ツルニチニチソウの画像

ツルニチニチソウの育て方

  • キョウチクトウ科
  • ビンカ属

ツルニチニチソウの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

多年草

学名

Vinca major

別名

原産地

地中海沿岸

ツルニチニチソウの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

やや強い

耐暑性

やや強い

耐陰性

あり

時期

植え付け・植え替え

1
2
3
4
5
6
7
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9
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肥料

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開花

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ツルニチニチソウの育て方

暖かくなってくると、園芸店やホームセンターなどで色とりどりに咲き誇っているのが「ニチニチソウ」です。

目にすることが多く馴染み深い植物ですが、

似たような花をつけるツル性の多年草にツルニチニチソウがあります。

ツルニチニチソウの育て方を紹介します。

ツルニチニチソウの基本情報

ツルニチニチソウの日当たり

耐陰性がありますので、半日陰や日陰でも十分育ってくれます。

庭やベランダなどがあまり日光が入ってこないような環境であっても、わりと耐えて生長することができます。

ですが日光不足ですと花があまり咲かなくなってしまうので、

花つきをよくしたいのでしたら日当たりをよくしてあげることが必要です。

花よりも斑模様の入った葉っぱを育てたいのでしたら、半日陰で管理してあげると葉っぱがツヤツヤと美しくなります。

 

ツルニチニチソウの置き場所

直射日光が常に当たるような場所は避け、日向から半日陰の場所を選ぶようにします。

ツルニチニチソウの品種によって違いますが、花をたくさん咲かせたいのでしたら日向に置き、

葉っぱを美しく育てたいのでしたら半日陰に置いて管理します。

ただ冬になると寒さで葉が痛みやすくなります。長く鑑賞したいのでしたら、

冬は簡単でかまいませんので防寒対策が必要です。

 

ツルニチニチソウの水やり

鉢植えで育てる場合、土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れてくるまでたっぷりと水をあげます。

ただし過湿はツルニチニチソウが弱ってしまう一因にもなりますので、

受け皿に水が溜まったままにするのはよくありません。溜まった水は放置してはいけません。

捨てて下さい。庭植えにしている場合は、根がしっかりと張っているのでしたら水やりはしなくても大丈夫です。

真夏で、晴れた日が続いて地面がひび割れているようでしたら水をあげましょう。

 

 

庭植えで管理していれば、冬は降雨のみでも大丈夫です。

真夏と違い、地面がひび割れるほど乾燥することはありません。

鉢植えで管理するのでしたら冬も水やりが必要です。

ですが夏ほど水を必要としていませんので、表面の土が乾いてもすぐにはあげないようにしましょう。

土が乾いてから2〜3日後くらいが目安です。

 

 

ツルニチニチソウの肥料・追肥

初めに植えつける際に、用土に緩効性の肥料を混ぜておくとよいです。

庭植えの場合、その後の肥料は必要ありません。

あげ過ぎると、どんどん茂ってしまいます。

世界中で帰化するほどたくましい品種です。

鉢植えの場合は春になってから株元に緩効性の肥料を施してください。

花をたくさん咲かせたいのでしたら、開花時期に液肥を2週間に1回程度あげるとよいでしょう。

 

 

ツルニチニチソウの用土

水はけがよく、通気性に富んだ土を選びましょう。

特に神経質になる必要はありません。

一般的には小粒の赤玉土を5割、腐葉土を4割、川砂を1割に配合した土が用いられます。

また園芸店やホームセンターなどで売っている草花用の培養土も手軽なのでおすすめです。

 

 

ツルニチニチソウの植え替え・植え付け・種蒔

3月〜5月、または9月中旬〜10月頃が適期です。

庭植えにするのでしたら、あらかじめ土に腐葉土を混ぜて水はけをよくしておき、そこに緩効性の肥料を混ぜ込みます。

そして株と株の間は30cm程度あげて植え付けます。

鉢植えにするのでしたら、用意した土に緩効性の肥料を混ぜてから株を植え付けます。

鉢植えで管理していると、生長して根詰まりを起こす場合があります。

下の方の葉っぱが黄色くなっていたら根詰まりを起こしている可能性があるので、植え替えが必要です。

一回り大きな鉢を用意し、新しい用土を入れて株を植え替えてあげましょう。

ツルニチニチソウは生育が旺盛なため、どんどん広がって他の植物のテリトリーに入っていきます。

あまり広げたくないのでしたら、定期的にツルの切り戻しをする必要があります。

放っておいてもある程度育ちますが、切り戻しなどの管理を怠ると、

気づいた時には辺り一面ツルニチニチソウだらけ、なんてことも珍しくありません。

 

 

ツルニチニチソウの増やし方

株分け、または挿し芽で増やせます。

株分けは、庭植えにしている場合だと増えすぎたツルニチニチソウの整理も兼ねることができるので一石二鳥です。

株分けには2通りあり、親株を分けて増やすやり方と、

節から根が出ているつるを切り取って植えつけるやり方があります。

真夏と真冬を避けて行いましょう。

挿し芽にする場合は5月〜6月がよいです。

つるが硬くなった部分の先端を2〜3節文の長さに切り取り、挿し穂用の土に植え付けます。

それを明るい日陰に置き、水をきらさないようにして管理します。

 

ツルニチニチソウの病気・害虫

あまり病気や害虫の心配がないツルニチニチソウですが、葉っぱが増えて密集してくると要注意です。

風通しが悪くなって蒸れてしまうことで、カイガラムシなどがつくことがあります。

伸びすぎたツルや黄色くなった葉っぱなどは取り除き、風通しを良くしてあげることで予防になります。

カイガラムシを見つけたら、すぐに薬剤を散布するなどして駆除しましょう。

放っておくとすす病などを誘発することがあります。

 

 

ツルニチニチソウの薬用や用途

腸出血や子宮出血などの止血、また催吐などの薬効があるとされています。

日本では利用されていませんが、欧州の民間療法では降圧剤や止血剤などに用いられていました。

主要成分はインドールアルカロイドですが、ニチニチソウに含まれているビンクリスチン、ビンブラスチンはありません。

この2種類の成分は抗腫瘍薬に利用されています。ツルニチニチソウはアルカロイドを含むので毒性を持っています。

 

 

ツルニチニチソウの利用部分

花を除く全草が薬として原料利用されます。茎や葉っぱなどです。

 

 

ツルニチニチソウの管理温度

ツルニチニチソウの品種はいろいろあります。

中班葉、覆輪葉、また脈状になる斑入りなどです。

黄色の中班が入ったものは、葉っぱの緑色と黄色とではっきりとしたコントラストになっていて、とても明るい印象です。

覆輪葉には輪が少しくずれたような入り方をしたものがあり、

これは葉っぱの緑色の部分にも濃淡があって、

クリーム色の縁とその濃淡が穏やかな印象を与えます。

また深い緑色と黄緑色の2色の濃淡を持つ種類の葉っぱも、しっとりとした雰囲気があって落ち着きます。

これらの斑入りの品種はいろいろな葉っぱが楽しめるかわり、やや耐寒性に劣る面があります。

ツルニチニチソウより小ぶりな花を咲かせるのが「ヒメツルニチニチソウがです。

ツルニチニチソウと比べると暑さにはやや弱いですが、代わりに冬の寒さには強いです。

またツルニチニチソウよりも耐陰性があるので日陰でも育ちます。花の色は多く、紫や青、白、ピンク、八重などがあります。

 

ツルニチニチソウの花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ツルニチニチソウは、4〜5cmほどの大きさの花を咲かせます。

5枚の花びらに分かれたその形はとても美しく、まるで人の手で作ったかのようです。

青や紫、白色の花を咲かせ、それが葉っぱの緑色と相まって、夏にふさわしい涼し気な姿を演出しています。

ツルニチニチソウの茎はだんだんと横に倒れて匍匐するのですが、

花の咲いている茎はあまり匍匐せず、長さもそれほど伸びません。

一斉に花を咲かせる訳ではないので花の数はニチニチソウに比べると少ないですが、

次から次へと咲くので長い期間花を目にすることができます。

また、花を楽しみたいか葉っぱを楽しみたいかによって育てる品種が変わるので、情報をもとに選ぶことが大切です。

 

ツルニチニチソウのトリビア

ツルニチニチソウの風水

ツルニチニチソウを含む匍匐性の植物は、風水の「土」を表しています。

風水には「五行説」という考えがあり、

これは世の中は木・火・土・金・水の5つの要素で構成されているというものです。

その1つである「土」はもちろん土そのもの、また山や石などを象徴し、

また四季の移り変わりを表し、万物を育成して保護するという性質を持っています。

他に、安定という意味もあります。

土に匍匐して広がっていくツルニチニチソウは、まさに安定しているといえます。

 

 

ツルニチニチソウの花言葉

幼なじみ」「優しい思い」「生涯の友情」「楽しい思い出」などの花言葉があります。

これらの花言葉は思想家であるジャン・ジャック・ルソーが、

自叙伝の中でツルニチニチソウについて語っている下りがあることからきています。

その花を見たルソー夫人が過去の恋愛の日々を思い返したので、これらの意味の花言葉が生まれたのです。

 

ツルニチニチソウの由来伝承

ツルニチニチソウは漢字で書くと「蔓日々草」です。

明治時代、園芸植物として日本に渡ってきました。

繁殖力が旺盛であることから、野生化したものも多く存在します。

そのため帰化植物となりつつあるようです。

帰化植物とは、海外から日本(外国)に渡り、定着して広く分布して野生化していった植物のことです。

ツルニチニチソウという名前は、ニチニチソウにそっくりな花を咲かせ、ツル性であることが由来しています。

ツルニチニチソウは冬でも緑色の葉っぱをつけている常緑植物であることから、

古代ヨーロッパでは「悪い物を寄せつけない」「繁栄と幸福をもたらしてくれる」と言い伝えられています。

不死のシンボルとして身につけることもあったようです。

そこから「魔女のすみれ」「大地のよろこび」という別名も生まれています。

またイタリアでは「死の花」とも呼ばれており、亡くなった子どもをツルニチニチソウで飾ってあげるからだそうです。

属名の「ビンカ」はラテン語で「しばる」「巻きつける」という意味があり、

ツルニチニチソウがツル性で曲がりやすく、このツルを使って花輪を作っていたことから由来しています。

 

 

まとめ

ツルニチニチソウは丈夫で乾燥にも強く、また常緑植物であることから、グランドカバーにとても向いています。

地面だけでなく壁や柵にグランドカバーとして利用する場合も多いようです。

花が咲く時期になると、鮮やかにその場を彩ってくれます。

斑入りの品種ですと、花が終わっても今度は美しい葉っぱで私たちを楽しませてます。

一年を通して魅力的なツルニチニチソウを、ぜひ育ててみてください。

 

 

※トップ画像はPhoto by kikiさん@GreenSnap

FLORA

FLORA

1985年生まれ。 お花もグリーンも生活の一部。 休日はもっぱらグリーンのあるカフェ巡り。

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