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2月は本格的な冬が到来する時期ですね。寒い時期は野菜の植え付けができないと思いがちですが、2月に種まきや苗植えすることで、初夏から夏の時期に収穫できる野菜がいくつもあります。
2月に野菜の種まきをしたり苗植えをして、おいしい野菜を収穫しましょう!今回は、2月に種まきや苗植えしたい家庭菜園におすすめの野菜を紹介していきます。
2月は暦の上では春を迎え、少しずつ日の長くなる時期です。キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の植物の栽培や、ジャガイモなどの植え付けにも適した時期です。暖かくなってくるとはいえ、まだまだ寒い時期なので、ビニールトンネルやマルチを使って野菜の苗を寒さから守りましょう。
ジャガイモはナス科ナス属の多年草で、南アメリカのアンデス地方が原産です。日本では「男爵」や「メークイン」などの品種が代表的で、おもな産地は北海道や青森県などです。
ジャガイモにはビタミン類を豊富に含んでいることから、フランスでは「大地のりんご」とも呼ばれています。カリウムや鉄分、マグネシウムなどを多く含み、むくみ改善や疲労回復、新陳代謝促進などの効果があります。品種によって食感も異なるので、好みの品種を選んで栽培してみてくださいね。
ベランダでプランター栽培する場合、最低でも深さ26cm以上あり、土は28ℓ以上入る大型・深型プランターか10号以上のポットを使用してください。
タネイモはウイルスにかかっていないもの、園芸店やホームセンターで品質保証されているものを使いましょう。
タネイモは半分に切り、切り口を半日~1日程度乾かすか、切り口に草木灰を塗ってから植え付けします。切り口が下になるように植えます。
レタスはキク科アキノノゲシ属に属している一、二年草で、日本では江戸時代以前から栽培されていたと言われています。おもな産地は長野県で、「玉レタス」や「サニーレタス」など多種多様な品種があります。
レタスにはβカロテンやカリウム、食物繊維などの栄養が含まれ、免疫力向上や高血圧の予防、腸内環境を整える効果が期待できます。
レタスは好光性種子のため、タネまき後の覆土は薄めにしましょう。寒さに強いですが、結球するタイプのレタスは凍害を受けやすいため、プランターの置き場所を工夫するか、寒冷紗、不織布などを使い対策してください。
ナスはインド原産の一年草で、「なすび」とも呼ばれています。約1,000種類もの品種があり、夏を代表する野菜の一つです。
日本では「中長ナス」や「小ナス」などの品種が市場に多く流通し、夏秋ナスは群馬県、冬春ナスは高知県や熊本県などで生産量が多いです。
ナスは水分を多く含み、ナスニンやカリウムなどの栄養素が含まれています。ナスニンとはナスの皮に含まれているポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があります。
スティックセニョールは、ブロッコリーと中国野菜である芥藍(かいらん)を掛け合わせて作られた野菜です。アスパラのように長く、先端にはブロッコリーに似た緑色の花蕾があります。
スティックセニョールは花蕾と茎の部分を食用とし、花蕾はブロッコリーのような食感で茎はほんのり甘みがあることが特徴です。花蕾の部分はサラダや肉料理などの付け合わせ、茎の部分は炒め物などの料理に適しています。
土が50ℓ以上入る大型のプランター、深型のポットで栽培してください。春から秋にかけて害虫被害に遭いやすいので防虫対策が必要です。
アイスプラントはヨーロッパやアフリカなどが原産の植物で、ハマミズナ科メセンブリアンテマ属に分類されます。葉の表面や茎の部分には透明で水滴状のものが付き、高塩濃度に耐えられる塩生植物です。アイスプラントは塩水をかけて育てる塩生植物なので、他の植物へへ影響させないためにもプランターで栽培することがおすすめです。
アイスプラントには、ミネラルはもちろんイノシトールやβカロテンなどを含み、血糖値の低下やアンチエイジングなどの効果が期待できます。アイスプラントはカロリーも低いため、ダイエットや健康などに最適です。
生育適温は10~20度なので寒い時期には室内で管理してください。
栽培で使う土は「野菜の土」「ハーブの土」どちらの培養土でも問題ありません。
アイスプラントは多湿を嫌いますので、土が乾いてから水をあげる程度でOKです。
パプリカはトウガラシの仲間であり、カラーピーマンの一種です。原産地はハンガリーで、オランダでピーマンを改良して作られました。
パプリカの収穫時期は、開花してから40日~50日程度経過して完熟した頃です。熟していくうちに、黄色やオレンジ色、そして赤色などに変色していきます。
パプリカにはピーマンと同様で、ビタミンCやカロテンなどの栄養素を含みます。特に、ビタミンCはピーマンの約2倍以上含まれています。
風通しのよい場所を好みますが、熱風や強い風、不自然な風に当たると弱ってしまう性質なので気を付けてください。
アブラムシの被害を受けやすいので防虫対策は必須です。栽培期間が長いので、はじめに土に緩効性の肥料を混ぜておくのがおすすめです。
ブロッコリーはさまざまな時期に種まきできることから、スーパーなどで1年中手に入ります。イタリアなど地中海沿岸の原産で、ブロッコリーという名前はイタリア語で「枝」を意味します。
ブロッコリーは栄養価が高い緑黄色野菜で、ビタミン類が豊富に含まれています。花芽の部分が好まれますが、茎の部分にはビタミンCやカロテンなどが花芽よりも多く含まれています。
ブロッコリーのビタミンCは長時間水に浸したり茹でることで流失してしまいますが、フライパン蒸しやレンジで加熱することで栄養を逃しにくくできます。
ニンジンの種まきは春や秋が適期ですが、冬の時期でもビニールトンネルなどで防寒対策すれば栽培できます。種まきから約110~130日で収穫でき、地上に出ている根の直径が4~5cm程度であれば収穫のタイミングです。
ニンジンはβカロテンを多く含み、ガン予防や引くや粘膜の維持、呼吸器系を守る効果があります。
2月は本格的な冬の時期なので、他の時期に比べると植え付けできる野菜は少ないかもしれません。しかし、この時期に種まきすることで初夏から夏の時期に旬の野菜が収穫できますよ!
今回紹介した野菜を栽培して、家庭菜園を楽しんでくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部