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Chamaedorea radicalis arborescent 自家結実

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チャメドレア ラディカリス 自家結実をまとめました
チャメドレア ラディカリス とは
テーブルヤシでおなじみのChamaedorea
その同属のヤシで、テーブルヤシ程ではありませんが、非常にコンパクトなヤシの木。
テーブルヤシ同様、耐陰性もあるので室内観葉としても魅力的ですが、耐寒性がマイナス10℃とも言われており、屋外でも管理ができます。
テーブルヤシもマイナス3℃程の耐寒性があり、鍛えれば関東以南の太平洋側で越冬できる可能性がありますが、なかなか厳しいです。
ラディカリスは少々の雪や霜でも無傷で越冬する事が難なくできます。

ラディカリスの樹高は最大で2m程度。
ラディカリス アルボレセントは幹が高くあがるタイプで最大4m程度。
葉の広がりは1m程度とコンパクトなヤシの木です。
ラディカリスの花
ラディカリスは雌雄異株(しゆういしゅ)という雌花と雄花は別々の株。
一株だけでは受粉できません。
雌花
花と言っても見た目は咲いているのか分からない花の形です。
おそらくこの状態が満開な感じです。
雄花
雄花は雌花に比べると若干花の開花が分かります。
見分け方は雌花より雄花の方が花の間隔が狭く密集していています。

この2本、左は雌花かとこの時は思っていましたが、成長と共に密度が増し、雄花であった事が判明しました。
若いうちはまだ判別が難しい。
雄花と雌花の違い
左が雄花、右が雌花。

雄花は花が密集していて、花弁が開いて雄しべが複数出ているのが分かります。
触ると花粉が手に付きます。
花芽の先端までギッシリ付いているのが特徴。

雌花は花の間隔が広く、花弁は緑のままで開かず、雌しべが少し出る程度で開花が非常に分かりにくい。
触るとベトベト蜜が手に付きます。
花芽の先端には花が付いていないのが特徴。

どちらも一斉に咲くのではなく、先端から順に咲いていきます。
開花時期が長いので雌雄の開花タイミングが少しずれても受粉させやすい。
受粉
受粉の手助けに蜂や蝶が来る事は無く、確認できたのはアリとハエだけでした。あと雨の日はナメクジが来ていたので、花を食べてしまわないように格闘しました。
自然に受粉できる事はなさそうなので、人工的に擦り合わせて受粉をさせました。

受粉期間:2020年6月15日〜25日
結実
受粉できなかった花は落ち始め、受粉できた花が残ります。

撮影日:2020年7月2日
結実その後 1
実が膨らみ始めました。

撮影日:2020年7月23日
結実その後 2
実が完全に膨らみました。

撮影日:2020年8月6日
結実その後 3
鳥や虫が実を持っていかないよう、一応防御策として排水溝ネットを被せました。
実が完熟して落ちて無くならないようにも役立ちます。

2020年の結実では鳥に食べられる事は無かったのですが、2021年の結実は花芽が2本で、内1本はネットを被さずにしていると全部持って行かれてしまいました。
やはり鳥が食べるようです。
結実その後 4
実が熟し始めて赤く色付き出しました。
前日まで緑で、1日で急に色付きます。

撮影日:2020年10月3日
収穫
実が熟して落ち始めました。

撮影日:2020年10月22日
収穫その後
果肉を割り、種子を取り出します。
果肉は赤いものもありますが、今回落ちていたのは柿のようなオレンジ色。
実は薄く、少し粘り気があります。
本当の柿のような感じで、香りもどこか柿っぽい。
そして更に薄皮を剥きます。
白い薄皮は簡単に剥がれました。

撮影日:2020年10月22日
播種
種子が新鮮なので、即蒔きします。
輸入種子等は乾燥させているので、水や殺菌剤にしばらく浸けたりが必要ですが、新鮮種子はその必要がありません。

撮影日:2020年10月22日
播種2
袋蒔きは、名前のように袋を使いますが、このように容器を使うのも良いです。

袋ですと種子が転がり、上下が変わってしまったりして、根と芽が同じ方向に伸びたりすると、鉢上げが難しくなります。
容器を使うと根は下へ芽は上へ伸びるよう管理がしやすいです。
播種その後 1
早くに落果した実は残念ながら発芽はしませんでした。
実は完熟するまで種子が出来上がっていなかったようです。
早くに落果した物は生育不良で落果だったものとみられます。

2021年2月、実の一部が黒ずみ、果実がブヨブヨし始め、この頃に全ての実を収穫。
そして袋蒔きを開始。

〈2022年追記〉
2年目の結実は収穫時期がこの1年目より遅くなりました。
果実は落果せず黒ずみが進でいて、黒ずみ部分は腐りだしていました。
その一部腐って欠けた種子は後にカビてしまい、発芽できませんでしたので
収穫時期は一部が黒ずみ出してすぐ位が良いかもしれません。
播種その後 2
2021年6月
袋蒔きしていた種子が発根 発芽しました。
30粒中21粒の発芽で70%の発芽率。
なかなか上出来な発芽率。

種子は新鮮なため袋蒔き中はカビ知らずで、管理がとても楽でした。

袋蒔きでもう少し管理ができますが、根があまり長くなると小さいポットだと収まりにくくなるので、この時点で鉢上げしました。

2021年に発芽しなかった種子はそのまま袋蒔きを継続していましたが、2022年に発芽し、最終的には90%くらいは発芽しました。
播種その後 3
袋蒔きから鉢上げです。
ポリポット深型:直径7.5㎝・高さ9㎝
用土は観葉植物用の培養土にハスクチップ・小粒軽石・木炭を混ぜた物を使用。
ラディカリスはアルカリ質を好むようなので、培養土はなるべく酸性寄りの用土が少ない物を選びました。(鹿沼土は相性が悪いように感じます)

根を完全に土に埋め、種子は少し表面から出る程度にし、その上に乾燥防止に水苔を少し散らしておきました。
播種その後 4
2021年7月
鉢上げから無事双葉を出しました。
ここまで来ると一安心です。
脱落者は無し。とても優秀です。
播種その後 5
2022年5月
播種から1年後の苗の様子。

双葉が2〜3枚程度。
ヤシの中ではやや遅い成長。

奥は2022年播種したものです。

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