蘭(ラン)の育て方|植え替えや増やし方のコツは?初心者でも失敗しない栽培方法は?

GreenSnap編集部

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公開日:2021.03.01

鑑賞花の花形である蘭(ラン)は、初心者向けの強健種から、上級者向けの希少種まで幅広く愛されている植物です。濃淡あるグラデーションは大変美しく、贈答品としても重宝されています。今回は多くの人に愛される人気の花、ランの育て方ポイントを、地植えや鉢植えばべつに分けてご紹介します。

蘭(ラン)の育て方:置き場所・日当たり

ランは多種多様の種類があるため、一概に育て方を語ることはできません。しかし大抵の種に共する注意ポイントとしては、ランを育てる場所と日当たり加減が挙げられます。

置き場所

ランは一部の種を除き、基本的に耐寒性は低いと認識しておきましょう。寒さが厳しい冬の場合は暖かい室内で育てたり、周辺の湿度を50%以上に保つなどの工夫が必要です。

日当たり

元来、熱帯や亜熱帯に生息していたランにとって、暑さによる水分の蒸発や葉焼けは致命傷といえます。とくに夏場の直射日光はさけ、明るい日陰程度の場所で育てるようにしましょう。

蘭(ラン)の育て方:土づくり

着生ランのなかでも比較的根がふとい種には湿らせた水苔を用います。根が細かい種はミックスコンポストやバークなど、より乾きやすいものを使用します。

地生蘭の場合は日向土(小粒)4:赤玉土(小粒)4:腐葉土2 といった配合や草花の培養土など、水はけのよい土が最適です。

蘭(ラン)の育て方:肥料・追肥

ランは厳しい環境を生き抜いてきたこともあり、ほかの草花と比較して、ごくわずかな肥料で見事な生育を見せます。

春に新芽をのぞかせてから夏の終わり頃にかけて、1~2週間に一回ほど、1000倍ほどに希釈した液肥を与えましょう。それ以降に肥料を与えてしまうと、植物内の肥料が余って花芽をつけなかったり、根を痛めてしまう原因になってしまうので、気をつけてください。

蘭(ラン)の育て方:植え付け

ランの植え付け時期は、生長期にあたる4~6月が適切です。鉢植え購入と親株からの株分けによる子株を生育させるのが一般的ですが、種から育てることも可能です。

鉢植えの場合

鉢植えの場合、着生ランは2~5号の鉢で育てましょう。過度に大きな鉢ではなく、根がちょうど鉢に収まるほどのサイズを選びましょう。

根元に植え込み材を設えて、茎が基部が隠れない程度に植え付けます。地生ランは、鉢の底に鉢底石を敷いたうえで、土植えしましょう。

地植えの場合

地植えの場合は水はけの良い場所を選ぶようにしましょう。強健である種が多いため、土質関係なしに元気よく生育していきます。

しかし真夏のつよい日差しに当たると葉焼けしてしまう恐れがあるため、落葉樹の木陰などが、一年を通してベストな環境です。

蘭(ラン)の育て方:水やり

ランはもともと水のすくない地域に生息していることもあり、乾燥に強いので、水切れで枯れることはほとんどありません。むしろ、水やりのしすぎには注意してください。

鉢植えの場合

ランは多くの場合、春から秋にかけて新芽を伸ばす「生育期」と冬に葉の生育が止まり、花芽を出しやがて花を咲かせる「休眠期」があります。

ランの生育期である5~10月頃には、根元の植え込み材が乾いたタイミングで水をたっぷり与えましょう。

ランの休眠期に当たる11~4月には、水をほとんど必要としません。10日に1回程度、軽く霧吹きで水をかけるくらいで充分です。実はランが枯れる原因として、この冬場の過剰な水やりが挙げられているので、注意しましょう。

地植えの場合

地植えで栽培しているランには、真夏のつよい日差しが続いた場合を除き、水やりは必要ありません。

蘭(ラン)の育て方:植え替え

ランの植え替え時期は、生育期にあたる4~6月、2年に1回を目処に行います。ただしランの植え替え作業は、種類によって異なります(※種類については下記参照)。

着生蘭の場合

着生蘭は抜いた後、古くなった植え込み材や腐った根を取り除いて、根の間に新たな植え込み材を仕込んで戻します。

地生蘭の場合

掘り上げて古い土を落として、新しい培養土をもって植え直しましょう。その際、根を整えて植え直すとよいです。

蘭(ラン)の増やし方:株分け

ランは「株分け」をして増やしていきます。春の植え替えか秋口の時期に行うといいでしょう。土から株を引き抜き、茎(バルブ)を2~3本ほどつけ、新しい植え込み材とともに植え付けてください。

蘭(ラン)の手入れ:剪定

ランは花茎の下から順に花が咲き、早く咲いた花から枯れていきます。咲き終わった花を放置すると病気に感染するリスクが上がるので、枯れた花から順次折り取っていきましょう。

蘭(ラン)の育て方:注意する病気と害虫

ランが注意すべき病害虫は、ほかの植物とくらべて少ないとされています。より良い状態で花を保つためにも、病気や害虫を早期発見できるように、日頃のお手入れを心がけてください。

かかりやすい病気

ウイルス病

感染すると、葉や花弁に黒い斑点や色抜けなどが起こり、正常に生育しなくなります。ハダニなどの吸汁害虫の媒介や、ハサミについた汁液により感染し、一度かかると他の株にも感染が及ぶ危険性があります。そのため器具などの消毒作業を忘れないようにしましょう。

難腐病

細菌性の病気で、あたたかくなってきた春頃、新芽や葉、株が黒ずんで腐敗してしまう病気です。水がたまっている箇所に発生しやすいため、鉢を吊るしたり、植え込み材が乾いてから水やりをするなど、水気が溜まらないようにします。

つきやすい虫

ハダニ

体長は0.5ミリ程度と小さいものの、梅雨から夏にかけて繁殖し、葉の汁を吸うなど生育を妨害します。成虫だけ駆除しても、卵さえ残っていれば繰り返し繁殖するので、殺ダニ剤と残留薬剤を用いてどちらも駆除するのがおすすめです。

ナメクジ

ナメクジは花弁や葉、出できたばかりの新芽などを食べてしまいます。見つけたら早いうちに殺虫剤で駆除しましょう。

蘭(ラン)の花

ランの花の姿や色、開花時期は、種類によってさまざまで、一概にはいえません。

例えば、ランの中でも特に人気の胡蝶蘭の開花時期は3〜5月で、蝶々のような形の花を咲かせます。

ラン(蘭)の種類・品種

ランは、北はカナダやノルウェーから、南はオーストラリア、アルゼンチンまで世界中に分布し、実に2万種以上存在しているといわれています。

さらに近縁同士でも掛け合わせることが可能であるため、人工的につくられた園芸種の含めるとさらに膨大な数になります。

ここでは、木の幹や岩の上などに根を張りつかせて自生する「着生蘭」と、薄暗い環境下で地面に根を降ろして自生する「地生蘭」に大別し、それぞれの特徴と代表品種をご紹介します。

着生蘭

着生ランは熱帯や亜熱帯に生息しています。樹木や岩の上に根を張る都合上、水分の確保のために丸く太い茎(バルブ)をもっているのが特徴です。

代表的な品種には、コチョウランやカトレア、パンダ、デンドロビウム、オンジウムなどがあります。

地生蘭

地生ランも熱帯や亜熱帯に生息しており、土に根を降ろして生育します。雨期の間に水分や栄養を蓄えて、乾燥期を休眠してやり過ごす種が多く見られます。

代表的な品種には、パフィオペディラムやシュンランなどがあります。

蘭(ラン)の育て方を覚えて、元気な花を咲かせよう

ランは初心者から上級者まで、誰でも育てがいを感じることができる植物です。難易度も種類によって千差万別ですが、ていねいに育てれば色鮮やかなお花があなたを迎えてくれることでしょう。

GreenSnap編集部
植物好きが集まるスマホアプリGreenSnap(グリーンスナップ)は、お部屋や庭で育てている植物、外出先で見つけた気になるお花などの写真を撮影して、気軽に共有したり植物アルバムを作ることができるサービスです。

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