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洋ラン(蘭)の育て方|植え替えの時期はいつ?花が終わったらどうする?

鑑賞花の花形である蘭(ラン)は、初心者向けの強健種から、上級者向けの希少種まで幅広く愛されている植物です。濃淡あるグラデーションは大変美しく、贈答品としても重宝されています。

この記事では多くの人に愛される人気の花、ランの育て方ポイントをご紹介します。

蘭(ラン)、洋ランとはどんな花?

洋ラン 蘭 花

ランはラン科植物の総称で、胡蝶蘭やデンドロビウムやカトレアなどに代表される欧米の亜熱帯原産のランを「洋ラン」といい、君子蘭や春蘭などに代表されるアジア原産のランを「東洋ラン」といいます。

どの花も共通して開花期間が長いのが特徴で、鉢花や贈答用の花として古くから愛されてきました。種類にもよりますが、基本的には暖かく湿った環境を好むので、日本のような気候でも育てやすいです。

蘭(ラン)の育て方!水やりや肥料の頻度は?

置き場所

ランは基本的に1年を通して、室内の窓辺などの日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。ただし、夏は窓からの直射日光でも葉焼けが起きる可能性があるので、レースカーテン越しになるようにしてください。

屋外に出すと日光をよく受けて開花しやすくなりますが、気温20度以上の暑いときや、15度以下の寒いときは室内に取り込んであげましょう。

水やり

ランはもともと水のすくない地域に生息していることもあり、乾燥に強いので、水切れで枯れることはほとんどありません。むしろ、水やりのしすぎには注意してください。

ランは多くの場合、春から秋にかけて新芽を伸ばす「生育期」と冬に葉の生育が止まり、花芽を出しやがて花を咲かせる「休眠期」があります。

ランの生育期である5~10月頃には、根元の植え込み材が乾いたタイミングで水をたっぷり与えましょう。休眠期に当たる11〜4月には、水をほとんど必要としません。10日に1回程度、軽く霧吹きで水をかけるくらいで充分です。

肥料・追肥

蘭 肥料

ランは厳しい環境を生き抜いてきたこともあり、ほかの草花と比較して、ごくわずかな肥料で見事な生育を見せます。

春の植え替えのときに緩効性肥料を与えるか、春に新芽をのぞかせてから夏の終わり頃にかけて、1〜2週間に一回ほど、1000倍ほどに希釈した液肥を与えましょう。それ以降に肥料を与えてしまうと、植物内の肥料が余って花芽をつけなかったり、根を痛めてしまう原因になってしまうので、気をつけてください。

蘭(ラン)の植え替え!土は何を使う?

蘭の植え替え時期

ランの植え替え時期は、生育期にあたる4〜6月です。種類にもよりますが、2年に1回を目安に植え替えをすると、元気に育ち花もよく咲くようになります。

もし花が咲いていたら、花が終わってから植え替えをしましょう。

蘭の土の選び方

ランを植え替えるときに使う土は、市販の洋ラン用培養土(ミックスコンポスト)か、水苔もしくはバークを使います。東洋ラン専用の培養土もあるので、ランの種類に合わせて探してみましょう。

比較的高価ではありますが、洋ラン用培養土は排水性・保水性のバランスがよく、根が細い種類のランや初心者に向いています。胡蝶蘭などの根が太い着生ランは水苔もおすすめです。

蘭の植え替えのやり方

ここからはパフィオペディラムを例に、洋ラン培養土(ミックスコンポスト)への植え替えを写真付きでご紹介します。

  1. 植え替えで用意するもの

    蘭 ラン 植え替え 用意するもの

    ランの植え替えには、下記のものを用意しましょう。

    • 一回り大きい素焼き鉢
    • 洋ラン用培養土
    • 鉢底石、鉢底ネット
    • 清潔なハサミ
    • ピンセット
    • 移植ゴテ
    • 緩効性肥料
  2. ポットや元の鉢から取り出す

    蘭 植え替え ポットから抜く

    まずはランをポットから取り出します。種類によっては、根の成長が遅く折れやすいものもあるので、根鉢を揉むのではなく、そっと外すかハサミでポットを切って取り出します。

  3. もともとの植え込み材を落とす

    蘭 植え替え 古い植え込み材を落とす

    ポットが抜けたら、苗を揺すって軽く植え込み材を落とします。隙間が少しできたら根を傷つけないようにしながら指をいれるなどして、できるだけ古い植え込み材を落としましょう。

  4. 枯れた根を剪定する

    蘭 植え替え 枯れた根を剪定する

    古い植え込み材がある程度とれたら、根のスカスカになっているもの等や傷んで黒ずんでいる部分を、清潔なハサミで切りましょう。

  5. 新しい鉢に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 新しい鉢に土をいれる

    新しい鉢に鉢底ネットを敷いて、鉢底石をしきつめ、あらかじめ鉢の3分の1程度まで、新しい洋ラン用培養土などの植え込み材をいれます。

  6. 鉢に苗を据える

    蘭 植え替え 新しい鉢に苗を据える

    鉢を苗の真ん中にすえて、一番上の根の生え際は、鉢のふちから2〜3cm下の位置になるよう、あらかじめいれた植え込み材の量を調整します。

    あまり押し付けると根が折れるので、そっと置いてちょうどいい位置にしましょう。

  7. 根の隙間に植え込み材をいれる

    蘭 植え替え 隙間に植え込み材をいれる

    根の隙間に入り込むように、少しずつ植え込み材をいれていきます。数回にわけて土を足して、その都度、鉢を揺らしながら根の隙間に土を落としていきます。

  8. 鉢の周りを植える

    蘭 植え替え 隙間に鉢周りに植え込み材をいれる

    根の隙間にしっかり土が入ったら、鉢の周りもしっかりと植えていきます。植え替え後は緩効性肥料を鉢のふち側に置き肥しておくといいです。水やりも鉢底から流れ出るまでたっぷり行いましょう。

    蘭 植え替え バークで化粧

    今回は化粧土の代わりに洋ラン用バークを表面にしいて、より見栄えがよくなるように仕上げました。

こちらの記事では胡蝶蘭を例に、水苔やバークに植え替える方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

蘭(ラン)の花が終わったら

ランは花茎の下から順に花が咲き、早く咲いた花から枯れていきます。咲き終わった花を放置すると病気に感染するリスクが上がるので、枯れた花から順次折り取っていきましょう。

まら、花茎が黄色くなってきたら、まだ咲いている花がついていても、花茎ごと根本から5cmほどのところで切り取ります。黄色い茎を放っておくと、そこから腐って株全体が弱るので気をつけましょう。

蘭(ラン)の増やし方

ランの増やし方は「株分け」が一般的です。

株分けは春の植え替えと一緒に作業しましょう。土から株を引き抜き、茎(バルブ)を3〜4本ほどつくような分け目を探し、手で優しく分けましょう。あとは植え替えで紹介した方法と同じように、新しい植え込み材とともに植え付けてください。

なお、茎が少ない場合は無理に株分けすると、両方とも枯れることがあるので、充実した茎が増えるまで控えてください。

蘭(ラン)に発生しやすい病気と害虫

蘭 鉢植え

ランが注意すべき病害虫は、ほかの植物とくらべて少ないとされています。ただし、下記のような病害虫が発生することもあるので、より良い状態で花を保つためにも、病気や害虫を早期発見できるように、日頃のお手入れを心がけてください。

かかりやすい病気

ウイルス病

感染すると、葉や花弁に黒い斑点や色抜けなどが起こり、正常に生育しなくなります。ハダニなどの吸汁害虫の媒介や、ハサミについた汁液により感染し、一度かかると他の株にも感染が及ぶ危険性があります。そのため器具などの消毒作業を忘れないようにしましょう。

難腐病

細菌性の病気で、あたたかくなってきた春頃、新芽や葉、株が黒ずんで腐敗してしまう病気です。水がたまっている箇所に発生しやすいため、鉢を吊るしたり、植え込み材が乾いてから水やりをするなど、水気が溜まらないようにします。

つきやすい虫

ハダニ

体長は0.5ミリ程度と小さいものの、梅雨から夏にかけて繁殖し、葉の汁を吸うなど生育を妨害します。成虫だけ駆除しても、卵さえ残っていれば繰り返し繁殖するので、殺ダニ剤と残留薬剤を用いてどちらも駆除するのがおすすめです。

ナメクジ

ナメクジは花弁や葉、出できたばかりの新芽などを食べてしまいます。見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。

蘭(ラン)の育て方を覚えて、花を長く楽しもう!

洋ラン 蘭 花

ランは初心者から上級者まで、誰でも育てがいを感じることができる植物です。難易度も種類によって千差万別ですが、ていねいに育てれば色鮮やかなお花があなたを迎えてくれることでしょう。

ランは一部の種を除き、基本的に耐寒性は低いと認識しておきましょう。寒さが厳しい冬の場合は暖かい室内で育てたり、周辺の湿度を50%以上に保つなどの工夫が必要です。

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