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冬に育てる野菜は、むしろ厳しい寒さにあてて、適度にストレスを与えることで、旨みや甘みが増すものもあります。寒い時期とはいえ、育てる野菜を正しく選べば、冬でも家庭菜園を楽しむことができます。
今回は冬に植える、冬に種まきする、育てやすい野菜をご紹介します。
【栽培期間:120〜150日/収穫:4〜6月上旬】
エンドウは品種やタイミングによって、サヤエンドウやエンドウ豆として収穫できます。
【栽培期間:3〜5年(苗なら1〜2年)/収穫:4〜5月】
行者にんにくは山菜の王様ともいわれる、栄養豊富で風味豊かな野菜です。種から育てると収穫までに時間がかかるので、苗を購入して育てると良いでしょう。行者にんにくは耐寒性が強いですが、極端な寒さでは生育が鈍るため、寒冷地での露地栽培は難易度高めです。
【栽培期間:30〜60日/収穫:12〜4月】
ほうれん草は-5℃程度になると生育は鈍りますが、一般的には耐寒性が強いことで知られます。発芽させるときだけ20℃くらいに管理したら、そのあとは冬の間も温暖地以南なら外で育てることができます。種まきから30〜60日で収穫可能です。
【栽培期間:40日/収穫:12〜2月】
カブは基本的に秋もしくは春に種をまいて育てますが、12月の気温が5℃を下回らない地域であれば、品種によっては冬に育てることもできます。ただし、発芽には20℃前後の気温がある方がいいため、冬に育てる場合はビニールでマルチングしてあげる方が安心です。栽培期間が短く、プランター栽培も可能です。
【栽培期間:150〜180日/収穫:5〜6月】
タマネギはどんな料理にも支える便利で、栄養満点な野菜として人気です。苗から育てることで栽培期間が短くなるので、栽培難易度も下がります。プランター栽培も可能ですが、この場合は深めのプランターを選び、密植しないことが重要です。
【栽培期間:90〜120日/収穫:8〜9月】
ジャガイモも幅広い料理に使える、もっともメジャーな根菜です。土壌を選ばないので、やせた土でもぐんぐんと育っていきます。スーパーに食用で販売されたジャガイモを種芋にする方法もありますが、なかには発芽抑制剤が使われていることもあるのでおすすめはしません。病気に強い種芋を購入するといいでしょう。
【栽培期間:40〜100日/収穫:4〜5月】
にんじんの作型は基本的には夏まき秋冬採りですが、冬まき品種も多くあり、それぞれで収穫時期も異なります。2月ごろに種まきをする場合、極早生品種であれば40日ほどで収穫できますが、大半は収穫までに80〜100日ほどかかります。
【栽培期間:80〜120日/収穫:6〜7月】
早生種のカリフラワーは2月に種まきhが可能です。収穫までには80〜120日ほど必要となり、栽培期間は長めですが、栽培自体はそれほどむずかしくありません。甘みがありビタミンB1、2、Cが多く、栄養も豊富な野菜です。
【栽培期間:100〜120日/収穫:5〜6月】
冬春まきのブロッコリーは2月に種まきをして育てます。サラダやポトフ、シチューなど、料理の汎用性が高く、抗酸化成分も豊富な健康野菜としても注目されています。栽培自体は簡単ですが、収穫まで早生種でも4ヶ月ほどかかります。
【栽培期間:100〜150日/収穫:6〜7月】
冬に植えるキャベツは、初夏ごろから収穫できるようになりますが、これはいわゆる夏キャベツといって、緑が濃く歯ごたえのある、煮物向きのキャベツが育ちます。ただし、キャベツは冷涼な気候を好むため、温暖地での栽培は不向きでしょう。キャベツには胃粘膜を保護する効果があるビタミンUが含まれており、栄養豊富な野菜です。
【栽培期間:60〜90日/収穫:5〜6月】
早生種のダイコンは2月中に種まきをするのがおすすめです。大根は通常、種まきから60〜90日で収穫できるため、2〜3月にまいた場合、収穫は5〜6月になるのが一般的です。冷涼な環境を好むので、冬でもぐんぐんと育ちます。プランターでも土嚢袋を活用するなど、深さのある容器で育てたり、ミニダイコン品種を選ぶことで、簡単に育てられます。
【栽培期間:30〜60日/収穫:3〜5月】
サニーレタスは結球しないレタスのことで、肉料理などの付け合わせに便利な葉菜です。育てやすく、種まきから1ヶ月ほどで収穫ができます。また、プランターや水耕栽培で手軽に育てられるので、家庭菜園の初心者にもおすすめです。
上記でご紹介した冬植え野菜の中で、プランターでも育てやすいものは、エンドウ、カブ、じゃがいも、にんじん、大根、リーフレタス、ほうれん草です。
冬野菜とは、一般的に冬に旬を迎える野菜のことをいいます。そのため、冬に種まきする野菜が冬野菜に当たるとは限らないのです。
今回ご紹介した冬に植える野菜の中でいうと、栽培期間の短いカブが冬野菜に分類されるでしょう。これは種まきから収穫までのサイクルが短いため、冬に植えても冬野菜とされるのです。
大根も冬野菜として知られていますが、冬に収穫ピークを迎えるには9月頃に種まきをする必要があります。
冬の家庭菜園をするときに気をつけたいのは、霜が降りないように対策をしておくこと。いくら耐寒性が高い野菜といえども、土が凍ると根が水分を吸収できなくなってしまうので、霜対策などをしつつ、冬植え・冬まき野菜で、冬の家庭菜園を楽しんでください。
七尾びび
GreenSnap編集部