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こんにちは、三上真史です。
植物の育て方相談Q&Aの第4弾は、GreenSnapで一番多くのユーザーさんが育てているというバラです!
GreenSnapユーザーさんからたくさんのお悩み相談をいただきましたので、お答えしていきます!
水不足では無いのですが、葉っぱが内側に丸まってしまいます。病気なのでしょうか?
まずは葉に白い粉がかかったようになっていないかチェックしてください。もしなっていたらうどん粉病というカビの一種による病気が原因の可能性があります。
うどん粉病になっている(白い粉のようなものがついている)枝や葉は取り除きましょう。感染が広がらないように早めにおこなってください。また、できればうどん粉病に効く市販の薬剤が出ておりますので、予防としてもご活用ください。
そういった病気の症状が見当たらず、水不足でもないとしたら、もしかしたら肥料の濃度障害によるものかもしれません。
固形肥料と液体肥料を頻繁に併用しているなど、適量以上にたくさん与えていたりしませんでしょうか?もしそのようでしたら、肥料過多によって起こる症状の可能性が考えられます。逆に肥料を与えていないようでしたら肥料不足が原因という可能性も。
やり過ぎの場合は肥料を控えていただき、不足の場合は肥料のパッケージに書いてある適量を与えて、様子を見てみてくださいね。
葉っぱが黒星病にかかって黒い斑点がでてしまいました。葉っぱもどんどん落ちてしまいます。
バラの代表的な病気と言えば、葉や枝に黒い星のような斑点ができる黒星病ですよね。先程お伝えしたうどん粉病同様、黒星病も糸状菌というカビの一種なので放っておくとどんどん増えて広がっていきます。
黒星病にかかると感染した部分から栄養を吸い取り、葉は落ちて光合成できずにバラ自体が枯れてしまうというわけなんです。しかも一度できた黒い斑点は基本的に元には戻りません。それぐらい厄介な病気です。
やはり見つけ次第すぐに感染した葉や枝を取り除くことが大切です。感染した部分をしっかり取り除いてから、黒星病に効果のある市販の薬剤を散布して効果が出るのを待ちましょう。
一度かかると完治させるのに大変な労力を伴いますし、手遅れになるとそのままバラが枯れていってしまいます。ですので予防が最も効果的であり大切です。
黒星病になりやすい時期は、梅雨と秋。長雨の時期です。気温が上がり、雨で葉が濡れている時間が長くなるとかかりやすいです。その時期の前から予防効果のある薬剤を使い、長雨に当たらないよう対処しておきましょう。
葉っぱや枝に白い斑点があって、よく見たらカイガラムシがついてしまいました。 どのように退治したらいいですか?
病気だけではなくバラに悪さをする虫はさまざまいますが、とくにお悩みで多かったのがカイガラムシです。
枝に張り付く小さな貝殻のようなもの。それがカイガラムシで、放っておくとバラの養分を吸い取り続け、最終的に枯らしてしまう困りものです。
繁殖力が強いので、まだ大丈夫かなと思っていたらあっという間に枝びっしりについていたり。はい、それはまさに僕の経験です。いつの間に!?とかなりショックを受けるものですので、やはり早期発見・早期対処が肝心です。
カイガラムシはカビと違って虫ですので取り除くことで対処できます。
準備するものは歯ブラシとカイガラムシに効く市販のスプレー。歯ブラシを使ってゴシゴシすれば、カイガラムシを簡単に落とすことができます。他の枝や株元などにもいるかもしれないので株全体くまなくチェックして除去しましょう。
ちなみに成虫のカイガラムシは動かないので落とすだけで退治できます。かき落としたら、カイガラムシに効く市販のスプレーを株全体に散布して完了です。
とにかく見つけたらすぐにゴシゴシ。そして日頃から予防が大切です。乾燥気味で風通しの悪いところでつきやすいのでお気をつけくださいね。
元気で美しいバラを楽しむには、日頃の病害虫対策は欠かせません。僕らがバラを好きなように、病害虫もバラが好きで寄ってくるということです。
共通して言えることは、かかってからではなかなか治らずとても大変な作業となってしまいますので、一に予防、二に早期発見です!
そのためには毎日バラを見て、愛でることが大切。病害虫の被害が広がらないように、愛をもって育てていきましょう。
三上 真史