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ムラサキゴテン

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mai

2021/07/26

雨上がりの朝
しっとりと濡れた
アガパンサスと
ヤブランの葉の間から
姿を現す
すらりと伸びた濃紫色の葉と
その中央に咲く
鮮やかなピンクの花
ムラサキゴテン(紫御殿)

まるで
柔らかい緑の草の海を
美しい姫君を乗せた
紫色の優雅な流線形の小舟が
颯爽と進んでいるかのよう

この美しい姫君は
夕方には萎む一日花
己の運命を受け入れて
雨にも負けず
凛として天を仰ぎ
その短い命を
精一杯輝かせる

その潔い姿を
祝福するかのように
小舟に落ちた雨粒は
清らかな珠となり
濃紫色の美しい舟を
一層瑞々しく飾る

＊＊＊

ムラサキゴテンの葉は、白く細かい軟毛で覆われているため、水を弾きます。雨粒の玉がとてもきれいです！
アガパンサス、ヤブランの葉と比べて見るとよくわかります。🔘😃🔘

下の方の葉(写真左下)は、鮮やかな濃紫色ではなく、緑がかった紫色になっています。日光が不足すると、緑がかってくるそうです。☀️💜😃💚

撮影: 2021.5.6

…………………………………………………………
💜ムラサキゴテン(紫御殿)💜

【分類】
ツユクサ科ムラサキツユクサ属
= トラデスカンチア属

【学名】
Tradescantia pallida 'Purpurea'
- Tradescantia ムラサキツユクサ属
- pallida 薄い色の

シノニム
Tradescantia pallida ‘Purple Heart’
Setcreasea pallida 'Purple Heart'
Setcreasea pallida Rose
Setcreasea purpurea Boom

【原産地】メキシコ
園芸植物。日本へは1955年頃に渡来。

【生活型】常緑性多年草
草丈: 40～60 cm
条件が良いと1.5mにも成長する😲(fr.m.wikipedia)
・乾燥した、日当たりの良い環境を好む。光が不足すると、葉色が悪くなる。
・耐暑性: 強い。
・耐寒性:それほど強くない。冬越しには-1℃以上の気温が必要。日本では、東京より西であれば戸外でも越冬可能。
・霜に当たると枯れるが、根が生きていれば春に再び芽吹く。
・美しい葉の色から観葉植物として扱われることもある。

【開花期】7月～10月

【特徴】
地上部全体が紫色をしている。

<花>
・花色: ピンク
・花径: 約2cm
・位置: 茎の頂部の葉の付け根
・花弁: 3枚
・雄しべ: 6本。黄色い葯が目立つ。花糸には細かい毛が密生している。
・朝開いて、昼～夕方に萎む一日花。
・最盛期の夏場には、毎日数輪の花を咲かせる。

<葉>
・色: 紫
・形: 長楕円形、先端が尖る。
・質感: 多肉質
・大きさ: 長さ10cm、幅2cm
・表面: 全面が白く細かい軟毛で覆われている→雨露を弾く🔘😲 光の当たる角度によって葉色が変化する✨😲
・葉の付き方: 互生
・淡い縞模様が入る斑入り品種もある。
・夏の強い日差しを浴びて葉色が鮮やかになる。日光不足になる場所では、葉は緑をおびてくる。😲☀️💜💚

<茎>
・よく分枝する。
・直立するが、成長すると倒れてほふくする。😲(だから倒れているものもあったのか。水不足で元気がなく倒れていたのかと思っていました！)
・花が咲いた茎は長く伸びる。

………
別名:
パープルハート
パープル・ハート
セトクレアセア※
※以前はセトクレアセア属に分類されていたので、この名前で呼ばれることもある。

英名:
purple secretia
purple-heart
purple queen

独名:
Mexikanische Dreimasterblume
(メキシコの3本マストの帆船の花)

仏名:
misère pourpre
(紫がかった赤のムラサキツユクサ)
……

参考ウェブサイト
・「ムラサキゴテン」Wikipedia.
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%B4%E3%83%86%E3%83%B3
・"Tradescantia pallida," Wikipedia.
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Tradescantia_pallida
・"Mexikanische Dreimasterblume," Wikipedia.
https://de.wikipedia.org/wiki/Mexikanische_Dreimasterblume
・"Tradescantia pallida," Wikipedia.
https://fr.wikipedia.org/wiki/Tradescantia_pallida
・「ムラサキゴテン」みんなの趣味の園芸
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-470
・「ムラサキゴテンの育て方」ガーデニングの図鑑
https://shiny-garden.com/post-8647/
・「６月３０日の誕生花ムラサキゴテン (…)」弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」
https://plaza.rakuten.co.jp/lilyandrose/diary/201206300000/?scid=wi_blg_amp_diary_next

参考文献
・ロレイン・ハリソン (上原ゆうこ訳)『ヴィジュアル版植物ラテン語事典』原書房 2014, 150.

かんた

2021/07/26

maiさん

こんばんは🌃
こちらでも、🌸ムラサキゴテン💜見かけます♪
詩人のようなコメント、ステキですね🙂
ちょっと、陰な所の方がいいのかと思ってたけど日に当たる方がいいのですね🤔
水を弾いてるのってキレイですよね😎
パープルハート💜って名前は知らなかったです。合ってる名前ですね😁
ありがとうございました♫

返信

mai

2021/07/31

@かんたさん、こんばんは！いつも返信が遅くなり、大変申し訳ありません🙇‍♀️💦

拙い詩をお褒め頂き、どうもありがとうございます！葉が水を弾いて、雨粒が玉のようになることをどのような言葉で表現すればよいか、かなり長い間考えていました。たまたまアガパンサス、ヤブランと一緒に植えられていたため、葉に落ちた雨粒の様子も比較することできて、とてもラッキーでした🔘😄🔘

返信

かんた

2021/07/31

@mai さん

こんばんは🌃
　
いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます♪
🌿💜もいいけど、🌸はもっと可愛いですね。^_^
ありがとうございました♫

返信

Q-s

2021/08/06

カラフルでイカした船ですね😁😁😁

先日、見かけたガガイモは、その実の殻を船としてスクナヒコナが登場するようですが、

この船には誰が乗ってるのかな👻👻👻

お元気ですか？😊

Q

返信

mai

2021/08/09

@Q-s さん、こんにちは！コメントを頂き、ありがとうございます！ガガイモとスクナヒコナ神のお話、とても面白そうなので少し調べておりました。返信が遅くなり申し訳ありませんでした🙇‍♀️💦

スクナヒコナ神がガガイモの実の船に乗って出雲にいらっしゃって、大国主神と義兄弟となり、様々な叡知でもって大国主神の国造りに協力した、という神話はとても興味深いですね！😃 確かに、ガガイモの実を割ると、船のような形をしていますね😲 この船に乗れるということは、一寸法師のような、とても小さい神様なのですね！😲 小さかったからこそ、他の神々とは異なる視点から国を見ることができて、他の神々が気づかなかったことも容易に発見できて、様々な知識を得ることができたのかもしれない...？いろいろ想像して楽しんでおります😁

ムラサキゴテンの船には誰が乗っているのでしょうか。名前はわかりませんが、手元にある情報から想像すると、高貴で(紫色)、優しく誠実で(花言葉: 優しい愛情、誠実、変わらぬ愛)、死を意識して悔いない時間を過ごすことができる(一日花)、そんな素敵な神様が乗られているのかもしれない、と思います😊💜

元気にしております。どうもありがとうございます。Q-sさんも時節柄ご自愛下さいませ😎☀️🍉🎐

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