと、広い田んぼや池に植えるものというイメージがありますが、プランター栽培で家庭菜園を楽しめます。
どうしてもボウフラ対策はは必要となってくるので、メダカや金魚を一緒に入れたり、「蚊よけ草」と呼ばれるゼラニウムやバジルを一緒に育てたりするなど、工夫するとよいでしょう。
7月から8月にかけては美しい花も楽しめますよ。ぜひ、自宅でレンコンの栽培に挑戦してみてください。
GreenSnap編集部