ムクゲの画像

ムクゲの育て方

  • アオイ科
  • フヨウ属

ムクゲの基本情報

ジャンル

庭木・花木

形態

低木

学名

Hibiscus syriacus

別名

原産地

東アジア

ムクゲの性質

栽培難易度

易しい

耐寒性

強い

耐暑性

強い

耐陰性

時期

植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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剪定

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ムクゲの育て方の画像

ムクゲの育て方

ムクゲは、別名がハチスとも呼ばれるアオイ科のフヨウ属に分類される落葉性の花木の名前です。

一般家庭の庭木としてもよく栽培されている他にも、夏の茶花としても有名です。

今回はそんなムクゲの育て方について見ていく事にしましょう。

基礎情報

日当たり

ムクゲは中国が原産のとても丈夫な花木です。

多くの植物が日本の夏の暑さにより、元気がなくなってしまったり生育が衰えてしまうような時にでも沢山の大きめな花を次々と咲かせます。

水はけと日当たりが良い場所ですと、とてもよく育ってくれます。

明るい日陰の場所でも生長する事は可能なのですが、その場合にはかなり花付きは悪くなってしまいます。

 

置き場所

花を咲かせるようにするには、日当たりの良い場所を選んで植え付ける事が重要となってきます。

しかし水はけの良い事も忘れてはいけません。

水はけの良い土壌であればあまり神経質になる事はありませんが、夏場の乾燥はとても嫌う性質がある為、腐植質に富んでいて水持ちも良い場所である方が、ムクゲにとってさらに良い環境であると言えます。

生育はとても旺盛で想像以上に早く大きくなる為、鉢植えでは一般的には栽培する事は少ないです。

一般家庭なら庭に地植えや生け垣としても利用されているのを見かける事の方が圧倒的に多いです。

しかし、ムクゲというのは根が深く下には伸びていきますが、横方向には広がらないという性質があるので狭い庭であっても植える事が可能です。

 

水やり

ムクゲは庭に地植えをして一旦きちんと根付いてしまったら、水やりを行う必要はありません。

しかし鉢植えの場合でしたら、土の表面が乾いているのを確認したら十分な水やりがする必要があります。

夏場の水やりについては、乾燥はとても嫌います。極端に乾燥しているようでしたら水を十分に与えるようにします。

夏場は想像以上に乾燥しやすいのでこまめなチェックを怠らないようにしましょう。

ムクゲの冬場の水やりについては特に必要はありませんのでしないようにして下さい。

 

肥料・追肥

ムクゲの肥料の与え方ですが、冬場は落葉する時期になります。

12月頃~1月頃の寒い時期に寒肥として、固形の油かすなどの有機質の入った肥料を施すようにすると良いでしょう。

これに3割程度の骨粉をミックスしたものを与えてもOKです。

夏場はムクゲの花の開花時期になりますので、少量程度の化成肥料を与えるようにします。

ムクゲはとにかく生長するスピードが早いので、その分肥料を吸収する力もとても強い為、場合によっては6月頃にも一度化成肥料を与えると良いかもしれません。

そして開花時期の7月頃~9月頃にかけては、基本量の1/3程度の化成肥料を追肥してあげると、花付きが断然に良くなります。

 

用土

ムクゲは、水はけが良ければ特別な用土は特に必要ありません。

庭に地植えする場合に、土壌の土が水はけが良くない場合いは、水はけの良くなるような土を足して土壌を改良する必要はあります。

ムクゲは夏場の乾燥は苦手ですので、水はけが良いだけでなく、できれば腐葉土に富んだ土ならば水持ちも良くなるので最適です。

 

植え替え・植え付け・種蒔

ムクゲの植え付けを行う場合には、最適な時期としては落葉する12月~3月頃が良いでしょう。

根鉢よりも一回り程度の大きな植穴を掘ります。その中に、ピートモスや腐葉土、完熟堆肥などをすき込みます。

完熟堆肥の代わりに、粒状肥料を元肥としてピートモスや腐葉土にミックスして植え付けてもOKです。

その後で必ず植え付けるようにして下さい。また植え付け時に、花芽を剪定しておくと楽です。

というのも、ムクゲの花芽というのは、その年に伸びた枝にのみ付くからです。

植え付けたら、根鉢の周囲に十分な水を注ぎます。そして棒などでつついて植え土と根をなじませるようにするのがポイントです。

ムクゲはとにかく繁殖力はかなり強い部類に入りますので、植えつける前によく考えてから行うようにすると良いと思います。

植え替えについては、鉢植えの場合には、冬場の時期ではなく暖かくなってくる春先の3月頃が一番適しています

その際に根鉢を極力崩さない様にしながら今よりも大きな鉢に丁寧に移し替えます。

ムクゲは丈夫で強いので、一旦植え付けや植え替えをしてしまった後はあまり手間暇がかからないです。

しかし庭に地植えの場合には、開花時期が終わる秋頃までは待った方が良いと思います。

種蒔は、秋にできる種を採ってそれが乾燥しないようにして保存をしておきます。

そして翌年の暖かくなる春の3月下旬以降くらいに撒くようにします。

具体的な種蒔の方法は、育苗箱などの薄めの容器の中に赤玉土の小粒サイズを入れます。

そして、種が重ならない様に気をつけて土の上にばら撒きます。

そして軽めに土を被せて、土が乾燥しないように水やりを行いながら、発芽するまでは半日陰になる場所で管理をします。

発芽後は、元気のある苗以外は間引くようにします。そして本葉の数が4~5枚程度になったら育苗ポットへ移します。

順調に生長し樹高が10m~20m程度にまでなったら、地面や大きな鉢に植え替えるようにします。

 

増やし方

ムクゲの増やし方ですが、2通りあります。まず種蒔で行う方法です。これは前述でご説明した通りです。

次に挿し木で増やす方法です。これは簡単に増やせるのでおすすめです。

挿し木に最適な時期としては、葉が出てくる前にあたる3月~4月頃となります。

前年に伸びて生長した枝を10cm~15cm程度切り取ります。

そして、それを市販の挿し木用土や赤玉土の小粒サイズの土の、葉同士が触れ合う程度の間隔で挿していきます。

これを挿し木の中でも「休眠枝ざし」と呼んでいます。

それ以外にも、新梢が堅くなる前の5月~6月頃と、あとは新梢が完全に硬くなってしまった9月下旬~10月頃にも、その年に伸びた枝を使って挿し木を行う事ができます。

この方法は、挿し木の中でも「緑枝(りょくし)ざし」と呼ばれています。

根付きが良いのは、休眠枝ざしの方で、地面に直接挿すだけで根が出てくるような事もあります。

 

病気・害虫

ムクゲがかかりやすい病気はほとんどありません。というのは性質上とても強くて丈夫だからです。

しかし一方で害虫がよく付きやすい事で知られていますのでその点は注意が必要となってきます。

害虫には、アブラムシ、ハマキムシ、カミキリムシの幼虫であるテッポウムシ、ワタノメイガなどがいます。

特に春~夏頃にかけての時期には、枝や新芽の部分にアブラムシが沢山付くようになってきます。

アオイ科の植物の特徴とも言えるのですが、この夏~秋頃にかけては、ハマキムシがよく発生します。

ハマキムシというのは、葉の部分を食べる害虫で、葉をつづり合わせて丸め込み、その中を生活の場とする性質があります。

同じく葉を食べるワタノメイガもムクゲにはよく見られる害虫となっています。

いずれの場合であっても発見次第、すぐに薬剤を散布するようにして駆除を行うようにして下さい。

木の部分までを枯らしてしまうような被害が出る事自体は少ないのですが、カミキリムシの幼虫のテッポウムシは、

木の幹の中にまで入り込む為、気づかない間に、広範囲で内部を食い荒らしてしまう事も稀にですがあるので注意が必要です。

 

管理温度

ムクゲは、日当たり、水持ち、水はけの良い場所であれば元気にすくすく育ってくれる強くて丈夫な花木です。

ですので、管理温度についてはあまり神経質になる必要は特にありません。

庭に花を咲かせる樹木を植えたいという方には、ムクゲがかなりおすすめです。

夏場の暑い時期にも大きな綺麗な花を楽しむ事ができます。

 

種類・品種

ムクゲの品種を紹介します。

まず「ムクゲ・大徳寺白」です。これはとても涼し気で一重の白色の花が咲くのが特徴となっています。

次に「ムクゲ・日の丸」です。これは白地ですが中心部分が赤色の花が咲くのが特徴となっています。

次に「ムクゲ・鳥取花笠」です。これは半八重咲で赤紫色の花が咲くのが特徴です。

余談ですが、花笠という名前がつく品種は、いづれも半八重咲となります。

つぎに「ラバテラ・バーンズレイ」です。これは樹高が2mくらいまで生長します。

花の色は咲き始めの時期にはまだ白色で中心部分は赤いですが、それが徐々にピンク色へと変化するのが特徴です。

最後に「ラバテラ・ブラッシング・ホワイト」です。これは先程ご紹介したバーンズの枝の部分の変わり品種となっています。

花の色は白色のままでそれがピンク色へと変化する事がないのが特徴となっています。

 

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ムクゲは前述でご紹介したように品種により花の色が違っていたり、八重咲のものであったり、5弁の一重の花を咲かせるものまでと色々です。

しかしそのどれもが夏~秋の時期に、紫、赤、白などの大きめのとても美しい花を咲かせます。

開花時期は7月~10月頃で、花の大きさは径5~10cm程度です。

花芽はその年の春~秋頃にかけて生長した枝にどんどん形成されていきます。

ムクゲの花の多くは、朝に花が咲いてそのまま引き続き翌日もしぼむ事なく咲き続けます。

一重のタイプのものでは数日程度、八重タイプのものでは2週間くらい楽しめるものもあります。

そしてムクゲはフヨウと近い性質があるので接ぎ木をする事も可能なのが特徴と言えます。

 

トリビア

風水

ムクゲはその昔は家相風水学においては、災難を招くと凶木とされて避けられてきた経緯があるようです。

しかし現代においては大きな美しい花を咲かせる事から好まれる傾向が強くなっています。

その証拠に庭木や生け垣にもよく利用されています。

次々と花を咲かせてくれる上に、土壌や気温などの環境の変化にも強い為、今では生命力の象徴として考えられているようです。

韓国ではこのムクゲは国花としての指定を受けているくらいです。

 

花言葉

ムクゲの花言葉には、「新しい美」や「信念」があります。

この花言葉の由来ですが、ムクゲの古い学名が「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」で、タチアオイというのは中世の時代に十字軍によりシリアから運ばれて来たと言われています。

花言葉の中の「信念」は、この十字軍に由来すると言われているのです。

ムクゲの花は新しい花が次々に咲く事から「新しい美」という花言葉の由来となりました。

 

由来伝承

名のムクゲの由来については、漢名である「木槿」の音読みの「もくきん」が転訛したものであると言われています。

またアオイ科ですので、タチアオイやハイビスカスによく似た花が咲きます。

公害にも強くて、刈り込んでもまた大きく育ってくれるくらい生長も早いです。

剪定をしないで放置状態のままですと、10m以上にもなるものもあります。勘違いされやすいのですが、一日花ではありません。

夜間には花はしぼんで閉じてしまいますが、朝になるとまた咲くというサイクルを繰り返します。一重よりも八重タイプの方が長く咲くので楽しめます。

 

まとめ

今回は、暑い夏に美しい花を咲かせるムクゲについてご紹介してみました。

庭木や生け垣としても丈夫で生長も早いのでピッタリです。

落葉期である12月~3月頃に剪定を行うようにするとよく萌芽してくれます。

春に生長して伸びた枝にその年の花芽を作る性質があるので剪定はしやすいです。

とても丈夫で強い花木ですのでぜひ一度育てて綺麗な花を沢山咲かせてみて下さいね。

 

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takenaka

takenaka

お花と植物を愛するライター。 お花と植物と共に暮らすグリーンライフに憧れて、去年お庭付きの一軒家に引っ越しました。まだまだ理想のお庭にはほど遠いけど、週末の楽しみは少しづつお庭の手入れをすることです♪

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