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クレマチスの育て方

  • キンポウゲ科
  • クレマティス属

クレマチスの基本情報

ジャンル

草花

形態

多年草

学名

Clematis

別名

センニンソウ,テッセン

原産地

北半球

クレマチスの性質

栽培難易度

やや易しい

耐寒性

普通

耐暑性

普通

耐陰性

時期

開花

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クレマチスの育て方の画像

クレマチスの育て方

クレマチスは世界にたくさんの自生種があります。

交配品種が進められ、花の形、大きさ、色も様々で組み合わせを楽しむことができます。

クレマチスの基本的な育て方を説明します。

基礎情報

日当たり

クレマチスは日光を好みます。半日以上よく日が当たる場所で育てるのが理想です。

半日陰でも明るさがあれば育ちますが、日当たりが悪いと充実した花を咲かせるまで時間がかかります。

 

置き場所

クレマチスは日当たり、水はけ、風通しがよい場所を選びましょう。

一日に最低でも4時間日が当たる、日当たりの良いところを選びます。

ただし、真夏の直射日光には弱いので、鉢植えは北向きの場所に移動するか、日除けをしましょう。

しかし、水はけをよくするために軽石を加える、風当たりが強くならないよう向きを変えるなど工夫すれば、基本的に置き場所を選びません。

クレマチスのつる性を活かすことで、ユニークな利用ができます。

狭いスペースであっても鉢植えを楽しんだり、樹木に絡ませる、壁やフェンスを有効活用する、クランドカバーとして利用するなど可能性は広がります。

様々な活用にチャレンジして、クレマチスの魅力を引き出してみるのはいかがでしょうか。

 

水やり

クレマチスは丈夫な植物ですが、乾燥を嫌います。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら、水をたっぷりと与えます。

一度水切れをおこして、葉やつるが弱って垂れ下がってしまうと生育が著しく衰えてしまいます。

真夏は乾きやすいので、一日に朝と夕方2回水やりをすると良いでしょう。

ただし、与えすぎると根腐りを起こすので注意しましょう。

庭植えの場合は、根がついてしまえば基本的に水を与える必要はありません。

雨が降らない日が二週間くらい続くときに与えるようにします。特に4月から梅雨前の期間の乾燥に注意します。

 

冬も鉢植えの場合は乾いたら与えます。

クレマチスは冬に地上部だけ枯れるものと、つるだけ残るものがありますが、どちらも落葉して見分けがつきません。

枯れたと思ったつるや根を切り詰めてみて、切り口を見ます。

切り口の断面に青っぽい部分があれば生きています。

芽が出る3月から開花するまで、水切れをしないようしっかりと与えます。

水切れをすると花の数が極端に減ります。

 

肥料・追肥

しっかりと肥料を与えることで花つきがよくなります。

庭植えの場合は、元肥を施しておきましょう。

9月下旬から10月下旬に油かす、骨粉などの有機肥料と土壌改良材として完熟の馬ふん堆肥(寒肥)を施すと春の新芽の生育がよくなります。

鉢植えの場合は定期的な肥料が大事になってきます。

できれば有機質系肥料が良いですが、なければ「緩行性化学肥料」を10月と3月になったら鉢の縁に置きます。

クレマチス専用のものもあります。

そして、花の芽が出てくる4月から6月に、開花まで週に一回の頻度で液体肥料を水やり代わりに与えると元気な花が咲きます。

梅雨と夏は基本的に肥料は少なめ、冬期は株の休眠なので肥料はいりません。

 

用土

クレマチスは弱酸性の土を好み、水はけ、水もち、肥料もちのよい用土が必要になります。

「クレマチス専用土」という培養土が売られているので、それを利用すると簡単です。

自分で作る場合は、硬筆赤玉土小粒から中粒を4割、硬質鹿泥土小粒から中粒を3割、腐葉土を3割配合します。

この時、鉢植えの場合も庭植えの場合も、元肥を施すことを忘れないようにしましょう。

 

植え替え・植え付け・種蒔

クレマチスの根は回復力が弱いため、庭植えの場合の植え替えはできません

植える前に植える場所をよく検討しましょう。鉢植えの植え替えは頻繁に行わず、二年に一回程度にします。

鉢の底から根が出ていることを確認して行います。

新しい鉢には水はけをよくするために、ひとまわり大きな鉢の底に軽石と赤玉土を敷き詰めます。

用意しておいた用土を鉢の半分近くまで入れたところに、クレマチスの根鉢を崩さないように元の鉢から抜き丁寧に植えます。

隙間に新しい土を入れるようにして行いますが、このとき深植えをするのがポイントです。

クレマチスの株は、地中にひと節を深植えすると、株元からつるがたくさん出て、株立ちになりたくさんの花を咲かすことができます。

植え替えをしないのであれば、直径30センチほどの大きな鉢を用意します。

大きな鉢でも根詰まりするようになったら地植えを検討します。

庭植えを推奨されていますが、一旦根を張ると繁殖力があり、つるをどんどん伸ばして他の植物の日光や水分を吸い取ってしまいます。

枯れ枝の手入れ、不要であれば廃棄するようにまめに手入れできる人には庭植えは簡単です。そうでなければ鉢植えが無難です。

鉢植えの下から根が出たままにしておくと、鉢の下の土に根を下ろしてしまうので、鉢を直接土の上に置かないようにする工夫も必要になります。

また、複数のクレマチスを一つの鉢に植えません。根が喧嘩して生長が止まってしまうからです。

一鉢に一株を心がけましょう。種子から育てることは一般的ではありません。

発芽まで1年、花が咲くまで4年かかります。植え付けには苗木を利用しましょう。

 

増やし方

株分け、取り木、接ぎ木、挿し木で増やすことができます。

株分けは2月に根を傷めないように行います。取り木は5月から8月の生育が盛んな時期にできます。

接ぎ木は2月に、台木にするものは生育旺盛なものを選びます。基本の増やし方としては、挿し木になります。

挿し木は生育期間中に、今年伸びた新しいつるの部分を10センチ程切り取り、植えの葉を4〜5枚残して他の葉を落とします。

下の切り口に発根剤をつけます。その枝を鉢植えに挿すと半月から一ヶ月で発根します。

鉢は明るい日陰から徐々に日の当たる場所で管理します。

クレマチスは買ってきた苗木をそのままにして、つるを増やさなければ花数が限られてきてしまいます。

最初の一年は株作りに専念しましょう。つるが6節伸びたら、2〜3節残して剪定します。

また新芽が伸びてきたら同じように剪定し、遅くても6月までに2回剪定すると良いでしょう。

これが株づくりです。その他、クレマチスは観賞用の花木にするために、剪定と誘引を欠かせません。

2月下旬から3月上旬、芽の動きが確認できるようになったら、剪定します。

枝先から根本に向かって節を一つ一つ確認して、膨らんできている芽を残すように剪定します。

二回目の剪定は花が終わってからです。咲き終わってからできるだけ早くに、株全体の半分くらいになるように剪定します。

剪定することで二番花が咲きやすく、葉枯れが目立ちにくくなります。

四季咲きの場合は、二回、三回と、全体の花の7割が咲き終わったら剪定を繰り返し、次の花を咲かせる準備をしましょう。

クレマチスはアサガオのようにつる自体を絡ませて育つのではなく、葉柄という蔓から出た葉の枝部分を絡ませながら生長します。

誘引はこの葉柄を切ってつるをほどくことから始めます。

時期は新芽が出て、枝が固くなり蕾が見え始めてから行います。

枝が折れてしまっても完全に切れなければ、丈夫な植物なので気にせず、枝を全体に散らすように誘引します。

 

病気・害虫

クレマチスの主な病気は「うどんこ病」です。うどんこ病は湿度が低いときに発生しやすい病気です。

葉や茎がうどん粉をはたいた症状が出たら、発症部分を切り取り処分します。

水切れしないように水やりをすれば発生しずらくなります。クレマチスの主な害虫は「アブラムシ」や「ナメクジ」です。

春から夏に発生し、新芽や若い葉を吸汁したり、食害します。

発生初期に駆除することが大切です。風通しをよくし、薬品をスプレーすることでどちらも防ぐことができます。

 

管理温度

真夏は半日陰が適しています。直射日光は避けますが、水切れに気をつければ枯れません。

冬はマイナス10度まで可能ですので、寒冷地以外では外でも冬越します。

冬の間「新枝咲き」は地上部分が枯れますが、「旧枝咲き」と「新旧枝咲き」はつるが真冬も残ります。

 

種類・品種

クレマチスには、有名なもので日本に昔から自生していた「カザグルマ」、中国の「テッセン」、欧米の「インテグリフォリア」などの原種を元に品種改良が進められました。

今では230種類以上あります。クレマチスは花の咲かせ方で分類します。

旧枝咲き」は前年に生えたつるから花を咲かせるタイプです。生長期を迎える直前の2〜3月に苗を植えるのが適しています。

新枝咲き」は新しく生えたつるから花を咲かせるタイプです。逆に古いつるから花を咲かせることはありません。

このタイプは1〜3月に苗を植えると、春から新しい芽が育ち、夏にはたくさんの花を咲かせます。

新旧枝咲き」は旧枝咲きと新枝咲きの両方の性質をもち合わせたタイプです。

どんなつるにも花を咲かせます。1月中旬から3月中旬が苗を植えるのに適しています。

最近出てきた常緑クレマチスは冬も葉っぱが落ちませんが、これは「旧枝咲き・新旧枝咲き」となります。

交配品種が生み出されていて、今では2000種類を超えると言われています。

花の後に種子を作ります。この種子が繊細な綿毛のような形できれいなので、この種子を楽しむ愛好家もいます。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

「テッセン」は花びらのように変化したがくが6枚で一重か八重、「カザグルマ」は8枚で一重になります。

クレマチスの色はもともと白と紫しかありませんでした。そこから品種改良を重ねて、今では赤、ピンク、白、青、紫、黄色などです。

形としては、大輪種で上を向いて大きな花を咲かせる「フロリダ」系や、横向きや下向きに小さな花を無数咲かせる「ヴィチセラ」系、チューリップ形の「テキセンシス」系、ベル形の「ヴィオルナ」系などがあります。

このようにクレマチスの花は色も形も、大きさ、花の向き、数も様々です。

多種多様な花から気に入ったものを選ぶ楽しみもあります。

絶え間なく花を咲かせたい方におすすめは、早春にオセアニア系、春にアトラゲ系、モンタナ系がきて、初夏にパテンス系とビチセラ系、続いてオリエンタリス・タングチカ系を選べば、春と夏の間ずっと花を楽しむことができます。

「新旧枝咲き」のグループのものは、比較的大輪で、古くから馴染みの深い品種が含まれています。

 

トリビア

風水

星形をしたクレマチスは風水的にも良いとされています。

クレマチスの中でも大輪種を南側に飾ると情熱が上がり、社会成功に繋がると言われています。

 

花言葉

クレマチスの花言葉ですが、ご紹介したいのは「旅人の喜び」です。

昔のヨーロッパでは、旅人が快適にすごせるようにと思いを込めて宿の玄関にクレマチスを植えていたという風習からきました。

別の花言葉に「乞食草」があります。

これは、クレマチスの葉に毒性があり、かつてフランスの物乞いがわざとクレマチスの葉をつぶして皮膚につけてただれさせ、通行人の同情をひいたことに因んでいます。

 

由来伝承

クレマチスの花名の語源は、ギリシャ語のklemaぶどうなどのつる」です。

春から秋にかけて生育が旺盛でどんどんとつるを伸ばしていく様を表しています。

原産地は北半球、特に地中海の北とヒマラヤから中国、日本にかけて多く分布します。

自生種だけで約300種あります。バラのパートナープランツとして有名になり、英国で「つる性植物の女王」と位置づけられました。

 

まとめ

バラのパートナープランツとして有名になったクレマチス。

バラにはない青系の花色がバラを引き立て組み合わせを楽しめるのが理由です。オベリスクやアーチにからめて育てます。

クレマチスの花は品種改良が進められ、色は青系だけでなく、ピンク、赤、黄色など多種品種があります。

花の形も定番の星型だけでなく、八重咲きもあります。

日当たりの良いところを好み、水やりと風通しを気をつければ、狭い場所にも対応でき楽しみ方は広がります。

肥料は生育が盛んになる前と後に有機肥料を、生育期には液肥を与えます。

一旦根をつければ、どんどんつるを伸ばしていき、多少の枝折れも気にすることなく育てることができる丈夫な花木です。

花の数を増やすために剪定と誘引をして整えると、毎年花を咲かせてくれます。

根が伸びる速さの割に、根の回復力が低いので、植え替え回数をなるべく減らさなくてはなりません。

大きめの鉢にひと苗植えるようにします。庭植えも他の植物との兼ね合いで、場所を決めたら植え替えをしません。

クレマチスは丈夫で生育が盛んであることと、花の種類が多種多様に渡っていることから、世界に愛されている近年注目の植木です。

takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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