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ハダニ根絶に成功した - サフオイル乳剤

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※虫の写真なし/ 図像あり ハダニ根絶に成功したので薬剤を紹介します。
ハダニの基礎知識
写真は苦手な人がいると思うので絵をつけておく。
ハダニはクモの仲間である。
正確には「鋏角類」(きょうかくるい)と言って、「昆虫」である「六脚類」とは、節足動物の中の遠い親戚にあたる。

大きさは1mmほど、小さいが肉眼で視認できる。
遠視の人は、害虫チェックのときはメガネをかけるようにしましょう。
大体は葉っぱの裏にいるが、大発生すると表にも出てきて、蜘蛛の巣のように糸を張る。

ハダニの体の中は、アブラムシなどの他の昆虫とはかなり異なるので、一般的な薬剤が効きにくい。
その上、成虫と卵では効く薬剤が異なる。

また、ハダニ駆除をする時には、ハダニの寿命の短さも理解する必要がある。
ハダニの発生サイクルは10日から14日である。
世代交代が早いので、あっという間に薬剤耐性を持ってしまう。
なので、一般的にハダニの駆除には複数の薬剤を次々取り替えて使う「ローテーション散布」をする必要がある。
そうせずにズルズル同じ薬を撒くと、ご近所にその薬剤耐性がMAXついた最強のハダニをばら撒くことになるので、やってはいけない。

逆に、薬剤を撒いてから二週間再発生しなければ、根絶できた可能性が高いとも言える。
ハダニを駆除する時は二週間を目安に植物を監視すると良い。
サフオイル乳剤について
サフオイル乳剤
https://www.oat-agrio.co.jp/oat_suff/

OATアグリオから出ている気門封鎖系薬剤。
気門封鎖とは、昆虫が呼吸している「気門」という部分を物理的に塞いで窒息死させるもの。
毒性がないので薬剤耐性が全くと言っていいほどつかず、安全性もとても高い。
他にはうどんこ病や、視認できない害虫「サビダニ」にも効くとのこと。

また気門封鎖系薬剤で珍しくハダニに対する「殺卵性」がある。
ハダニの卵には気門がないので気門封鎖薬剤は効かないというのが定石だったが、こちらはなんと効く。
どういう仕組みなのかは日本語論文もあるので、気になる人は「植物油がハダニの卵を殺すメカニズムを解明」で調べてみよう。

ネックとしてはボトルが一般家庭には巨大すぎるのと、それゆえにややお高い。

使い方は、裏面をよく読んで薄めて、葉っぱの表裏にとにかく大量にかける。
農薬全般に言えることだが、薬剤はしっかりかけよう。
特に気門封鎖は虫に直接かからないと効果がないので、念入りに浴びせる必要がある。
実際の使用感
引くほど効いた。
しかも展着剤無しで。
今までの苦労はなんだったのか。
これで展着剤を入れたらどれだけ効いてしまうのか。

なんでこの薬剤いまいちマイナーなんだろう……
GreenSnapさんとコラボして欲しい、それぐらい効いた。

表示通りに適正に薄めてスプレーで撒き散らすだけで、メロンのしつこいハダニが一発で消滅した。
やっている人はわかると思うが、ウリ科の野菜には狂った量のハダニが来る。
強力な殺卵性があるのは間違いない。
同じくアジサイについていたのも一回で駆逐。
毒性がないので家の中の観葉植物にもどんどん使える。
ハダニで弱っていたソフォラも元気いっぱいになった。

今までいろいろ試したが、ハダニ駆除に毎回苦戦していたのが嘘のよう。
自分の環境だとミルベメクチン(コロマイト、花いとし等)より断然効いた。
サフオイル乳剤はAmazonで大容量のみ3700円前後と少しお高いが、どうせローテーション散布すると3剤は必要なので、撒きやすさの手間と合わせるとトータルでは絶対やすい。

量が多すぎるのはもはや好きなだけ撒き散らせるメリットとも言える。
あまりに効果抜群で嬉しくなったので、数リッター単位で作って庭中の植物にかけておいた。
こういうことができるのも安全性が高い気門封鎖剤のメリットだ。

ローテーション散布に悩むより、サフオイル乳剤を草という草にかける方が断然楽。
また再発生してもこれを水で薄めて撒き散らすだけなのでピリピリせずに済む。
予想外のオマケも
庭中の草にかけた結果思わぬ誤算もあった。
ローズマリーに居着いていたヨコバイの被害がピタッと止んだ。
他に薬剤はかけていないので間違いなくこれが効いたと思う。
ちなみにヨコバイ被害に遭うと写真のような掠れた感じの斑点状に色抜けする。
持っている人はダメ元で試していてもいいかもしれない。

ローズマリーには最近移入してきた新種のヨコバイが害虫被害を出していて、まだ効果がある薬剤が判明していないが、もしかしたら……?
メーカーさんには是非調べてみてもらいたい。
2024/02/13
毎年ハダニに悩むので、勉強になりました!
ありがとうございました🙋‍♀️

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